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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.11
- 出版社: 富士見書房
- レーベル: 富士見ファンタジア文庫
- サイズ:15cm/297p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8291-3354-5
読割 50
紙の本
狗牙絶ちの劔 刀と鞘の物語 2 (富士見ファンタジア文庫)
著者 舞阪 洸 (著)
「岩洞那原が殺られた」その報せで駿や香月が参加した実戦合宿は惨劇の場に転じた!!敵は手練れの岩洞を斃せる強い狗牙。しかも複数で潜んでいる!?さらに車は壊され、携帯は圏外。...
狗牙絶ちの劔 刀と鞘の物語 2 (富士見ファンタジア文庫)
狗牙絶ちの劔2―刀と鞘の物語―
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商品説明
「岩洞那原が殺られた」その報せで駿や香月が参加した実戦合宿は惨劇の場に転じた!!敵は手練れの岩洞を斃せる強い狗牙。しかも複数で潜んでいる!?さらに車は壊され、携帯は圏外。外界との連絡手段は、ゼロ。香月ら狗牙絶ち衆は敵を警戒し、合宿所での篭城策を決めた。だが—。「あの可能性を、俺は指摘するべきか…?」駿は心中に、彼らの想像とは異なる予想を秘めていた。ドラゴンマガジンで好評連載中の読者参加型小説『狗牙絶ちの劔』。読者投票で選ばれなかった、もうひとつの運命を描いた書き下ろし短編を収録。“起こりえない”運命の断片を駿は夢で垣間見る…。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
最初の犠牲者 | 7−52 | |
---|---|---|
二人目の犠牲者 | 53−132 | |
三人目の犠牲者 | 133−210 |
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紙の本
駿、君は何を見ているのかな?
2008/11/23 21:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道にやってきてどんな展開が待っているかと思いきや、意外にも密室ミステリー風だった。ほとんど誰も刀振り回してないし。香月なんて柄頭で駿の脇腹突っついただけかも。作者お得意のキャラ増加は本巻でも健在。あっちこっちから集められた若手の狗牙絶ち衆が登場するが次第に減っていく。なぜ減るのか。狗牙の襲来?何かの陰謀?これ自体が訓練?さまざまな部分が謎のまま話だけが進んでいく。前巻と同様に話の途中で終わるので連続ドラマを見ているかのよう。最後に場面転換があって、あの人がピンチ!という引きである。この辺りはなんとも評価の分かれるところであろう。ただ、今回は部外者的存在として、狗牙絶ちではない立場として、ほぼ唯一事態を冷静かつ客観的に俯瞰出来る位置にいた駿の推理が冴える流れは良かったと思う。こんなに頭の切れる人物だったかな、と思わなくもないが、違う角度から見ることで狗牙絶ちでは思い至らない可能性を示唆し、この怪奇な事件の本質に迫ろうとする展開を楽しむことが出来た。その駿と香月の2人だが進展はほとんど無し。ただ、意識と行動に少しズレがあるようで、とりわけ香月にその意識はまだ無いが、咄嗟の行動(手ぇ握ったり)を端から見ると「何だかんだ言ってもラヴラヴじゃん」と思わせる場面が幾つかあって、周りからは恋人同士に近い形で扱われたりからかわれたりしている。それよりも本巻ではお師様こと遊眞がほとんど出て来ないために役者の不足感が否めなくてとても残念。駿の回想シーンでの、駿と遊眞のやりとりが本巻で最も輝いていたのが皮肉である。