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ナショナル・ストーリー・プロジェクト 1 (新潮文庫)
「誰かがこの本を最初から最後まで読んで、一度も涙を流さず一度も声を上げて笑わないという事態は想像しがたい」。元はラジオ番組のためにオースターが全米から募り、精選した「普通...
ナショナル・ストーリー・プロジェクト 1 (新潮文庫)
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商品説明
「誰かがこの本を最初から最後まで読んで、一度も涙を流さず一度も声を上げて笑わないという事態は想像しがたい」。元はラジオ番組のためにオースターが全米から募り、精選した「普通の」人々の、ちょっと「普通でない」実話たち—。彼の小説のように不思議で、切なく、ときにほろっとさせられ、ときに笑いがこみ上げる。名作『トゥルー・ストーリーズ』と対になるべき180もの物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
ラジオからポールの声で聴いてみたい。
2009/11/07 17:28
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浸透圧 - この投稿者のレビュー一覧を見る
全180話を読み切って、こんなことを言うと身も蓋もないが、
やはりこういった話は、1話ずつ、決まった曜日の決まった時間に
雑音を交えて、ラジオから聴こえてくるから、味があるのでは。
もちろん字面を追い、笑ったり、胸つかれたりしたわけだが。
どの話からも、人々の、とっておきの話をさしだす誇らしさと気恥ずかしさ、
隠してきた秘密を明かす後ろめたさと高揚や逡巡、
大切な思い出を語り終えてからも、遠い記憶を人知れず反芻する気配すら
立ち昇って、愛しい。
電波にのって生活音のはざまに細々と流れる市井の人々の喜怒哀楽を
車に乗りながら、釘を打ちながら、釣り糸を垂らしながら、
それから、ビールを飲みながら、
ラジオから、ポールの声で聴いてみたいものだ。
実際に耳にしたアメリカの連中が羨ましい。
紙の本
ホントの話
2021/07/29 22:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポール・オースターがアメリカ公共ラジオの企画で嘘のような本当の話を集めたもの。オースターがこの仕事をしたというのは、詩人であったこの作家がなぜ「物語」に惹かれるのかを雄弁に物語っているかのようだ。
紙の本
アメリカ人の物語ですが
2016/06/26 13:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TKO - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカ人の心の琴線に触れたエピソード集。正直言って、日本人の自分にはピンとこないものも多く混じっている。その中で自分の好みは、最終章「見知らぬ隣人」に収められていたエピソードたちである。「グレイハウンドに乗って」「わがあやまち」「マーケット通りの氷男」「迷子の国」など、物語はもちろん素敵だが、どれも自分の心に刺さる1行(というか一言)が入っている。それがなぜ刺さるのかよくわからないが、その1行にたどり着くプロセスと感動を何度も味わいたくて同じエピソードを読み返している。原書に触れたことはないが、きっと翻訳もいいのだろう。