紙の本
おそらく日本初 日常の謎専門の探偵事務所
2009/09/17 12:36
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
≪あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いたします≫
地方都市の倉津市に開業したカラット探偵事務所は「謎解き専門」。
日常の謎を解く専門業者。
そんなことでお金がとれるのか。
本当に解決できるのか。
実際にあったら不安になるような探偵事務所です。
所長は地元の名士の三男坊・古谷。
楽天家で、できれば安楽椅子探偵がしたいと考えています。
アシスタントは、対照的に、ワーカホリックの井上。
二人は高校時代の同級生で、過労で新聞社を退職した井上は
古谷に誘われて探偵事務所で働くことになります。
浮気調査や信用調査は苦手といいつつ、
おさめられている6つの謎のうち、ふたつは浮気を暴くもの。
(「卵消失事件」「怪文書事件」)
10年前に失踪した父親を探してほしい(「別荘写真事件」)という、
探偵事務所っぽい依頼もあります。
さらに豪邸に打ちこまれた「三本の矢」。
先祖が残した和歌からお宝を発掘する「兎の暗号」。
乾くるみらしく、人間模様とミステリーを同時に読ませます。
しかし、なんといっても最後の「三つの時計」。
二人の高校時代の友人・時任早苗の結婚式で、
その家の時計の謎を解決します。
でも、この話のキモは、もっと大きな真実が明かされること。
最後の最後に、びっくりさせられました。
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ラストwwwwwwwオレオレ詐欺wwwwwwwwww
腐女子的に萌えてた時間を返してくださいwwwwwwwwwwww
萌えに目がくらんで、すっかり騙されました。
ひさしぶりにきれいにやられた。
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「あなたの頭を悩ます謎をカラット解決いたします」というカラット探偵事務所。
推理モノにありがちな暗号モノを主体として依頼を引き受けるというちょっと変わった探偵事務所だ。
短編集ですが、どれもよく練られた謎解きの中に、ほのぼのとした人間模様が垣間見えてイイカンジ。
頭を休めたいときにさらっと読める本です。
1 というからには 2 もそのうちでるんでしょうね。
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新聞社を辞めて高校の同級生である古谷の探偵事務所で働くことになった井上。どーんとかまえる古谷と仕事をしていないと落ち着かない井上の2人はどんな謎を解いていくのか。
「卵消失事件」夫の浮気と卵パックの中身消失
「三本の矢」家に射ち込まれた弓道の矢 親子関係と趣味
「兎の暗号」3つの歌と宝の場所
「別荘写真事件」写真に写る父の居場所は
「怪文書事件」団地に出回る怪文書の犯人 温泉卵
「三つの時計」同級生の結婚 ケーキ入手と到着時刻
「あなたの あたまを なやます なぞを、 カラッと 解決いたいます」頭韻を踏んでいるというこだわりがおもしろいなぁと思いました。殺人事件とかでなく、日常の謎というか暗号解読的なお話でした。ちょっと頭に場面が浮かばないところがあったので、映像で見てみたい気もしました。
ラストは「ん?」と思って、やられたな~と思いました。全然気にして読んでなかったです。
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基本的には日常の謎っぽい短編集。①ってことは続くのかな? しかしあの手は次では使えませんねー(笑)。
お気に入りは「怪文書事件」。これ、謎部分はそれほど複雑なものでもなかったのだけど。謎を解決するのみならず、将来起こりうる事件を未然に防いだ、という部分にやられました。そこまでの想像力が足りなかったけれど、これは非常に重要なことですよねえ。
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んー、驚かされるものもあったけど。
基本的には技巧的過ぎる、というよりは現実離れな謎・トリックが目立つように感じて、乗り切れなかった。
でも、いくつかの、最初に見せられたもの以外の部分での謎解きが感心させられるものがあったのでこの評価。
特に最後のあるトリックは、前の部分を何度も読み返してしまった。
これは全く予想外の角度から食らったよ。
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最後の最後のどんでん返しでビックリ、という書評を読んで手に取った一冊。
「イニシエーションラブ」の印象が強いため、今回も乾くるみはやってくれるに違いないと、期待してましたが・・・
各話の謎解きもまぁまぁでしたが、最後に近づくにつれ「最後のどんでん返しって、まさかアレでは??」と想像し、そのまんまの展開になってしまったので、残念ながらそれほどテンション上がりませんでした。
コレなら、石持浅海氏の『Rのつく月には気をつけよう』の方が好きだなぁ。
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全体的に面白くてさくさく読めました。
一番びっくりしたのはやっぱり最後ですね…^^^^
①ってことは続き出るのかなー。楽しみです!
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探偵事務所と言っても
尾行とかしたりするアレではありません。
頭を使って解決する、謎解き専門です。
最後、そうきたかー!という感じです。
以前も、彼の小説「イニシエーションラブ」で
やられたー!!!という事がありました。
一点勉強になった事
「姑息」という言葉は
「場あたり的な」「その場しのぎの」という意味。
「正々堂々としていない」「アンフェアな」「卑怯な」
という意味で使っている人の方が多いと思う。
大辞泉より
こ‐そく【×姑息】
[名・形動]《「姑」はしばらく「息」は休むの意から》
一時の間に合わせにすること。
また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。
「―な手段をとる」「因循―」
◆近年、「その場だけの間に合わせ」であることから
「ひきょうなさま、正々堂々と取り組まないさま」の意で用いられることがある。
文化庁が発表した平成15年度「国語に関する世論調査」では
「姑息な手段」を、「一時しのぎ」の意味で使う人が12.5パーセント
「ひきょうな」の意味で使う人が69.8パーセントという結果が出ている。
引用ここまで
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内容がどうっていうよりも、井上についての騙された!!っていう衝撃のみが残った。
そのどんでん返しは正直いらなかった。
はっきりいって20代後半の俺女は痛い。
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20110504
文庫版が出たのをみつけて、図書館で借りました。
最後は日本語の妙ですねー
小説でしかできないトリック。
とはいえ、あまりなくてもよかったかな。
好きなトリックと苦手なトリックあり。
でもスムーズでよかったです。
1.卵消失事件
古谷と井上で経営されるカラット探偵事務所最初の事件。不可解な行動をしている作家の夫が浮気してるのではと訪ねてきた主婦。
2.三本の矢
所長である古谷の親の紹介でやってきた女性が家に矢が打ち込まれたと言ってきた。
3.兎の暗号
和歌のような暗号を解いてほしいという男子大学生がやってきて、二人は彼の家へ向かうことになった。
4.別荘写真事件
古谷の兄が焚き付けたせいで仕事のえり好みができなくなった二人。小さい頃生き別れた父親の最近の写真が知人から送られ、どこにいるか知りたいという女性。
5.怪文書事件
団地内で怪文書が行き交っているので出所を突き止めてほしいという自治会からの依頼。
6.三つの時計
古谷、井上とともに仲の良かった早苗の結婚式に出席したところ、その父親に時間の謎を問われた。
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軽い感じの推理系小説。
短編が6つの構成だから、予め複線を張り巡らして一緒に推理していくというよりは、話が始まり謎が提示されさくっと解決!という感じ。
それより最後のどんでん返しがびっくりだった。
日本語ならではの感覚なんだろうなー。
1冊目なのに①と書かれているのは珍しいなーと思いつつ、もう2巻以降でているのかと思ったらまだみたいなので、残念。
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やられた!シリーズ物(しかも1)だから安心して読んでたのに。前に読んだ「六つの手掛かり」は大技を警戒しつつ読んだら、手品ネタが楽しい普通の連作短編だったし。あまり出来がいいとは思えないのもあって、無防備に読んでいったらば…。「イニシエーションラブ」が一本背負いならば、これは足払いかな。やってくれますねえ。やっぱりこの人のは読むことにしよう。
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事件簿①…となってますが、続編は無さそうですね(^_-)
オチ??は、書き下ろしで付け足したのかなぁ(・・?
『イニシエーション・ラブ』以降特に、読者はどんでん返しを期待しちゃいますから…ね♪
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再読です。
なので、一番のどんでん返し?は知ってます。
今回はそれを知ってての読み直しなので、
再読ですが新鮮な感じがしました。
6つのお話の中では「卵消失事件」が好きです。
面白いし、①ってことは続きが出るのかなーと思っているのですが、
期待しても大丈夫でしょうか?