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左岸
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.6 161件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.10
  • 出版社: 集英社
  • サイズ:20cm/565p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-771235-3

紙の本

左岸

著者 江國 香織 (著)

福岡で隣同士に住んでいた茉莉と九—。踊ることと兄が大好きな茉莉は17歳で駆け落ちし、同棲、結婚、出産を経験する。数々の男と別れても、いつもどこかに、影のような九がいて…。...

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商品説明

福岡で隣同士に住んでいた茉莉と九—。踊ることと兄が大好きな茉莉は17歳で駆け落ちし、同棲、結婚、出産を経験する。数々の男と別れても、いつもどこかに、影のような九がいて…。江國香織と辻仁成の奏でる二重奏ふたたび。夢を信じることができるあなたに贈る柔らかな幸せの物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

福岡で隣同士に住んでいた茉莉と九。踊ることと兄が大好きな茉莉は17歳で駆け落ちし、同棲、結婚、出産を経験。数々の男と別れても、いつもどこかに影のような九がいて…。同時刊行の辻仁成「右岸」と対をなす、愛の大長篇。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

江國 香織

略歴
〈江國香織〉1964年東京都生まれ。小説、童話、詩、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍。「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」で山本周五郎賞、「号泣する準備はできていた」で直木賞を受賞。

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みんなのレビュー161件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

ゆっくりと頁を捲りながら、共に半生記を生きてしまった。

2009/02/11 03:48

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:田川ミメイ - この投稿者のレビュー一覧を見る

最後の一行を読み終えたとき、思わず、ああ、と声をあげた。そのまましばし茫然として、ひとつ深くため息をつき、ようやく本を閉じたのだった。

上下2段組で、565頁。大作である。「初出」を見れば、2002年2月~2007年8月。5年半もの歳月をかけたこの小説は、1971年2月の博多駅、17歳の寺内茉莉が「駆け落ち」する場面から始まる。といっても、家出することも男と一緒だということも、親は既に承諾しているという。だから、さほど劇的なオープニングという訳でもない。むしろ、ひとり娘の駆け落ちを「止めても無駄だと分かっているから」了承してしまうなんて、いったいどんな家庭なんだ、と、そのことに気を取られていると、まるで答えを差しだすかのように茉莉の回想が静かにゆっくりとはじまっていく。

ガーデニングが好きで「緑色」が好きで、どこにいくにも『鮮やかなオレンジ色の口紅をさし、胸をはって歩く派手好きな母親』、「喜代」。『大学を終の研究室と思いさだめ、以来、見事に出世競争からはずれた』という父親の「新(あらた)」は、愛妻家で穏やかな紳士だ。幼い頃から人並み外れて聡明で大人びた兄「惣一郎」を茉莉は誰よりも頼りにし、彼に対する信頼や尊敬は、ほとんど「信奉」とも言えるようなものだった。その惣一郎と一番仲の良かった「祖父江九」は隣家に住む正義感にあふれた真っ直ぐな少年で、幼い頃の惣一郎と茉莉と九は、いつもどこに行くのも一緒だった。

群れることが苦手で、嫌なことはしたくない、という茉莉は当然ながら学校に馴染めない。そんな茉莉に向かって惣一郎は「チョウゼンとしていればいい」と、事あるごとに静かに言うのだった。その惣一郎に守られて過ごした幼い日々から、駆け落ちをするこの日までのあいだ、茉莉の家族にはいくつかの大きな事件が沸き起こり、それが彼女の人生を揺さぶり始める。だからこそ茉莉はチョウゼンと自分の人生を歩いていこうと、住み慣れた町を離れて、東京へ向かうのだ。

人と群れるのは苦手だけれど決して「人嫌い」ではない茉莉は、いくつもの出会いと別れを経験する。時に母親譲りの「奔放さ」を見せたりもする。男が変わり、住む土地も職業も変えて、時には流れに抗い、時には濁流に流されていくその人生は、確かに平々凡々なものではないけれど、でも「数奇」というほどでもない。その時々で迷い、悩み、打ちのめされてはなんとか起き上がり、また歩きだすその様は、きっと誰にも覚えがあるものだろう。特異な「物語」の中だけに存在する女を描いたものではなく、きっとどこかにいるはずのひとりの女の「半生記」。「左岸」はそんな小説だ。

うねりながら続いていく人生の河は、あまりに広くて長くて、先が見えない。だから、茉莉の姿だけを追いかけて一気に読みたくなるのだけれど、でもそんなふうには読めなかった。積み重なっていく歳月を少しずつ体に馴染ませながら、一日に5頁とか10頁とか、惜しむようにしてゆっくり読んだ。そのせいなのか、いつの間にか「茉莉」が遠く離れて暮す友人のようにも思えてきて、なんだか不思議な感覚だった。そして、いよいよラストが近づいたとき、なぜか唐突に冒頭の場面が浮かんできたのだった。無愛想で不器用だった幼い茉莉の姿も。その瞬間、思ったのだ。なんて遠くまできたのだろう、と。

歳を重ねて、ある日ふいに過去を振り返ったとき、たぶん誰もが一度は思う「遠くまで来た」という感覚。振り向いた先にいるのは当然自分自身の姿で、だからこそ「実感」としてそう思うのだけれど、小説の中の主人公にそれを実感したのは初めてのことかもしれない。この500頁余りの本を読むあいだに、茉莉と共に半生記を生きてしまった。そのことに驚き戸惑っていたあたしは、いよいよラストを迎えて更に驚くこととなる。ああ、と、ようやく気がついて、だからこそ茫然としたのだった。

喪失、不在、出会いと別れ、家族の絆、恋、友情。この物語にはたくさんの事が散りばめられているけれど、考えてみれば誰の人生にもそれらはいつも入り混じっている。すべてをひっくるめたものが人生なのだ。だからこの小説を読むとき、テーマは何かとか作者の伝えたいことは何かとか、そんな事は考えなくていい。頭で考えずに、ただ茉莉と共に半生記を生きてみれば、きっと最後にすべてが腑に落ちるはずだから。そう、そうだった、と茫然として、深くため息をついたあと、柔らかな明るい光に抱かれる。

そういえば、同じく辻仁成とのコラボ作品だった「情熱と冷静のあいだ」は、停滞した静けさに満ちた小説で、そこには絶えず雨がふっていたような気がする。何かが起るのをじっと待ちながら、あるいは半ば諦めながら、降りそそぐ雨に閉じこめられていた。が、この「左岸」には全編を通して明るい「光」が射している。時も人もひとところに留まることなく、絶えず流れつづけていくこの小説には、初夏の心地よい風を感じるのだ。

だが、「情熱と冷静のあいだ」は恋愛小説だったから、行き着くところも、並行するもうひとつの物語も想像に難くなかったけれど、ひとりの人間の半生記を描いた「左岸」では、向う岸にいる祖父江九の物語「右岸」がいったいどういうものなのか、想像し難い。茉莉の人生の合間に見え隠れする九の姿から察するに、「左岸」とは全く違う物語になるのではないかとは思うのだけれど。描き方によってはジャンルさえ違ってしまいそうで、これはやっぱり「右岸」も読んでみなくては、と、読み終えてそう思ったあたしは、どうやら江國香織と辻仁成の術中にまんまと陥ってしまったらしい。お見事、というしかない。


Tagawa Mimei Officialwebsite
http://www.mimei.info/

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紙の本

女性が歩んだ道程

2009/11/12 21:07

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

左岸 江國香織 集英社

 非常に長い小説で、全体で565ページですが、実際にはその倍の文字量があります。「次郎物語」下村湖人(しもむらこじん)著とか「人間の運命」芹澤光治良(せりざわこうじろう)著と共通するような自叙伝、私小説のような構成となっています。舞台は福岡県の博多と神奈川県川崎市となっています。主人公は寺内茉莉(まり)、年齢は17歳からスタートですが、幼い頃に最愛の兄を亡くしています。その兄が鍵を握っているのですが、兄の死により平和な仲良し家族が崩壊していくのです。1978年ぐらいから物語は始まります。
 主人公は男性を変えながら成長していきます。好きでもない異性と一緒に暮らしてはいけない。気になるのは母親の行動です。家を出て2年間イギリスへガーデニング技術を習得するために留学しています。夫と女子中学生の主人公は置き去りです。この時点で、家族とは結束するものではなく、離散するものであることがわかります。そして、そもそも息子、主人公にとっては兄の自殺の原因は何だったのだろう。同作者の本をこれまでに何冊か読みましたが、明らかに本作品では筆致が異なります。何を意図したものだったのだろうか。日記のようです。
 読み終えるのに3か月ぐらいかかりました。読み終えて感じたことは、「東京タワー」リリー・フランキー著の女性版というものでした。福岡県が舞台になっていることが共通点です。主人公寺内茉莉さんは作者なのでしょう。同著者の作品で同名の「東京タワー」がありますが、読んだことはありません。
 母親にとって茉莉さんは扱いにくい娘だったでしょう。228ページ付近で読み飽きてきました。ドラマの展開がなく、日記の記述が続くようです。書き方としては、夏目漱石作品を意識してあるのかもしれません。作品の冒頭から最後まで、時は流れているのですが、立ち位置に変化はありません。自殺した兄のことにこだわりつつチョウゼン(超然)という言葉に寄りかかります。男性遍歴を読まされても快適な気分にはなれません。その点で、この作品は女性向けなのでしょう。自分自身が中心となった記述が続きます。

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2008/10/27 17:06

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2010/07/11 10:41

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2008/11/11 21:28

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2009/02/12 01:16

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2010/07/24 00:18

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2012/03/06 23:54

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2008/10/27 20:16

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2011/07/01 08:38

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2009/01/21 12:47

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2009/04/24 02:10

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2008/12/20 11:42

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2010/04/02 15:53

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2009/05/07 00:33

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