紙の本
いまだ完成しきってない、すべてのビジネスパーソンにすすめたい良質の自己啓発本
2010/05/21 16:17
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、セルフブランドの「コア」をいかに作りながら、抜擢されることによって上昇気流に乗るかという、「人脈のもつチカラ」の本質を説いた、とくに若手ビジネスパーソンのワーク&ライフのための指南書である。
たとえ組織内にいても、「個人」として認知され抜擢されなければ、自己実現の道ははるか遠い。また盤石の組織といえども、いつどんなきっかけで崩壊しないとも限らない。そこまで極端ではなくても、人間の寿命の方があきらかに会社組織の寿命より長くなっている。現代はこういう時代であり、その変化のスピードはここ数年ですさまじいものがある。個人として抜擢される存在にならないと、独立してもしなくても、自分のやりたい仕事ができないままビジネス人生が終わってしまうのだ。
最近、ブログやツイッター、フェイスブックなどのソーシャルメディアの発達が促している、「セルフブランディング」関連のビジネス書といっている内容はかなり共通している。
しかし類書とは大きな違いがある。本書のもう一つ重要なメッセージは、セルフブランドのコアとなるものをつくれ、ということだ。それが著者の表現によれば「タグ」であり、タグを説明する「コンテンツ」である。著者はこの「タグ」をカギにして、うまく人脈スパイラルに乗るための心構えと方法論を具体的に説いている。
売り込むのではなく、抜擢されること。このプロセスには、企業ブランドや製品ブランドが消費者によって選択されるのとまったく同じメカニズムが働いている。ただし、セルフブランドの主体は、無生物ではなく生きた人間そのものである。つまり自分自身が、正しい方法論に基づき、意識的に「人脈スパイラル」の上昇気流に乗るマインドセットを構築し、そのうえで日々精進していけば道はかならず開けるということだ。ただし、くれぐれも目的と手段を取り違えないことが重要だろう。
つまり本書は、個人としてのビジネスパーソンの生き方の本でもあるのだ。その意味では、良質の自己啓発本といえるだろう。
親や学校の先生よりも、はるかに本質を突いた内容を教えてくれる本書を、いまだ完成しきってない、すべてのビジネスパーソンにすすめたい。
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2008年12月15日購入。
12/15 以前出かけたセミナーで司会進行をしていた彼女の本。頭がよく、会話も上手なので気になっていたら本が出ました。最近、「○○力」なる本が売れているけど、これはどうかな?楽しみながら読んでいます。
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人脈力を作る上で自分に足りていないものは、この本で紹介している、人脈スパイラルモデルの5Stepのうち、全てが該当する。
一気に、全てを行うと消化不良になってしまう。
とりあえず、以下の2ステップを意識してみたいともう。
1.自分にタグをつける。
2.コンテンツを作る。
特に2.のコンテンツを作るを重視したい。この本の著者である、岡島さんやその他有名な著者ら(本間さん、弾さん、勝間さん等)が人脈を作るにはとにかく「貢献」することが大事と言っている。貢献をするにコンテンツ(自分がGiveできるなにか)が必要だからだ。
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ファーストステップであるタグをつけて歩かないと・・・と思った次第。あれもこれもできる、だとやっぱりわかりにくいのね。あとは、自分と話す、議論を楽しんでもらうことが次につながる。あたり前だけど、再認識。
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「戦略的人脈構築の必要性」
●企業より個人のビジネス寿命の方が長くなってきた
→再現性のある実績
●定常型からプロジェクト型への組織形態の移行
→一度共に働けば、相互に「他薦」できる
●ルーティンワークのグローバル化(安い労働力)
→クルティークは他薦、他薦してもらえる準備が必要
●組織から個人への評価の質の移行、リファレンスの重要性
「人脈スパイラルモデル」
?自分にタグをつける
?コンテンツを作る(実績事例)
?仲間を広げる
?自分情報の流通
?チャンスを積極的に取りにいく
以上、なんかあっちの話で、勝手にすればって感じ
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著者は、商社→MBA→マッキンゼー→グロービスという、
エリート中のエリートだと個人的には思う。そのエリートが
人脈を作る上で何に気をつけ、何をしてきたか。これに興味が沸いて
読んでみた。
まず抜擢されるためには、能力開発と人脈構築の二つが重要な
必須要因である。つまり、自分の実力を高め、なおかつ人脈を構築する
事が、人からチャンスをもらえる。そして、本書では、人脈構築の部分を
担当する。というのが本書の狙いである。
そして、さらに詳細なファクターは、
1.タグをつける(自分は何が得意だ?)
2.コンテンツをつける(何をしてきた?)
3.仲間を広げる(勉強会でも、異業種交流会でもいい)
4.自分情報を流通させる(メルマガ、ブログ、なんでもいい。飲み会でもいい)
5.チャンスを取りに行く(実力より上のプロジェクトをやれ!)
以上が全てであり、それについて詳細に説明しているのが、内容である。
それ以外で、重要という所は、量ではなく人脈は質である。
ギブ&テイク・期待値が同等であり、ドライな関係が最も良いビジネス人脈らしい。
また、必要なのは他薦であり、そのために、想起者・ストーリーテラー・後援者の
三種類の人間が必要との事である。
結果は、読んで良かったと思う。
けど、言いたい事をまとめると、みんなに話しかけ、飲み会、勉強会、話し合いを
積極的に開き、自分を知ってもらい、憶えてもらう。小さなリーダーシップを
何回も発揮し、成功させる。そんな地道な活動が結局は良いとの事だ。
小さな事でもいい。
人数が集まらなくてもいい。
なにか、誰かを楽しませるために行動する事は、結局は自分のためになる。
一読すべきである。
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「量」に還元される人脈には価値がない
(例:名刺をたくさん持っている、人の名前を数多く知っている、会ったことがある、2-3度コンタクトしたことがある、学生時代に友人だった)
1.ギブ&テイクの関係が成立することを双方が認識している
2.お互いへの期待値がどこかで合致している
3.一定の期間限定の可能性もあり、関係の永続性を前提としない
「相手は私の何を『貢献』とみなすのかを探す」
相手の関心事を探り、自分の貢献ポイントを探し当てる
「敵を抑えるには、まず胃袋を抑えろ!」
「自分は何屋なのかをハッキリさせる」
○○と言えば、誰それと想起してもらえる何かを持ち、フレーズ化する
「自薦ではなく『他薦』されることが必要」
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ヘッドハンターとして輝かしい経歴をお持ちの方の、人脈についての著書。
人脈の大切さと、それを構築するノウハウを、丁寧にすっきりまとまっていました。
数ある人脈に関する著書のエッセンスが凝縮され、わかりやすくまとまった内容でした。
新しい発見はあまりなかったですが、今まで知っていた断片的な情報を体系化し、応用できそうなまでに高めてくれた良書です。
「自分にタグをつける」→「コンテンツをつくる」→「仲間をつくる」→「情報を流通させる」→「チャンスをつかむ」のスパイラルは、意識するのとしないのとでは全く違ってくるなと思いました。
ただ、難点をいえば、無駄にカタカナ語が多かったな。。
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人脈作りをモデル化し、自己成長につなげていくためのフレームワークを説明した本。といっても単なるテクニック本ではなく持つべきマインドもしっかり押さえてあるため読んでいて共感できる点は多く参考になる。
●5つのステップ
1.自分にタグをつける
→自分を想起してもらうためのキーワード付け
→将来どんな仕事をしたいか、自分に出来ることは何か、相手にどんなメリットをもたらすか
2.コンテンツを作る
→「がんばる」という愚直な反復を繰り返すことで実力が付きコンテンツに結びつく
→逃げない姿勢や失敗から学んだことを次に活かす能力に対して信頼を寄せてくれる
→「ビジネスの心肺機能」脳に汗をかくくらい頭を使う、自分の名前で仕事をする、ビジネス上の修羅場を経験する
→「プロフェッショナルマインド」自分が関わることで生まれた価値は何か?
3.仲間を広げる
4.自分情報を流通させる
→目の前にいる相手に自分との会話・ディスカッションを楽しんでもらう
5.チャンスを積極的に取りに行く
・抜擢のチャンスとは「誰かに買いかぶられて実力以上のことに挑戦する機会」である
意外に泥臭いという印象もあるが、要はそういうもんだという点には納得。
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昨日一日はなんだかんだ言って疲れたKeniです。
比較的環境の変化に強いはずだったけど
新しい人に沢山会ったりと色々ありますね。
さて、いつまでちゃんと更新できるか分からないですが
本のレビューを書きます。
この方は三菱商事、マッキンゼー、ハーバードMBAと
輝かしい?キャリアを積んでこられた方の本です。
印象に残った事を一つ。
タグをつけるという事。
自分の場合は一年半かけて、健康的にダイエットした事と
専門の資格がタグとなっているみたいです。
自分なりに何かタグを考えていかないといけないですが
まぁとりあえずはいくつかタグがあるようなので
自分で選んでいけば良いかなと思っています。
人脈っていうと言い方は悪いかもしれないけれど
自分と同じアスピレーションを持ち
けもの道を進んでいる仲間はいっぱい欲しいと思っているKeniでした。
さーて、出かけようか。
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・現在、個人の市場価値を高めるキーワードは「抜擢される機会を創出する力」。
→未経験の経験をすることで、実績を作っていく。
・人脈スパイラル・モデル
タグ付け→コンテンツ制作→仲間を広げる→自分情報を流通→チャンスを積極的に取る。
・タグ付け:自分が何屋かはっきりする。
→○○と言えば誰々。
・人は色々なチャネルで見聞きした情報を信用する。
→複数の人からの口コミ、複数の媒体など。
・ビジネス人脈の要件
→ギブ&テイクの関係が成立する
・ビジネスのパラダイム・シフト(近い将来)
→企業より個人のビジネス寿命が長い。
→組織は定常型→プロジェクト型へ。
→クリティカル・ワーカーと、ルーティン・ワーカーへ二極化。
→リファレンス文化の普及。
・クリティカル・ワーカーは他薦が必要、ルーティン・ワーカーは自薦で良い。
・ビジネスの世界で「リファレンスを取る」とは、同僚や取引先に、働きぶり・貢献ぶりなどの客観的確認作業を取ること。
・タグ付け:Will / Skill / Value
・キャリアデザインよりもキャリアドラフトの考えが主流。
→計画を立て過ぎず、やりたいことだけを明確にして、実力を蓄積しながら来たチャンスを捉まえる。
・人気がある人は「リマインド」が上手い。
→さりげなく、自分の貢献を思い出して貰う。
・ベンチャーとは「やりたい仕事が出来る」以前に「やるべきことが山積み」。
・仕事の初めは、やりたいことに拘らず、相手の期待に応え信頼を勝ち取ること。
・知識として知っていることと、その知識を適切に使えることの間には、大きな違いがある。
・コンテンツの実績は、成功体験でなくてもよい。
→失敗から何を学び、どんな努力をしたかなど。
・ビジネスの心肺機能=集中力・根気・粘りなど
→頑張ることでしか手に入らない。
・ビジネスの心肺機能を高めるには、
→「脳に汗をかく」くらい頭を使う。
→修羅場を経験。
→自分の名前で仕事をする。(会社を辞めたときに、どのくらい仕事が来るか)
・勉強会をするときは、幹事を引き受ける。
→ノウハウや情報、人とのつながりなど全てが幹事に集まる。
・一定のインプットの後、同程度のアウトプットで、学習効果が高まる。
・人に話す効果で大切なのが「自分が何を分かっていないか」が分かること。
・「メタ認知」とは、対象を客観的に認識すること。
・自分と違う「脳」を持つ人を仲間にする。
→右脳と左脳を自由に往来出来る人。
→それが出来ないなら、違うタイプの人で集まって相互に利用する。
→日本人は同じタイプで集まりやすいので注意。
・自分のタグを伝える時は「○○に興味ある?」「○○って最近注目されているらしいけれど、何か知っている?」などから入る。
・会って話をするのは「相手の時間を投資してもらっている」。
・人脈スパイラル・モデルの先には「自由」が待っている。
→働き方の自由。
→信念・使命感を大事���する仕事を選べる自由。
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なるほど。人脈というのはこうやって作るのか。
それでいうと、オレ全然出来てないなーと思いました。
頑張れオレ!
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こういう、おっしゃることはごもっともなんですけれども、
そういうことがなかなか普通の人には徹底できないんですよね。この類の話に触れると、
いかんともしがたい気持ちになる。
本来ならば、そういう話を聞いて「よーし!俺もいっちょやったるでぇ」とか気持ちを盛り上げるべきなんだろうけれども、
純粋にそう気持を動かすには、自分は歳をとりすぎたのか?
いやいや、それともちょっと違う。
結局のところ一部の人たちの成功法則を取り出して「みんな、こうすればいいのにー。なんでやらないのかしら?」と言い諭されているような、そんな気持ちになってしまうのだ。
それはそれで、なんか気持ち悪い。
いや、おっしゃることはごもっともなんですよ、星四つだし。
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多くの人は実際の成果物や成績の優劣よりも、逃げない姿勢や、失敗から学んだことを次に活かす能力に対して信頼を寄せてくれるものです。
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さすが、こういうキャリアをもってる人は、実践できるチカラがちがうなぁ、と感心させられる。
あまり難しいことも語らず、シンプルに実践し続けることが伝わってくる。
この手の本は、偶然とは何かとか、最近のデータがどうした、心理学がどうした、だとか挿入される話が多いのだが、この本は本人の体験談が多く、感覚的な記述が意外なほど多かった。
そのため、途中から同じ話題が何度も繰り返され。。。最後の方のまとめはテーマが飛躍した模様。。。
ただ、この感じだと、今後、何冊か出していくようだし、第二の勝間の予感?!