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商品説明
激動の時代をひたむきに生きた信念の女性、朝鮮王朝「幻の国母」閔甲完。日本・韓国・中国の間に横たわる悲しみに満ちた「近現代史の闇」を新たな視点で精緻に描く傑作書き下ろし歴史長編。【「BOOK」データベースの商品解説】
混乱の朝鮮王朝に誕生した李垠と甲完。後に婚約するふたりを待ち受ける運命とは…。日本・韓国・中国の間に横たわる悲しみに満ちた「近現代史の闇」を新たな視点で精緻に描く壮大な歴史長編。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
福富 哲
- 略歴
- 〈福富哲〉1936年東京生まれ。横浜国立大学学芸学部卒業。東京サウンドプロダクション常務取締役制作本部長等を経て、日本映画学校の講師。「残照」で92年度日本文芸大賞・現代小説賞受賞。
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紙の本
「秘苑の花」は?
2008/08/16 00:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本田節子氏の「朝鮮王朝最後の皇太子妃」を読んで、初めて閔甲完を知った作者が彼女の生涯を映画化しようと本田氏を取材して、書いたそうだ。しかし、もう一人の主人公である李王垠殿下の内面が全然書かれていない。もし、それをしようとしたら李王殿下に直接取材した張赫宙氏の「秘苑の花」のパクリ以外は書けないだろう.「青磁のひと」という実例があるし。まあ本田氏は「秘苑の花」をお読みになっていないが。ついでだが「秘苑の花」を下敷きにしたフジテレビのドラマを監修した渡辺みどり氏と、小田部雄次氏のお二人も方子女王殿下の評伝を書く際に「秘苑の花」を読んでいない。「英親王李垠伝」新版の序文に李王殿下は御自ら書かれたものが殆ど残っていないとあるから、史料の限界がある。「三代の天皇と私」と「歳月よ、王朝よ」といった本に「秘苑の花」からの引用めいた箇所が結構あるぐらいだから。
本田氏も参考にしている「李王宮秘史」に尹徳栄が三十年前に高宗のお后候補になった独身の女性を無理に徳寿宮に入れた話があるが、朝鮮六〇〇年に他にも同じ立場の女性がいたのでは、と思う。
ついでながら李王殿下は方子女王殿下と結婚されて皇族になられたのではなく、御身分は皇族に準じた王族であり、李方子女史が薨去されたのは1999(平成一一)年ではなくて1989(平成元)年。