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紙の本
憲法九条、あしたを変える 小田実の志を受けついで (岩波ブックレット)
著者 井上 ひさし (著),梅原 猛 (著),大江 健三郎 (著),奥平 康弘 (著),加藤 周一 (著),澤地 久枝 (著),鶴見 俊輔 (著),三木 睦子 (著),玄 順恵 (著)
戦争、貧困、災害…。対抗すべき課題へ、「平和に生きる権利」の主張が今、ますます意味を持つ。2008年3月に実施された「九条の会」の講演会の様子を収録。【「TRC MARC...
憲法九条、あしたを変える 小田実の志を受けついで (岩波ブックレット)
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商品説明
戦争、貧困、災害…。対抗すべき課題へ、「平和に生きる権利」の主張が今、ますます意味を持つ。2008年3月に実施された「九条の会」の講演会の様子を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
永久平和の道を | 梅原猛 著 | 3 |
---|---|---|
「全体小説」家、小田実を語る | 大江健三郎 著 | 4−11 |
「人間チョボチョボ」の先進性 | 鶴見俊輔 著 | 12−20 |
著者紹介
井上 ひさし
- 略歴
- 〈井上ひさし〉劇作家。
〈梅原猛〉哲学者。
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紙の本
ますます意味を持つ「平和に生きる権利」
2008/07/31 19:39
9人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、今年3月8日に開催された「九条の会講演会 小田実さんの志を受けついで」での講演録である。「九条の会」呼びかけ人の一人小田実さんが亡くなったが、その意思が確実に引き継がれていることを示している。
すでに報道もされたことだが、「九条の会」発足時から「憲法を変えないほうがいい」という人が増え続き、ついに多数派になったことは「九条の会」の着実な広がりを物語っている。
マスコミがこの「九条の会」の活動を十分に報道しない現状の下で、草の根からの運動が人々の意識を変え、世論を変えたことは特筆すべきことだと思う。
同時に、今日の格差と貧困問題、イラク戦争の泥沼化などの実態は、憲法を変えよと主張する人たちの進める「政治」が現実をさらに貧困と不安に陥れるものであることに気づき始めているのも特徴だろう。
「憲法が古いから」などとは、もはや誰もいえない状況なのだ。憲法がないがしろにされているからこそ、今日の現状があるのだ。
澤地久枝さんが、「人と人との絆によるネットワークは、容易にこわされないひろがりと強さをもつに至ったのは事実です。政治のあまりの悪さが、人々を目覚めさせ、ささえています」と述べているが、まさにそうだろう。
「政治のあまりの悪さが、人々を目覚めさせ、ささえている」。これは何も「九条の会」だけではない。必死に「生きさせろ」と叫ぶ若者たちも目覚め、人間としての生を生きる権利を主張し始めている。
『蟹工船』ブームは、そのいったんを示している。すべての世代の人々がさらに手をつなぎ、平和の下に人間らしく生きる権利を求め、さらなるのろしを燎原の火のごとく広げることと確信している。
憲法を活かすこと求められている。そのためにも真実を知らせ、行動することがますます重要になっているだろう。