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野球の国のアリス
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  • カテゴリ:小学生 中学生 一般
  • 発行年月:2008.8
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:19cm/290p
  • 利用対象:小学生 中学生 一般
  • ISBN:978-4-06-270584-4
  • 国内送料無料

紙の本

野球の国のアリス (MYSTERY LAND)

著者 北村 薫 (著)

野球が大好きな少女アリス。彼女は、ただ野球を見て応援するだけではなく、少年野球チーム「ジャガーズ」の頼れるピッチャー、つまりエースだった。桜の花が満開となったある日のこと...

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野球の国のアリス (MYSTERY LAND)

2,160(税込)

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商品説明

野球が大好きな少女アリス。彼女は、ただ野球を見て応援するだけではなく、少年野球チーム「ジャガーズ」の頼れるピッチャー、つまりエースだった。桜の花が満開となったある日のこと。半年前、野球の物語を書くために「ジャガーズ」を取材しに来た小説家が、アリスに偶然再会する。アリスは小学校卒業と同時に野球をやめてしまったようだ。しかしアリスは、顔を輝かせながら、不思議な話を語りはじめた。「作日までわたし、おかしなところで投げていたんですよ。」…。【「BOOK」データベースの商品解説】

野球が大好きな少女アリス。彼女は少年野球チーム「ジャガーズ」のピッチャー、つまりエースだった。小学校卒業と同時に野球をやめてしまったアリスは、「ジャガーズ」を取材しに来た小説家に不思議な話を語りはじめ…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

北村 薫

略歴
〈北村薫〉1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。89年「空飛ぶ馬」で覆面作家としてデビュー。「ニッポン硬貨の謎」で本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞。ほかの著書に「ターン」など。

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みんなのレビュー67件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

ミステリーランド中のベスト作品。特に元歌の使い方が実に上手で、こういうレベルの児童書であれば大歓迎です。出版ペースが落ちたシリーズに喝!

2008/12/20 21:04

9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

理論社のミステリーYA!の快調な出版ペースを見ながら、出だしは派手だったミステリーランドもこの頃はジリ貧だな、なんて思う今日この頃ですが、この本の出版案内を見たときは、正直、狂喜しました。ミステリランド巻末の今後の出版予定者(あれで終わりなんでしょうねえ、全何巻と書いていないのでよく分かりません)の中で最も注目していたのが京極夏彦と北村薫だったのです。

ちょっと脱線ですが、ミステリーランドの第一回配本からだいぶ時間が経ちました。ミステリ業界の中でも新しい才能が芽吹いたりしています。たとえば桜庭一樹は作家として地歩を固めましたし、伊坂幸太郎は今の社会の「監視」というものに着目しながら見事に化けています。西尾維新は快調に作品を書き、舞城王太郎も大作をものしました。こういう人たちをシリーズに取り込むことはしないんでしょうか?

閑話休題。これぞアリス、といいたくなるようなソフトな雰囲気がたまらなく魅力的な装画・挿絵は、謡口早苗、装丁は祖父江慎+安藤智良(cozfish)、シリーズ造本設計は阿部聡、シリーズ企画は宇山日出臣、とあります。装丁とシリーズ造本設計の役割はなんとなくわかりますが、シリーズ企画というのは何でしょう?こんなところに名前が記載される宇山さんは講談社の方?

そういえば誰かの本で読んだ記憶が。と自分のメモを検索すると西澤保彦『ソフトタッチ・オペレーション 神麻嗣子の超能力事件簿』、篠田節子『転生』、小柳粒男『くうそうノンフィク日和』にお名前が。この世界では超有名な編集者だったんですね。今をときめく舞城、西尾、森などもお世話になっている。もしかすれば桜庭一樹だってその可能性がある。

2006年にお亡くなりになったそうですが、ミステリーランドが最後のお仕事だったんでしょうか。というわけで、ミステリーランド14回配本にあたるこの本で著者の北村は巻頭に

献辞
     ――宇山日出臣氏に

と記しています。こんなに多くの人に慕われるなんて、私もお会いしたかった・・・

まず印象は「爽やか」ということ。それと『アリス』をうまく野球に溶け込ませたな、ということでしょうか。そういう意味で、「大変だ、大変だ。遅れちまう、遅れちまうぞっ!」という言葉で、アリスを不思議な世界に導くことになる宇佐木さんが現れる場面は印象的です。

ほかに私がいいな、と思ったのは安西くん。それと兵頭くん。兵頭くんはともかくとして、安西くんのような少年は、話の軸になりにくいのですが、「野球の国」という世界を作ることで彼が別人になる、それで難問を解決しました。ただし、こちらの世界の地味なままの彼をもっと評価しないと、結局は明るいスポーツ少年だけが正しい、みたいなことで終ってしまうと思います。

そういう意味で、私が評価しないのは五堂俊介です。安西くんも兵頭くんも名前が書かれることはないのに、なぜ彼だけが?なんて思います。造形的にも最も平凡。要するにもてる天才スラッガー。このまま高校野球でも騒がれ、増長するという世によくいるタイプ。私が野球を嫌いなのは、こういった男子なんです。彼の存在だけが不快です。

とはいえ、主人公はあくまでアリスです。彼女は12歳、中学に進学することで好きだった野球をやめなければならなくなっています。そこらのことを北村はこう小説の中で書いています。

 女子部員のいる野球部も、中学によってはたまにある。でも、この地区では前例がない。アリスのおかあさんだって、頭から《入れないもの》と決め込んでいる。それが、この辺りの常識なんだ。
 少年野球のコーチに聞いてみたことがある。同じような質問を何度かされていたらしい。コーチはアリスの中学の実情について教えてくれた。
「たてまえとしては入れる。でもこのあたりじゃ前例がないし、更衣室などの準備もない。色々と問題点がある上、技術向上の妨げになる――っていうんだ。」
「要するに、足手まといになるから、来ないでくれってことですか!」
「まあ、そうだな。」

男女平等なんていうのは表向き、実際はこうなんでしょう。私が野球の世界を、軍隊と同じく毛嫌いするのは、その根底にある性差別と非人間性、そして暴力なんですが、それがここにある!です。とはいえ、そういうネガティヴな部分も描きながら、全体として気持ちがいいのは、北村自身にそういう閉ざされた世界に対する反発と、野球に対する深い愛があるからなんでしょう。

内容は出版社の案内で代えるので、最後にすることにして、登場人物紹介。

わたし:語り手で、小説家です。北村の分身というよりはもっとナヨナヨした感じがします。

アリス:主人公で、今は少年野球チーム「ジャガーズ」の頼れるピッチャーです。4月から中学に進学すれば、女性を受け入れるクラブが無くなるため、野球をやめるつもりでいます。

宇佐木さん:三月に少年野球のことを取材に、アリスたちのところにきた新聞記者です。冒頭に「大変だ、大変だ。遅れちまう、遅れちまうぞっ!」という言葉で、アリスを不思議な世界に導くことになるあたり、私はキャロルの話より、ディズニーアニメの一シーンを思い浮かべました。

五堂俊介:アリスと同い年の少年。隣町のロビンスの4番打者で、センターを守り、周囲から天才と呼ばれる。アリスに向かってセクハラ発言をする、私にとっては最もいやな奴。

兵頭君:アリスと同じチームのキャッチャーで、小学校1年のときから彼女の球を受けている頼れる女房役。動じることがなく、寡黙。包容力があり、私なら絶対に彼を恋人にする。本当の大物です。

安西君:アリスと同級生で、読書好きの真面目ないい少年。学校の先生の息子で、アリスとは小学校に上がる前からのつきあい。アリスは彼のことが嫌いじゃない、っていうかちょっと惹かれている。単なるガリ勉ではないところがいい。

最後が出版社のHPの内容紹介。

やるしかない!アリスはそう思ったんだ……。

野球が大好きな少女アリス。彼女は、ただ野球を見て応援するだけではなく、少年野球チーム「ジャガーズ」の頼れるピッチャー、つまりエースだった。桜の花が満開となったある日のこと。半年前、野球の物語を書くために「ジャガーズ」を取材しに来た小説家が、アリスに偶然再会する。アリスは小学校卒業と同時に野球をやめてしまったようだ。しかしアリスは、顔を輝かせながら、不思議な話を語りはじめた。「昨日までわたし、おかしなところで投げていたんですよ。」……。

PS 児童書で造本が一見しっかりしているのですが、堅牢という感じはありません。それで2000円。大人の私だって買うのを躊躇います。1300円くらいでないと、子どもには手が出ないんじゃないでしょうか。

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紙の本

小中学生諸君、心のやわらかいうちにぜひこの本を手にとってみてください。

2008/09/23 18:58

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 野球少女のアリスは鏡の向こうへと迷い込む。そこは何もかもが左右逆の世界。そして中学野球にも少女が参加できる世界だった。彼女の学校は全国一の弱小チーム。アリスの参加で全国一の強豪校との試合に臨むことになるのだが…。

 北村薫の新作と聞いただけで迷うことなく手にしましたが、これは小中学生向きに書かれたファンタジー小説でした。すべての漢字にルビが振られ、おそらく小学3年生くらいから十分に楽しめるでしょう。

 北村薫はベッキーさんシリーズ『瑠璃の天』で時代を過去に移しかえつつも現代に対する疑問に直球をぶつける取り組みをしていました。
 この『野球の国のアリス』は、浮世離れした世界を舞台に、やはり同じく現代社会のうさんくささを斬り出そうとしているようです。

 「世の中の仕組みっていうのは、なかなか動かせない。参加を拒否すると、もう社会に対する反逆者扱いです。」(163頁)
 「世の中の流れは大きすぎるから、動き出したら一人でどうにかするのは難しい。」(278頁)

 こうした言葉から浮かび上がるのは、人間が主体的に生きることの大切さと難しさです。傷つくことを恐れるがあまり、他人と意見をたがえることを回避する日々。そこに安寧はあるかもしれないけれど、その安寧の中に本当の自分はいない。そのことを北村はかなり直截な表現で私たちに提示してみせます。

 アリスに投げつけられた誹謗の言葉に五堂が憤りを感じて反論をする場面は、中学生の言動としては成熟しすぎていて、北村の筆は少々書き込みすぎではないかと思わないでもありませんが、振り返ると小説の冒頭に「最近の若い子にはね、悲しい時は悲しい、嬉しい時は嬉しい、と書かないと通じにくいんだよ」(10頁)という言葉がありました。
 このことからも、この小説は最近の若い子のために、親切すぎるくらいに分かりやすく編まれた物語であるということが分かります。

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紙の本

ルイス・キャロル、北村薫のいつもの時間をめぐる話、野球小説、そして子供たちに・・・

2009/01/08 22:04

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 文中ほとんどの漢字にルビが振ってある──これはそういう本である。つまり、あまり漢字を知らない年代の(あるいは学力の)子供たちを(も)読者として想定している。「近頃の若い奴はダメだ」という主張に対して、「そんなことはない」という立場に立って、そのことを証明するために、まずこの小説を読ませようとしている。読んでもらえないと始まらない。だから親切に読み仮名が振ってあるのである。
 というような作者の"素"の想いが「はじめに」に書いてある。フィクションの冒頭に添えるにはあまりに素面すぎないかと思えるような書きっぷりである。この部分だけエッセイになってしまっている。
 「いつの時代も、人間は人間です。考える力、ものごとの裏にあることを感じる力はそんなに変わらないでしょう。ただ、現代のほうが、おとなが甘くなっている。子供が考える前、感じる前に、答えをさしだしてしまう」(10ページ)などと、この辺りは、総ルビを振ってでも読んでもらおうと思った子供たちにではなく、うっかりその親たちに向かって書いている。で、その後、子供たちに向きなおって「なんだか、わけがわからない、変わった世界のお話です。直球で勝負して来るような物語ではないかもしれません」(12ページ)と書いて「はじめに」を締めている。
 タイトルから明らかなように、これはルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を踏まえている。残念ながら僕は読んでいないのだが、あまりに有名な作品なので、部分的にはいろいろ知っている。だから、読んでいて、「ああ、この部分はルイス・キャロルのアリスをこんな風にアレンジしたのか」などと気づく部分もある。上記の2作をちゃんと読んでいればもっともっと踏まえたりもじったりしているところが分かって面白いだろうなあと思う。しかし、北村薫は読者が初めからそんなことまで分かるとはとりあえず期待していない。多分、全部読んだ後「なんか似たようなタイトルの外国小説があるらしいけど、関係あるのかな?」と気づいた読者だけが「≪はてな?≫と思って、調べて」(11ページ)くれたらそれで良いと考えているのである。
 とりあえずはこんな話である:野球少女のアリスがある日、時計屋の壁にかかっていた大きな鏡を抜けて「向こう側の世界」に行ってしまう。そこでは自分の知っている人たちが「こちら側」と非常によく似ているけど微妙にずれている環境で暮らしている。基本的に右と左が逆で裏返しの世界なのだが、野球においても負けたチームが残って一番弱いチームを決めるトーナメントがあったりする。選手にとってそんな野球は重荷でしかない。アリスと新聞記者の宇佐木さんが協力して、そんな野球を変えようとする──そんなお話である。
 北村薫という作家は『スキップ』『ターン』『リセット』の3部作を見ても判るように、過ぎ去って行く時間というものに対する哀惜の念と言うか、成長したり老いたりして行く人間に対する愛おしさと言うか、そういうものを書かせると非常に巧い作家である。ここでもそのトーンは全面展開されている。
 そして、この小説は何よりも「野球小説」である。野球に材を得た青春小説などではない。例えば米国で言えばW・P・キンセラの一連の作品や、フィリップ・ロスの『素晴らしいアメリカ野球』、文春文庫の『12人の指名打者』に収められた12編の短編小説などと並べても不相応ではないような、野球に対する愛が溢れた小説である。
 そして、同時にこれは読者に対する愛が溢れた小説でもある。
 野球が好きなら是非読んでみれば良いと思う。胸があったかくなる小説だよ。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

読み手によって、その時の気持ちによって

2008/09/15 23:37

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:リッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る

北村さんの新刊、講談社の“かつて子どもだったあなたと少年少女のための”ミステリーランド・シリーズからの一冊“Alice’s adventures in the baseball land”。

やっぱり北村さんは良いなぁ。
美しい日本語、ルイス・キャロルに通じるような言葉遊び。
<<ウサギ>>さん、ニヤニヤ笑う<<猫>>、<<大変だ、大変だ!首をちょん切られちまう!>>、ウサギさんとの<<お茶会>>、<<赤の女王様>>などなど、『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』からの小道具で楽しませてくれると共に、
子どもたちに、<<はてな>>を感じることができる心(=“ミステリ”の心、ですよね)、より多くの幸せをキャッチするための心を育むような、暗喩に満ちた上質な物語に仕上がっています。
ある人は、“アリスの冒険”を楽しむかもしれない。またある人は、“野球の面白さ”を受け取るかもしれない。はたまた、“友情”を感じるかもしれない。“別れ”かもしれない、“成長”かもしれない、“再会”かもしれない。

読み手によって、その時の気持ちによって、いろんな味わいで楽しめるとても素敵な一冊でした。

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紙の本

かつて、男の子と女の子だった人に

2009/01/29 17:34

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルでもわかるように、「鏡の国のアリス」に
モチーフをとったミステリーです。

小学6年生のアリスは野球少女。
中学に入る前の春休み、知り合いの新聞記者を追いかけているうちに
鏡を通り抜けて、もうひとつの世界に行ってしまいます。

そこは左右が逆になっていて
さらに野球の試合もトーナメントで
いちばん弱いチームを決めるという、信じられない世界でした。

アリスのボールを受け止めてきた女房役の兵頭君や
隣町チームのエース五堂君、
普通の世界では憧れてみているだけだった安西君とともに
野球の本当の面白さを伝えようと
アリスは強豪チームと練習試合をすることにします。

この練習試合がなんともいえない快感。
アリスたちをバカにして、控えの控え選手を揃えた相手チームを
叩く展開が待っています。この点のとり方がまさに野球の醍醐味。
しかもアリスたちは野球を楽しんでいます。

そしてこの小説は男女同列ではなくなってしまう思春期の
女子の悲しさや、それを気遣う男子の思いやりの物語でもあります。




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2010/05/25 13:26

投稿元:ブクログ

http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-2567.html

2009/05/11 01:46

投稿元:ブクログ

鏡の国のアリス+王道少年野球漫画=ファンタジーといった印象。
分量はさほど多くないが、主人公のアリスの思いや、人との交流、試合場面での盛り上がりなど、盛りだくさんの内容が、すっきりとまとめられている。
アリスという一人の野球少女の、青春+成長物語でもあって、読後感もとてもさわやか。
ぜひいろんな人に読んでもらいたい。

2009/09/19 03:48

投稿元:ブクログ

野球が大好きで、チームでエースを務めるアリス。
中学生になったら、今までのように男の子達と野球をすることができなくなってしまう。
そんなときに偶然出会ってしまった不思議な鏡、そして鏡の向こうの世界。
そこでは野球の「最弱チーム決定戦」なるものが開かれていた。
そんなのおかしい!
アリスをはじめ、本当に野球が好きな人々が立ち上がった……。

読み始めたときは、なんだかややこしいことになるのかなあと、ちょっと警戒していました。
たいてい2つの世界があったりすると、色々混乱して面倒なことになったりするじゃないですか。
でもこのお話は、両者できっちり話をつけ、協力までしちゃうので、安心して読むことができました(笑)。
アリスと、女房役の兵頭君や天才五堂君の心のつながりがとても純粋で、心地よい切なさを感じました。
忘れかけていた、いやすっかり忘れていた気持ちを思い出させてくれる、とてもやさしくて爽やかなお話でした。

2011/06/13 01:25

投稿元:ブクログ

時と人シリーズにつながるような世界観、覆面作家シリーズでも顕著ないきいきとした少女キャラクター、先を読み急がずにはいられない話運び、わかりやすく単純に楽しいルイス・キャロル版アリスへのオマージュ。ミステリ要素がほとんどないのが気にはなるが、美しくまとめられた実に気持ちの良い寓話的作品である。
登場人物はそれぞれに魅力的で、薬にも毒にもならないような冗談を好むおっとりした父や、松田優作世代でやや乱暴だが包容力たっぷりの母など、出てくるシーンが少ない人物の際立ったキャラクターメイキングは流石の妙技だ。
またアリスを取り囲む五堂、安西、兵頭は彼女に対して三者三様のポジションにあり、いずれの関係性も色恋の匂いに毒されていない所が素晴らしい。五堂のセクハラ?発言なんて読んでいてキュンキュンしてしまう。

ミステリーランド作品には「小学生の時に出会っていれば…」と思わされることがしばしばあるが、今作も文句なしにその仲間入り。普段の読者層に児童は含まれないであろう作家陣が、幼い(或いは若い)読者に向ける視線のあたたかさと真摯さに、かつて本が大好きだった子どもとしては嬉しくなってしまう。

野球というスポーツの面白さを実感するにも、ファンタジーの意味を考えるにも、北村薫入門にも適当だろう。

2009/07/28 20:51

投稿元:ブクログ

野球をする女の子にとって、男女平等なのは小学生まで。その時期に自分が信じる「野球」を貫いて投げるアリスのなんてかっこいいこと!243ページの描写なんて最高ですね。そして脇を固める兵頭くんや五堂くんなどの男の子たちもみんな良い。ただひとつの不満を挙げるなら小学生なのに考え方や発言がみんな大人すぎたところかな。

2009/01/07 19:17

投稿元:ブクログ

カバーがないと物足りないのだがね〜アリスは小学校で野球チームのエースピッチャーで,明日に中学校入学を控えているが,中学以降に野球をやる望みは薄い。以前取材に来た新聞記者の宇佐木氏を尾行して,時計屋の前の鏡に寄りかかろうとしたら,そのまま左右あべこべの世界に迷い込んだが,鏡の国では日本一弱い中学野球チームを決める裏トーナメントが行われていて,自分の母校となる中学が,その最終戦に出ると聞く。ピッチャーが怪我をしたチームで,表の世界では本の虫だった優等生がキャプテンを務めており,頼み込んで急遽出場が決まった。一番バッターでヒットを飛ばしたはずのアリスは一塁に走ったつもりで,三塁に走ってアウトになり,チームからも追放され,試合は負けてしまう。宇佐木氏は新聞社主と掛け合い,最強のチームとの練習試合を組んでいた。鏡の世界では柔道をやっているキャッチャーと,天才サッカープレイヤーである隣町の最強バッターに相談し,裏の世界に連れてきて,最強チームとの対戦に臨む。控えの控えを出してきた最強チームはあわやコールドゲームのピンチにレギュラーを起用し,あと1点のまで追いついてきて,ワンアウト・13塁,アリスのボールはセンターに上がり,相手ランナーはタッチアップ・・・〜作家は1949年生まれ,早大文学部から母校の教師となり,作家デビュー。1993年に早期退職して専業。15年前の良い所の高校生と今の高校生では違うよなぁ・・・。皮肉なんて通じない・・・ストレートな表現をしないと真意を読みとってはくれない・・・。そうだねえ。7つも上だけど,「解決ハリマオ」や「月光仮面」,「ロボット三等兵」というのは思い出が被ってくる・・・小学校の時に大学生でしょ・幼くない?

2009/06/27 20:07

投稿元:ブクログ

ミステリーランド配本ですがファンタジー色が濃い作品。体裁としては子供向け。
のめりこんで一気に読了。
若干試合シーンの盛り上がりに欠けるように感じましたが、この作品で大事なのはそこではない。
安易に『アリスはまた野球ができるようになりましたとさ』としないのもまた北村薫らしい。

幼いうちから北村薫の作品を読めるなんて、最近の子供はいいなあ。

2012/04/21 20:46

投稿元:ブクログ

講談社ミステリーランドという、本格ミステリ作家が少年少女のために書き下ろすシリーズ、まずは北村薫を借りてみた。この作品はミステリというよりはファンタジー的な話。野球少女のアリスが鏡を通じて平行世界へ行くのだけれど、利き手が逆になる、文字が逆などの鏡の向こうの世界ならではの出来事が上手く作られています。そして向こうの世界の野球大会の話はやはり現代世界への皮肉なんだろなぁ。

2010/07/21 12:09

投稿元:ブクログ

Alice's adventures in baseball land
やるしかない!アリスはそう思ったんだ……。

野球が大好きな少女アリス。彼女は、ただ野球を見て応援するだけではなく、少年野球チーム「ジャガーズ」の頼れるピッチャー、つまりエースだった。桜の花が満開となったある日のこと。半年前、野球の物語を書くために「ジャガーズ」を取材しに来た小説家が、アリスに偶然再会する。アリスは小学校卒業と同時に野球をやめてしまったようだ。しかしアリスは、顔を輝かせながら、不思議な話を語りはじめた。「昨日までわたし、おかしなところで投げていたんですよ。」……。//
ミステリーというよりはファンタジーかな。むしろスポーツ青春ものだった。個人的にはかなり好み。2010/07/20

2011/06/19 18:40

投稿元:ブクログ

「ありがとうございます。これ着ると、《もう、中学生なんだ》って思います。《がんばるぞ》って、胸を張るとこでしょうけど――ちょっとさみしい気にもなります。もうはっきり、帰れない線がぐうって引かれたみたい。昨日までが本当に《昨日》になったみたいです。《お別れなんだ》って気がします。」

ミステリーというのは、ちょっと違うかなぁ、なんて思いつつも、
すっかりこのアリスの世界に夢中になってしまう北村マジック。
面白かった。
この発想って本当に、作家って凄い!北村薫万歳!!
と思ってしまうぐらいの破天荒ぶり。

野球に対するアリスの思いだとか、
アリスを見守るメンバーたちの思いだとかが、
アリスからの見方なのに、しっかり浸透していた。
優しくステキなファンタジー。
これは、、続きというか、これからのアリスの活躍を
とても知りたくなってしまうお話でした。

【6/7読了・初読・市立図書館】