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テンペスト 上 若夏の巻
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 215件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.8
  • 出版社: 角川書店
  • サイズ:20cm/426p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-873868-2
  • 国内送料無料

紙の本

テンペスト 上 若夏の巻

著者 池上 永一 (著)

珊瑚礁王国の美少女・真鶴は性を偽り、宦官になる—。前人未踏のノンストップ人生劇場。【「BOOK」データベースの商品解説】末期琉球王朝。珊瑚礁に囲まれた五百年王国の美少女・...

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テンペスト 上 若夏の巻

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商品説明

珊瑚礁王国の美少女・真鶴は性を偽り、宦官になる—。前人未踏のノンストップ人生劇場。【「BOOK」データベースの商品解説】

末期琉球王朝。珊瑚礁に囲まれた五百年王国の美少女・真鶴は、国を救うため性を偽り宦官になった。王府入りした真鶴はフル回転で活躍するが、待っていたのは流刑で…。死ぬも生きるも嵐のごとく! ノンストップ人生劇場。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

池上 永一

略歴
〈池上永一〉1970年沖縄県生まれ。早稲田大学在学中に「バガージマヌパナス」で日本ファンタジーノベル大賞受賞。他の著書に「夏化粧」「ぼくのキャノン」など。

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みんなのレビュー215件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

『テンペスト』推薦文2

2008/09/04 13:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:角川書店 - この投稿者のレビュー一覧を見る

1/●赤川次郎(作家)
色あざやかな絵巻物を見ているよう。誰よりも作者が、この小説(※「小説」のルビ:ロマン)を楽しんでいるのが伝わって来る。

2/●荒俣 宏(作家)
幕末の歴史は、実はふたつあった。本土「日本」のそれを凌ぐ過酷で劇的な琉球の幕末が、この驚くべき大ロマンで明かされた!

3/●有川 浩(作家)
ルール無用の大河ジェットコースター、琉球王朝より上陸!コース全長一八〇〇枚、乗ったが最後ラストまで!ド迫力につき乗車中の高揚感にご注意願います。

4/●石田衣良(作家)
上り坂の作家が死力を尽くすとき、天と地を揺るがす一作が生まれるときがある。『テンペスト』で、池上永一は自ら小説界の龍となった。                        

5/●井上ひさし(作家)
男装の妹と女装の兄が、ともに王宮に入るところから始まる、志と陰謀とロマンスでちりばめられた珊瑚礁の王国の最後。民が生きている限りどんな国でも造れるという骨太の史観。……シェイクスピアが琉球人だったら、きっとこの物語を書いたにちがいない。

6/●今井麻夕美(紀伊國屋書店新宿本店・書店員)
このボリュームに怯むことなかれ! べらぼうに面白い!! 性別の、世界の、そして天地の境も超え、縦横無尽に駆け巡る。小説に限界はない。この言葉は本書のためにあるかのようだ。

7/●冲方 丁(作家)
これは生命の作業である。物語に泣き、作家の姿勢に泣いた。

8/●大林宣彦(映画作家)
長編伝奇小説の面白さは嘘八百の絵空事。そこに根も葉も、花や実も有らば知恵の果実。生きる勇気の復活だ。  ※「嘘」は正字になります。ご注意ください。

9/●大森 望(文芸評論家・翻訳家)
独力で琉球ルネッサンスを実現した、疾風怒濤の大傑作だ。

10/●荻原規子(作家)
紅型のような極彩色に幻惑されます。スーパーヒロインが有終の琉球王朝を駆け抜ける。

11/●乙一(作家)
おもしろすぎ! きれいすぎ! なにわぶし! わくわくさせすぎ! あまりの娯楽性のたかさにめまいがした。

12/●春日武彦(精神科医・作家)
長大で力強い物語の醍醐味はエピローグにある。本書を読了し、我々はその醍醐味を堪能することになる。

13/●菊地秀行(作家)
コミックやケータイ小説もいいけれど、たまには「小説」を読もう。面白くてうなされるような「小説」を。これだ。

14/●貴志祐介(作家) 
日中の狭間に咲いた琉球王朝の物語は、時代小説よりダイナミックで、中国歴史物より懐かしい

15/●北上次郎(文芸評論家)「本の旅人」より
読み始めるともう絶対にやめられないのである。圧倒的にリアルで、迫力満点なのだ。いやはや、すごい。

16/●齋藤 孝(明治大学教授)
圧倒的な歴史的想像力。新時代の司馬遼太郎が遂に琉球から現れた。   ※「遼」の漢字、しんにょう2点になります。ご注意ください。

17/●坂木 司(作家)
至上最強インパクトの敵役を、ぜひ堪能して下さい。

18/●佐藤亜紀(作家)
爛漫と咲き誇る宮廷文化によって、植民地主義的な沖縄史のイメー ジを書き換える快作。

19/●佐藤賢一(作家)
怒濤の物語が新しい歴史の地平を拓く。幕末史を一変させる琉球の視座は、まさに嵐だ、革命だ。

20/●佐藤優(起訴休職外務事務官・作家)
本書を読まずして、沖縄をめぐる歴史認識問題を理解することはできない。

(敬称略 五十音順)

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紙の本

『テノペスト』推薦文1

2008/09/04 13:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:角川書店* - この投稿者のレビュー一覧を見る

21/●椎名 誠(作家)
波濤をぶち破って久しぶりに戦闘力のあるでっかい作家(※「作家」のルビ:やつ)が出てきたぞ。

22/●鈴木光司(作家)
小説の枠組みを壊そうとする野望を感じた。物語バンザイと叫びたい。

23/●宗田 理(作家)
『ベルサイユのばら』の琉球版か。これは新しい疾風怒濤小説といえる。

24/●高橋克彦(作家)
若い自分に戻って、こういう小説を書きたいと思った。

25/●高良倉吉(琉球大学教授)
『テンペスト』のなかで首里城はよみがえり、王国は再び息を吹き返した。今を生きる人々のために池上永一の手で紡がれた世界!

26/●田渕久美子(脚本家)
主人公真鶴の、波瀾に満ちた、覚悟ある生き方が「篤姫」ともダブリ、胸打たれた。

27/●垂見健吾(写真家)
あきさみよ~。ちむどんどんしたさぁ。琉球王朝を舞台に、こんなで~じな痛快時代小説はなかったさ~。上等。

28/●千野帽子(文筆家)
極彩色の幻想と恋で翻弄する、超高速・豊潤華麗な歴史絵巻。読者の耐風圧性が問われます。

29/●筒井康隆(作家)
主人公の人生を共にする悦楽。ゆったりとした物語の構築力はすでにして文豪の風格だ。超大型新人の登場である。

30/●堤 幸彦(演出家・映画監督)
作家の圧倒的博識と筆力にただただ唖然、翻弄された。読み終わっても、映像が次々に浮かんでくる!  ※「唖」は正字になります。ご注意ください。漢字つくりが「亞」になります。

31/●恒川光太郎(作家)
壮麗、爽快、変態! この熱量はなんだ? 前人未踏の領域を疾走する魔術的大河小説!

32/●豊崎由美(書評家)   ※「崎」の漢字、つくり上部「大」ではなく「立」です。人名なのでご注意ください。
前人未到、時速165kmの剛速球がミットのど真ん中に……。やったね、池上さん!

33/●縄田一男(文芸評論家)
何度踏みにじられても決して屈しない琉球の魂が平和と豊穣を謳う偽りの歴史を暴き出す。間違いなく本書は平成を代表する歴史小説となるだろう。

34/●林原めぐみ(声優)
写真でしか見たことのない首里城の赤は鮮血の色だと知った。悔しくて、悲しくて、切なくて、爽快。凄すぎて吐きそう。

35/●福井晴敏(作家)
「池上永一、これを書くために生まれてきたか?」

36/●三浦しをん(作家)
こんなに恋を応援したいと思ったのははじめてだ。私も登場人物とともに生きているかのようにワクワクした。

37/●宮崎 学(作家)
人間と歴史の過酷な有りようを軽快なドラマに練り上げた。小説の快挙であろう。面白かった。

38/●森村誠一(作家)
波瀾万丈、圧倒的なエネルギーを孕んだ超大型小説台風は、上陸後、ますます勢力を強めて日本列島を引き裂こうとしている。

39/●安彦良和(漫画家)
これは小説の新しい地平なのか、それとも原点回帰なのか。とにかく、立脚地(※「立脚地」のルビ:アイデンティティ)を持っている人は、強い!

40/●山田宗樹(作家)
全てがあり得ないほど圧倒的である。池上永一はバケモノだ。

(敬称略 五十音順)

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紙の本

恋とロマンの宮廷絵巻物?門外漢ですが宝塚の「ベルサイユのばら」はこんなあでやかさなのかもしれません。

2008/10/16 00:44

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

読む前に私はこの作品が琉球王朝の末期を舞台にした本格的歴史小説だと思っていました。

琉球の歴史を知らないので百科事典で小当たりしたところ、琉球王朝は1372年から1879年までの約500年間続いた独立国家でした。中国、日本、朝鮮、東南アジアの文化を摂取し、琉球古来の文化に立って創造された独自の性格を持つ文化圏です。王宮首里城のある首里には多くの建造物が建てられ,琉球文化の華を開かせました。王朝の経済的基盤は王の経営する国家貿易です。琉球船は自国産の品物に加えて豊富な中国産品を積み、日本、朝鮮、東南アジアへ、それぞれの国々で特産品を入手し,その品々を使って中国との朝貢貿易を展開するという典型的な中継貿易を推進していました。
近世に入ると薩摩、幕府に従属してその基本制度を受け入れつつ中国との伝統的な関係も維持して、そのうえで国家的存在としての王国の存続を図るという条件下に琉球はおかれ、ストーリーもこのあたりの政治的駆け引きが背景になっています。

あらすじは装丁帯から引用しますと
上・若夏の巻。珊瑚礁王国の美少女、真鶴は性を偽り宦官になる。王府入りした真鶴はフル回転で活躍するが待っていたのは、流刑であった。
下・花風の巻。流刑にされた宦官・寧温は九死に一生を得て、側室として返り咲いた。折しも内外に国難を抱える五百年王国にペリー来航。近代化の嵐が吹きすさぶ。近代化の波は容赦なく涙と愛をもたらした。さらば王宮、大団円。

そして北上次郎と筒井康隆の宣伝文句がついています。
北上次郎「読み始めるともう絶対やめられないのである。圧倒的にリアルで迫力満点なのだ。いやはや、すごい」と手ばなしの絶賛。
筒井康隆「主人公の人生を共にする悦楽。ゆったりした物語の構築力はすでに文豪の風格だ」とやはりこれも一種のほめ言葉なんでしょうね。文豪ってシェイクスピアとかデュマのことをイメージしているのかしら。

浅田次郎の傑作『蒼穹の昴』の琉球版かと思わせる滑り出し。十歳の美少女・真鶴が宦官だと性を偽り美少年・寧温として「科試」を最優秀の成績で合格しあれよあれよと出世階段を駆け上るのですから。

ところで北上次郎、筒井康隆のご両所のこれほどまでの賛辞はいかがなものでしょうか。また私の本格歴史小説だとの思い込みは誤解でした。
美しい乙女が色と欲との渦巻く宮廷内の妬み嫉みでいじめられるのですが、大奥マル秘物語と似て非なるところは陰湿さがなくむしろイジメの華やかなコンペティションといった具合の劇画タッチ。なぜか女であることがばれると斬首にされるという前提ですから、だれにも気づかれないように女になったり男になったりのその早変わりのドタバタが見所になっています。露見したらかわいそう!とハラハラさせる仕掛けでいっぱいですが、私はこの繰り返される非リアリズムに退屈してしまいました。笑ってはいけませんよ。あら!私ってどっちで生きればいいの?なんて深刻そうに悩んだりもします。妖術、淫術が出てくるファンタジーでもあります。勿論恋あり涙あり歌ありです。男からも女からもモテモテ。まつげの長い大きなオメメの美男美女が恋とロマンに大活躍といった少女マンガを読んでいるようで、ちょっと気恥ずかしい思いで読み終えました。

いくら末期的だったにせよ当時の宮廷政治がこんな能天気な輩だけで動いていたとは思えません………などとそんな読み方をしないで読む作品なのでしょう。

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紙の本

とろけるようなめまいが

2008/11/21 10:17

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和泉潤 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 めまいがずっとつづく。苦しい息切れではなく、とろけるようなめまいだ。贅をこらしてつくられた、ジェットコースターに乗っているような。急降下と急上昇と回転と、そして一瞬制止したときにみえる空の代わりが琉球の美しさだ。みどりの珊瑚礁の海であり、深紅の宮殿のなかにある御嶽。物語は、とびきり優秀な士族の娘、真鶴が、女性であることを隠して科試を突破し、孫寧温という高級官僚になったり、島流しにあったり、側室になったり、という息もつかせないもの。まさに大嵐、あり得ないことが次々起こる。
 自分と接点の無い、どんなあり得ない状況であっても、物語が私をずっと最後までひきつけたのは、これが人々の恋の物語であるからだ。描かれるのは宝石のような琉球王朝の洗練された文化と滅亡。滅亡する、ということがわかっている状況の中で、薩摩、ペリー、清と二重三重の高等な外交手腕を持って、ウルトラバロックに赤く彩られた、龍のごとき王朝の記憶だ。今は無く、なのに存在し、外国でもなく、内地の文化とは異なる、これを異世界ファンタジーと呼ばなくて、なんと呼べばいいのだろう。
 同時に、これはひとりひとりが深く、激しくだれかを愛する物語でもある。終劇近くで、ある登場人物が言う。「ぼくはきみのことが愛おしかった。昔も、今も、これからも。だからぼくは寧温が愛した王宮を守る。いつまでも想い出が残っているように。千年先にも寧温の息吹を残そう。それがぼくの愛し方だ」あり得ない嵐の中で語られる真実のため息の連続であるからこそ、描かれる人間が必死に生きる姿が愛おしくてたまらない。

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紙の本

家族全員が読んで、楽しみました。受験勉強中の娘によれば、かなり史実を反映しているとか。でも、この面白さ、楽しさ。歴史小説ではありません、伝奇小説?いえいえ王宮ファンタジー?ま、面白いお話ということだけは確かです

2009/01/30 19:38

5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本の出版案内を見たとき、「これは来るかな?」って思いました。予感、ていう奴です。ま、外れることはよくあることなんで騒いだわけじゃありませんが、即、読書リストに入れました。今年のそういう予感本は桜庭一樹『私の男』、西尾維新『傷物語』、舞上王太郎『ディスコ探偵水曜日』とまあ、当たりまくっているんですが、メンツを見れば誰だって当たるんで偉くはありません。

この『テンペスト』なんか、角川書店のHP見れば、これだけの推薦人の数は麻生総裁以上じゃないか、なんて思います。っていうことは、焦点が絞られてきます。本当にそんなに面白いのか、です。まず、カバーです。カバー写真の「黒漆雲龍螺鈿丸盆」(浦添市美術館蔵)の龍はいいんですが、字の色の黒と赤は正直いただけません。せっかくの政治ファンタジーがこれじゃあ単なる経済本です。

ま、それを救っているのが見返しを彩る長野剛の数々の絵なんですが、正直、こっちと螺鈿をコラボさせるっていう離れ業はなかったんでしょうか。素人意見で恐縮ですが、装丁担当の大久保伸子に聞いてみたいところです。それと角川さん、長野のこれらの絵は書下ろしではないと思います。多分、小説が「野生時代」に連載された時(2007年1月号~2008年6月号)のものだと思うんです、注記するべきでしょう。ついでに言えば、本文中に挿絵として入れて欲しかった・・・

で、お話ですが色々言いたいことはありますが、噂に違わぬ面白さなのでくだくだしい説明は避けて、前述のHPからの引用に留めます。それは以下のようになっています。
 
小説界をなぎ倒す嵐(テンペスト)襲来! 

美と教養と見栄と意地が溢れる珊瑚礁の五百年王国は悩んでいた。少女真鶴は憧れの王府を救おうと宦官と偽り行政官になって大活躍。しかし待ち受けていたのは島流しの刑だった――。見せ場満載、桁外れの面白さ!

ストーリーに釘付け。ラストにうっとり。最

黄昏の美しい王国にペリー来航。近代化の波に立ち向かう宦官兼側室の真鶴。しかし破天荒な一人二役劇は突然幕を閉じる―。時代の変わり目を嵐(テンペスト)となって生き抜いた王宮人の苛烈な愛と涙の物語。
真鶴:珊瑚礁王国の美少女・真鶴。宦官としての名は寧温

ちなみに、「ラストにうっとり。最」とあるのはHPそのまま。何度か見直しましたが「最」のあとに続く文章はありません。謎、です。それとこの案内文には肝心のことが書かれていません。それがないために私などは、中国古代王朝ものみたいな感じで読んでいて途中で???となってしまいました。ここに書いてある「時代の変わり目」というのは日本で言う明治維新です。

無論、ペリー来航、清朝、アヘン戦争という言葉だけでわかる人にはぴんと来るんでしょうが、あえて書いておきます。それと珊瑚礁の王国というのは琉球王国のことです。お気楽に読めば、「彩雲国物語」や「十二国記」みたいに中国を模した架空の王国のお話、と勘違いされかねませんので、くどいけれど書いておきます。

19世紀半ばというのは、アジアに列強が押し寄せるだけではなく、アメリカがそれに参入してきた時代でもあります。それまは清朝と薩摩藩だけを向いていればよかった琉球にも、当然その波は押し寄せてきます。それを救うために、というか結局、救うことになるのが一人の少女です。彼女の名前は真鶴(まづる)、といっても親がつけた名前ではありません、三歳の少女が自分でつけたものです。

そう、彼女は三歳で既に全ての字を覚え、ありとあらゆる書物を読破し、大人でも難しい『詩経』を諳んじるまでになっていたのです。父・孫嗣志の夢は、息子に科試を受けさせ、王宮に送り込むことでした。生まれるであろう子供のために寧音という名前まで用意していましたが、娘が生まれたことで夢も絶たれてしまったのです。

女の子しか授からなかったことに絶望した父親が姉のもとから養子としてもらったのが孫嗣勇で、真鶴の兄になります。実の母の下では、その端麗な容姿を生かして、官位は低いものの、女装をし美貌を駆使して立身出世を果たす花当と呼ばれる稚児衆になることを夢見ていた彼は、決して愚かではありませんが、官僚試験の科試を突破できるほどではありません。

兄の苦しむ姿、父親の絶望する様を見て、13歳になった少女は、男しか受ける資格のない科試に自分が宦官となったことにして参加したいと申し出でます。女ゆえに科試を受けることができない、だから人間として認めて来なかった父親は、自らさまざまな課題をだし、それを悉く解いてしまった彼女に、息子に用意していた寧温の名前を与えます。

少女が挑むのは、女性には科試に受かる能力がない、とする男社会であり、政治は男のものとする王宮社会です。身分より難しい性を偽り、己の能力の限りを尽くして生きる彼女の前に立ちふさがるのは、自国の人間だけではありません。清朝、薩摩藩、そして英国、米国、そして何より己の中の女・真鶴です。

時の流れに翻弄され、己の性に戸惑い、王宮への、運命の人への愛に身を焼きながら、少女は成長し、琉球王国の最後を見届けます。

ベッテルハイム:琉球にキリスト教布教のためにやってきた宣教師。13カ国後を操る言語学の天才だが、布教を禁じられ寺に軟禁状態であるため、奇矯な言動をすることがある。

麻真譲:人柄を重視する破天塾の先生で、寧温の師。今は野にいるが、実は三代の王に仕えた元三司官で、王国史上最高の官僚として清国からも認められ、今も彼を慕う人は王宮に多いという有名な人物。

多嘉良:破天塾の先輩。何度も科試に挑戦し、失敗している酒好きの男。妻子もいる。人柄では寧温が太刀打ちできない。寧温が女であることは知らない。

喜舎場朝薫:寧温が落ちた科試を主席で突破した少年。15歳で科試に受かり、歴史を塗り替えた天才(実は、その後、13歳の寧温も科試に受けることになるので、記録保持者は彼ではない)。といっても、人柄は温厚で寧温にであった時から好意をいだく。その気持ちは終生、変わることはない。名家の出。本の栞にある「好敵手」という注は、不適当。ただし、王宮のあり方についての考え方では寧温とやや異なる考え方を持つ。

朝倉雅博:薩摩藩の評定所筆者主取りの青年士族。琉球であえて帯刀をしないなど、力を背景にした対応をせず、常に誠実でいようとする好漢。寧温が男性としてただ一人、胸をときめかせた運命の人。年齢が明記されていないが、寧温とは五つくらい年の差がある。

真美那:後に真鶴の親友となる美貌のお嬢様。素直に育ち、いつでも明るく人生を前向きに捉える。実は朝薫

真牛:遠い昔には政局を託宣で動かしたこともある最高神女聞得大君。不動の立場を得ようと、馬天ノロの勾玉を探している。寧温とは宿命のライバルともいえる碧眼の王族神。

思戸:御内原の少女で、己が美しくないことをよく知り、その上で出世することを目指す。彼女に優しく接してくれた寧温を終生慕う。

尚育王:第18代琉球王国国王で、科試に落ちた寧温の回答を読み、合格とさせた名君。その後も、寧温とは様々な関係を持つ人格者。

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2011/10/14 11:40

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2009/03/29 00:51

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