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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 65件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.10
  • 出版社: インターシフト
  • サイズ:20cm/377p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-7726-9513-8

紙の本

プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?

著者 メアリアン・ウルフ (著),小松 淳子 (訳)

【マーゴット・マレク賞】書字の起源や多様性、変形能力の素晴らしさを紹介し、文字を読む脳の発達、読字習得に至るまでのさまざまな経路を新しい観点から克明に描く。また、ディスレ...

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プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?

税込 2,640 24pt

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商品説明

【マーゴット・マレク賞】書字の起源や多様性、変形能力の素晴らしさを紹介し、文字を読む脳の発達、読字習得に至るまでのさまざまな経路を新しい観点から克明に描く。また、ディスレクシア(読字障害)などについても取り上げる。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

メアリアン・ウルフ

略歴
〈メアリアン・ウルフ〉タフツ大学のエリオット・ピアソン小児発達学部教授、読字・言語研究センター所長。専門は認知神経科学、発達心理学、ディスレクシア研究。「プルーストとイカ」でマーゴット・マレク賞受賞。

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著者/著名人のレビュー

人間の遺伝子に「読字...

ジュンク堂

人間の遺伝子に「読字専用」のものは無い。一人一人の脳は、読字能力を獲得するために、自身の回路を新たに形成していくのだ。その「再編成」こそ、人間の脳の驚くべき能力だ。だからこそ、たかだか数千年前に発明された「文字を読むこと」が、人類の知能の進化を一変させたのである。
読字による脳の回路の再編成は生後の経験によるものだから、アルファベット圏と漢字圏では回路形成に使われる脳の部位が違う。仮名を使うわれわれ日本人の回路形成も、独特なものであることが分かっている。一方、「読字」の為の回路形成に「失敗」した「ディスレクシア(読字障害)」の人々は、独自の回路形成をしていると言う。エジソン、グラハム・ベル、ダ・ヴィンチ、ロダン、そしてトム・クルーズがディスレクシアであったという事実が、そうした独自の回路形成の可能性を示唆している。
そうであったとしても、「読字」という経験が、脳の回路形成に果たす役割は貶めらるわけではない。コンピュータの画面上に表示される情報にすっかり慣れてしまった現代の人々が、その回路形成の機会を失う危険を、決して軽視してはならない。

ジュンク堂書店新宿店

みんなのレビュー65件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

この本そのものが脳に刺激を与える

2008/12/10 17:50

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

刺激的な副題どおり、刺激的な、
読書する脳についてのノンフィクション。
読字・言語研究、小児発達学の教授である著者は
またディスレクシア(読字障碍)をもつ子どもの母親でもあります。

本書は3つの内容に分類されます。
第1部はシュメール人のような楔形文字の時代から
ソクラテスまでの初期の読字学習の歴史。
第2部は幼児から大人になるまでの読字による
脳の発達のサイクル。
第3部はディスレクシアのように
字が読めないことの意味と科学的検証。

「読字」を歴史的にも科学的にもアプローチしているので
興味は尽きないのですが、私は読字が脳に及ぼす影響を
おもしろく読みました。

特に英語だけではなく、中国語、日本語での脳の動き、
働きも研究されていて、その比較がおもしろい。
当然、アルファベットのように音声文字と
漢字や仮名のような表意文字を読む時に使われる脳の部位が違う。

英語脳は、左半球の副側前頭領域、背側前頭領域、
側頭‐頭頂領域、後頭-側頭領域を使います。
中国語脳は、より範囲が広く、右半球にも及びます。
聴覚野、視覚野(左右)、角回と後頭‐側頭領域も広い。

日本語脳は、漢字を読むときは中国語と同じ領域と回路を使い、
仮名を読むときはむしろアルファベットを読むときに近いのですが
全く同じというわけではありません。
しかも前頭前野が全く賦活していない。

前頭前野は音韻を司るのですが、
音韻処理しないというのは、日本語の平明さや効率性によるそうです。
分節を気にせずに仮名の音節をマスターしていると本書は言うのですが
自然に行っているので、ピンときません。
どうやら日本人はかなり複雑な脳の使い方をしているようです。
日本語の流暢な外国人はすごいということがわかってきます。

また第2部での、幼児に本を読み聞かせることの大切さを
科学的に検証している点も、読み応えがあります。
5歳までに好きな人の膝の上で本を読んでもらったことが
その後の読字に大きな影響を及ぼすという。
また幼いうちに、ほかの言語を聞かせることの弊害にも触れています。

またソクラテスによる話し言葉と書き言葉の逸話も興味深い。
彼は本を一冊も残していません。
それは「文字」を忌避し「会話」を尊重したためですが
脳の発達に読字が与える影響は大きく
それにより脳の回路は発達しました。

これは現代、ネットの文字によって、読字が変わりつつある
現代にも通じる、古くて新しい命題といえるでしょう。
本に書かれた文字を読む脳と
パソコン上の文字を読む脳はどのように違うのでしょう。
ソクラテスが恐れたように、コミュニケーション手段によって
(対話と読字という違い)脳の発達、
思考の回路が変わってくるでしょう。





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紙の本

なぜ「イカ」なのか。

2009/01/12 22:38

12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を開く前から気になっていたことは、
この本のタイトルがなぜ『プルーストとイカ』なのかということだった。

表紙のイラストも、雲からそびえる古代文字の石碑に座る女性の背景が
夜空と虹というところまではロマンチックなのに、
三匹のイカが、一気にこのイラストを不思議にしているのだ。

こうまでしてイカが出てくるのだから、彼らは重要参考人にちがいない。

ちなみに原題は、"PROUST and the SQUID : The STORY and SCIENCE of the READING BRAIN"である。

副題を『文字を読む脳の物語と科学』ではなく、
『読書は脳をどのように変えるのか?』にしたのは、正解であったと思う。

副題でも十分なのになぜ主題が必要だったのか。

「プルーストとイカ」は、象徴として、また実際の素材としてなど、二重、三重の意味を持っている。

「プルースト」は、読書を象徴する語として、
「イカ」は、著者の専門である認知神経科学を象徴する語として使われている。

50年代の認知神経科学者達は、イカの長い中枢軸策を使ってニューロンを研究したそうだ。

具体的な素材としては、この本が用いるアプローチの理解のために、
プルーストの著書『読書について』の引用が使われている。

この引用はかなり長く、2ページ以上に及ぶ。(p.21~23.)

この引用をできるだけ早く読むことで、読むことによって読者の中に何が起こったのかを実体験してもらい、
それを解説すると言う手法をとったのだ。

また、イカが象徴しているものは、ディスレクシア研究でもある。

  「文字を読む脳をテーマにした本なら、読字に適さない脳に
   わざわざページを割くこともなかろうにと言われそうだ。
   
   しかし、素早く泳げないイカは、
   それを埋め合わせる方法の学び方についてたくさんのことを教えてくれる。
   
   確かに、素早く泳げないイカは完璧な例とは言い難い。
   
   イカが泳げるのは遺伝子のおかげだし、
   素早く泳げないイカはまず生き残れないからである。
   
   しかし、もし、泳ぎの下手なイカが死なずに済んだだけでなく、
   イカの個体数の5~10パーセントにのぼる子孫を増やし続けたとしたら、
   ハンディをものともせずにそれをうまくやれたのはいったいなぜかと、
   問いただしたくもなるだろう。
   
   読字は遺伝で受け継がれるものではないし、
   読字を習得できない子どもが生き残れないわけでもない。
   
   それより重大なのは、ディスレクシアに関連した遺伝子は
   しぶとく生き残るということである。」
  
   (p.331-332)

「イカ」は彼女の興味の核となるものを象徴してもいるのだ。

この本は、3つの部分から構成されている。

著者は、Part1で「書字の起源の美しさと多様性と変形能力の素晴らしさ」、
Part2で「文字を読む脳の発達と読字取得に至るまでの多様な経路」、
Part3で、「問題と才能を併せ持っているディスレクシアの脳」について触れ、
最後に「徳に関する難しい問題と前途に待ち受けている危険」について言及している。


ディスレクシアを4つの原理と言語によって異なる障害の表れ方に分け、
過去から現在に至るディスレクシア研究を総括しつつ、分類している点も興味深いが、

それだけでなく、なんのためのディスレクシア研究なのかもきちんと言及している。

  「ディスレクシアの研究が持つ唯一最も重要な意味は、
   将来のレオナルドやエジソンの発達を妨げないようにすることではない。
   
   どの子供の潜在能力も見逃さないようにすることである。
   
   ディスレクシアの子どもたちすべてが非凡な才能に恵まれているわけではないが、

   どの子どももその子ならではの潜在能力を持っている。
   
   ところが、私たちがそれをどうやって引き出してやったらよいかわからずにいるせいで、
   見逃してしまっていることがあまりに多いのだ。」
  
  (p.307)

ディスレクシアを取り上げると障害の部分か
逆にずば抜けた才能の部分かのどちらかが極端に取り上げられ、
すごく大変か天才かのどちらかに見られがちである。

でも、大切なのは、個人差が大きいディスレクシアの子たちの潜在能力を見つけて
伸ばしてあげることであると本書は教えてくれる。

かつて口承文化から文字文化への変遷を迎えたとき、
それによって人は従来の能力を失うのではないかと、ソクラテスは危惧したという。

その危惧がオンライン文化を迎えた今こそ現実化しているのではないかという
著者の問題提起については、
ディスレクシアへの支援にITを活用するという立場をとっている者として、
また情報科学を専門とする者として、意識しておきたいと思った。

「より多く」「より速く」押し寄せてきてしまう情報の中から必要なものを選び出していく能力と
かつての読書が培ってきた文字を読みながらじっくり考えて感じる能力とを共存させていく未来を、
どちらからも恩恵を受けている者としては、そんな未来を望みたい。

一般の読者を対象とした著書は初挑戦だったという著者だが、
本書は、注記と参考文献をたくさんつけて原典にたどりつけるようにする
研究論文由来の流儀と本としての魅力を兼ね備えた本になっている。

また、著者がたいへんな読書家であり、
読書という行為自体をとても愛しているということが伝わってくる本でもある。

かなりいろいろな作品や人の言葉を引用していて、
その引用にはどれも引き込まれたし、
その引用している本が読みたくなってしまうのだ。

たとえば、こんな引用があった。

  「ダニエル…おまえが見ている本の一冊一冊、
   一巻一巻に魂が宿っているんだよ。
   
   本を書いた人の魂と、それを読んで、その本を人生の友とし、
   一緒に夢を見る相手として選んだ人たちの魂だ。
   
   一冊の本が人の手から手へとわたるたび、誰かがページに目を走らせるたびに、

   本の精神は育まれ、強くなっていくんだ。」
  
  (p.213)

これは『風の影』という本からの引用だが、参考文献リストがしっかりしているおかげで、
この本をどうしようもなく読みたくなった私はそこに行きつけるというわけだ。

この本は、これから何度も何度も読み返して噛み砕かなければ、
きっと自分のものになった気がしないだろうと思う。
米国人である著者がスルメを知っているかどうか知らないが、
イカというのは、噛めば噛むほど味が出るということだったのかもしれない。


読んでいる本が好きになれそうな人とはきっと気が合うに違いない。

だから、再読が今から楽しみなのだ。

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紙の本

“読書脳”が用意する“奇跡のような体験”。

2008/10/09 19:34

11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:四月の旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

文字が読めない、読めても理解できない──。
ディスレクシア(失読症)は、
トム・クルーズがこの障害を抱えていたことを告白して注目された。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」で共演した
キーラ・ナイトレイ、オーランド・ブルームもそれぞれ
この症状を克服したことを公にしている。

日本語はひらがな・カタカナ五十音と、
常用漢字だけでもだけでも2,000字近い文字を持つ。
一方、わずか26文字ですべてを表現しなければならない言語もある。
そのせいか、英語圏──とくに米国では1割を超える人々が
程度の差こそあれディスレクシアであるともいわれている。
現大統領も例にもれない。

このとき文字を読み、理解するという基本的な能力が、
自然に身につくものではないことに思い当たる。

著者メアリアン・ウルフは、
米タフツ大学(村上春樹が一時、客員教授をつとめていた)小児発達学部教授で、
ディスレクシア研究の権威。
自身のお子さんも、この障害をもつという。

子どもが文字を読むようになると、
脳はシステムを組み替え劇的な変化を遂げていく。
そして、これは容易に想像がつくことだが、
5歳までにどれだけ文字に親しんだかがきわめて重要だという。
その後に永くつづく一生の“読書脳”の発達は、
このときに決められてしまうのだ。

眠りにつくまでのほんの短いひとときでも、
絵本を開いて子どもに読んで聞かせる。
ネットの掲示板や携帯メールの文章ばかりで成長してしまった世代は
不幸だったとするしかないのだろうが、
これからの子どもたちには可能な限り豊かな読書体験をさせたいものだ。

思えば、文字という単なる記号の連なりを読み、意味を理解し、
ときには感動できるとは・・・ウルフ教授は、それを
「奇跡のような体験」と表現している。

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紙の本

日本語が脳を鍛えてくれる

2009/12/13 06:46

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:k-kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

サラリーマンの朝の様子は、TVのNHKニュースを見ながらパジャマをYシャツに着替えて出勤する……と、こんな文章になるだろうか。無い知恵を絞ったのだが、何気ない日本語に、漢字、平仮名、カタカナ、アルファベット、さらにはこれらが組み合わされた――Yシャツとか、のことばもある。こんなにいろいろな文字を読み取るのだから、どう考えたって、アルファベットだけの英語なんかより脳に負担がかりそうだなとは感じる。

人間の知能の発達に、読む行為ほど深く関わっているものはないと著者はいう。脳が文字を読むために構築する新しい回路(ニューロンのつながり)が、新しい革新的な考え方を可能にする基盤になると。

この珍妙なタイトルが気になるのだが、プルーストは別にして、イカとは、その長い中枢軸索のゆえに、かつてニューロンの情報伝達メカニズムを解明する絶好の研究対象となったことに由来するらしい。

脳が文字を読むことに深く関わり、さらに読字が脳の認知能力の発達に寄与するというダイナミクスの関係が成立する。読書こそ知力の源泉である。私たちの考え方や考えることの大半は、私たちが読んだものから生まれた見識や連想に基づいている。作家ジョセフ・エプスタインは「私たちを作り上げているのは、私たちが読んだものなのだ」と言っている。

人間が文字を読む能力を獲得したのは、たかだか数千年前である。生まれながらにして文字を読めたわけではない。人間の脳が、新しい知的機能を獲得するために自らを再編成する能力、を備えているからこそ読めるようになったのだ。

文字らしきものを見て、脳がそこになんらかの意味を認めると、たちまち複数の領域がつながり活発な認知活動を行うようになる。既存の視覚、言語・概念処理などの脳領域を利用しつつ、それらをつなぐ新たな回路を設ける。すなわち一群のニューロンのあいだに新しいつながりが生まれる。これが読むことの基本メカニズムだ。

日本語の読み手の脳は、複雑な読字回路を備えているそうだ。日本語を読むには、2種類の音節文字、つまり片仮名・平仮名と漢字、との間を行き来しながら読み進む能力が必要である。一人一人の脳が、まったく異なる2種類の書記体系(漢字と仮名)を習得しなければならないのだから。日本語の読み手は、漢字を読む時は、中国語の読み手と同じ脳の回路を使う。一方、仮名文字を読む時は、アルファベットの読み手に近い回路を使うそうだ。

2つの書記体系の読み手は、ほかのどんな言語を読む人よりも、左半球の特定領域(37野というらしい)を多用する。情報処理に多大な努力を要するほど脳は強く広い範囲にわたって活性化されるわけだ。漢字仮名交じりの日本語を読むほど、頭が良くなるということらしい。

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紙の本

読んでいるとき、脳全部がダイナミックに活動している。

2011/11/08 16:52

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 奇妙な題名は人をひきつけると同時に躊躇もさせるようだ。この本は出版当初から気になってはいたのだが、内容に想像がつかず、手を出さずにいた。 「ヒトは人のはじまり」 で言及されていて、かなり脳の事がしっかり書かれた本であるようなので手に取った次第である。
 「読む」という行為による脳の変化の、多方面からの考察。たしかにイカが泳ぐときと同様に、読むときにも神経が重要な役割を果たしている。「読む」行為がどれほど人間の活動の域を広げたのか、読むことだけで(肉体的な運動はほとんどないのに)どれだけ脳の中で変化が起こっているのか。読むほどにそのすごさを実感させられた。

 まずは読者の関心を引く巧妙な導入の方法に、感心させられる。プルーストの読書に関する文章を読むよう、指示されるのである。なぜ?と思いながら読み終わり、次の文章にかかると、もうそれで「読む間に何をしているのか?」と著者の世界にひきこまれていく。読者自身に参加させる方式はいろいろあるのだろうが、さりげなく本論に関心がむけさせられていくのだ。
 第一章で説明される文字の発生の歴史や違いは、脳での変化を示す要因として知っておく必要があるのだろうが、脳にたどりつくまでの路としてはかなり長く感じられる。それでも、どれだけ脳が複雑な処理をしているか、言語(文字)タイプごとに違う処理をしているのかの理解につながるのだろう、第6章の熟達した脳の説明を読む頃には、読書でどれだけ脳がフル回転しているか、その複雑さ、巧妙さへの驚きを深めてくれた気がする。
 言葉を聞く、見る、そして概念と結びつける。脳の幾つかの領域が文字を理解するためにつながることにより、「文字を読む」脳ができる。そしてある文字、言葉に対応する新しい回路を作ることで迅速に処理ができ、考える余裕ができる。考える余裕ができると、経験などで蓄積された記憶も利用され、さらに複雑に結びつく・・・。
 この複雑な、多数の領域のどこででも、つながりを形成するどの場所ででも、異常があれば「読字」の障害につながることを理解するのは難しくない。7章からのディスクレシア(読字障害)の話は、正常を理解するために異常を解析するという、ある意味自然科学研究の常道でもある。著者自身の家族にもディスクレシアの人がいることから、脳の機能解析よりも社会的な扱いにかなり重点がおかれている。障害に対する見方も大事な論点だということは否定しない。しかし文字の歴史の話と同様、読字の脳活動の理解の話からは少し離れてしまうので、本書の論点はどこなのかを分散してしまったように感じる。

 しっかり書かれているが大きな論点をいくつも抱えてしまったので、盛り込みすぎて少々損をしてしまったようなのがすこし勿体ないというのが読後の全般的な印象である。

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読字脳

2021/01/12 10:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

訳書の副題は「読書は脳をどのように変えるのか?」であるが、原著のそれは「文字を読む脳の物語と科学」である。原著の方が本書の内容に沿っていて、内容が想像できる。また、巻末、真柴隆広氏の解説を初めに読んでおくと全体の内容がさらに明確になる。 
 書名が意味不明だったが、読字の意味するところを説く著者の象徴的表現なのだろうか。あのソクラテスは書記文字が一般化するときに、口承文化から読字文化へ移行することに反対の立場をとったという。読字文化の危険性を指摘しているのだが、読字能力がどのように人に影響するのか十分に予測ができなかったことも一因しているらしい。
 デジタル社会への変化の始まり、パソコンが一1人1台の時代が始まった平成の初期、当時の若い世代がパソコンを駆使して作成する資料に時代を感じたものだ。その後のインターネットの普及が進み、著者の言うデジタル脳をもつ著者が育っている。(デジタルネイティブ)というらしい。
 人類は熟達した読字ー文字を読むことによって深く思考する読字脳を獲得した。人類が造り出したAIは意味を理解することまではできない。読字脳が発達しない若者が増えた時代には進化させたAIに人類の脳は対抗することもできなくなるだろうか。

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紙の本

読むことが生きること

2017/05/09 03:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

当たり前のように文字を読むことが歴史を作ったり人間の脳の神秘を解き明かしていく。歴史上の偉人たちがディスクレジアだったことも興味深かった。

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2010/01/08 21:52

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2009/04/15 00:00

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2009/06/05 08:08

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2011/09/02 14:37

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2010/10/06 18:26

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2010/04/06 20:57

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2008/11/11 17:19

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2021/01/02 11:35

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