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紙の本
夢を跳ぶ パラリンピック・アスリートの挑戦 (岩波ジュニア新書)
著者 佐藤 真海 (著)
19歳で骨肉腫を発症し、右足膝下を失った著者が、北京パラリンピック陸上競技・走り幅跳び日本代表に選ばれるまでの道のりを語る。さまざまな困難を乗り越え、新たに挑戦を続ける若...
夢を跳ぶ パラリンピック・アスリートの挑戦 (岩波ジュニア新書)
夢を跳ぶ
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商品説明
19歳で骨肉腫を発症し、右足膝下を失った著者が、北京パラリンピック陸上競技・走り幅跳び日本代表に選ばれるまでの道のりを語る。さまざまな困難を乗り越え、新たに挑戦を続ける若き女性アスリートの涙と夢と希望の手記。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
佐藤 真海
- 略歴
- 〈佐藤真海〉1982年宮城県生まれ。早稲田大学に入学し、応援部チアリーダーズに所属。在学中に骨肉腫を発症し、義足の生活に。北京パラリンピック陸上競技・走り幅跳び日本代表。
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紙の本
ラッキー☆ガールに出会えた
2008/10/25 21:52
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブライアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年は北京オリンピックの年であり、同時期に北京パラリンピックも開催されました。佐藤真海選手は女子走り幅跳びの日本代表として、アテネに続いて出場しました。パラリンピックはどうしてもオリンピックに比べて注目度が落ちてしまいますが、実際我々がオリンピックを観戦する動機としては感動を期待する部分が大きいですね。その意味で言うと、むしろパラリンピックの方が選手のドラマを等身大で感じられる大会なのではないかな、と思いますね。
佐藤選手は20歳のときに右足首に悪性腫瘍ができたため、厳しい抗がん治療の末に右足の膝から下を切断という、妙齢の女性にとっては死の宣告にも等しい身体的ハンディを背負いました。その後、大好きだったスポーツを続けたいという熱い想いから再び陸上競技を始め、アテネパラリンピック出場、そして北京へという彼女の自叙伝として北京パラリンピック直前に発売されたのが本書です。
アメリカには、アファーマティブアクション=積極的差別是正という、マイノリティを優遇する措置が存在します。黒人や女性などに対して事前に枠を設けることによって、例えば大学に入学しやすくしたり公務員の職に就きやすくするといった逆差別とも言われる機会の平等を演出する仕組みがあるのです。
恐らく、佐藤選手は足を切断しなければ国際大会に出場するようなアスリートに選ばれることはなかったでしょうし、もしかしたらサントリーにも入社できなかったかもしれません。身体的なハンディキャップを背負ったからこそ、彼女の前に扉が開かれたと考えることもできます。しかしそれが何なのでしょう?自らの運命に向き合い、目標を持って努力する彼女の姿をそんな陳腐な理屈で片付けることに何の意味もないのです。
佐藤選手は自らを“ラッキーガール”と呼びます。様々な人々に助けられ、機会をもらって素晴らしい競技人生を歩んでいる幸福なアスリートであることを自覚し、周囲の期待に応えるために努力をしています。そして自らの役割を障害者スポーツへの理解と普及促進と決め、Blogやこのような本の執筆を通じて積極的に情報公開を行なっています。
誤解を招く表現になるかもしれませんが、五体満足で毎日食べる食料が保障され、キチンと屋根のある場所で寝られるという環境は世界でも20%程度の人々しか享受できません。日本では当たり前となっている生活環境は、ある国の人々にとっては天国にも思える場所です。格差社会だ不景気だと思考停止をして現状に不満を持つことは、とんでもない特権階級のなかの不公平感でしかないのです。
あなたがこうしてインターネットを通じてこの書評を読んでいることは、ほとんど奇跡に近いです。識字率が100%でインターネットのインフラも整備されている日本において、情報に触れる機会は誰もが平等に持っているのです。この国に生まれたあなたはホントにラッキーです。「神様はその人に乗り越えられない試練は与えない」、佐藤選手の言葉をもっと多くの人に知ってもらいたいですね。
紙の本
パラリン
2019/06/18 07:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
19歳という若さで病気で右足を失ってしまう。大きな絶望のなかでも、前向きで、どんどん前進する姿がかっこいい。