電子書籍
お金の教科書として最適
2019/12/27 09:57
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
お金に関するリスク、利用しないと勿体無い優遇制度、運用の初心者向けのお金の運用方法。
推奨する方法論についてその理由、メリットとなる点、存在するデメリットについてまで言及している。
5年以上前に書かれた本なので、書かれた当時の時代の情勢と現在の差異があるものの、概ね参考にする価値の有る内容。
お金の教科書として最適。参考にした。
紙の本
偽の金融リテラシー本に対する批判の書
2009/05/12 23:03
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
良心的な金融リテラシー本である。
本業がある「普通」の投資家には資産運用に十分な時間は取れないもの。運用は仕事でも趣味でもないのだ。そのため著者は第一章でいきなり具体的な運用方法を述べ、自身「超簡単」という運用方法を紹介している。その方法は「ほぼ効率的」、「損をしない」、「無難」な方法だという。具体的な商品名や資金の配分比率まで書いている。更に、できるだけリスクを取りたくないという人のために「リスク調整可能型」という方法も挙げている。
資金はあっても本業が忙しくて運用している暇なんてない人、金融関係のセールスに無駄な時間やエネルギーをとられたくないという人向けである。他人任せの運用で金融機関にカモにされるくらいなら、本書は一読の価値がある。しかし分かりやす過ぎて、誰でも出来るくらいの方法なのでつまらないかもしれない。知的ゲームとして運用を楽しみたい人向けではない。
第一章で本書の結論を先に書いてしまったので、第二章は超簡単運用法の背景にある概念や考え方について述べている。第三章では持ち家と賃貸の損得判断や、日本の財政赤字に絡むパニック論、ギャンブルとの付き合い方などの10のトピックについて解説していて、これはこれで興味深い。
紙の本
投資から学ぶ人生のスタンス
2011/06/09 13:35
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:悠々楽園 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひとはこの手の本を手にとって読んでみたい衝動に駆られがちだが、手にしてみればやっぱりあまり真剣に読む気にはならないし、読む必要もなかったと後悔することが少なくない。
この手のモノゴトに「読んだ通りやればうまくいく」ことなど皆無なのだ。その点では本書も多かれ少なかれその例に漏れない。
ただし、山崎元という人の反抗的態度というか、体制や権力に(おおむね)こびることなくすっぱりとモノ申す姿勢や言葉に元気や(ときには)勇気をもらえるという効用がこの本にはある。
といっても、巨悪をあばくというほどの物々しさはない。そのあたりの、良くも悪くも市民的良識的態度に真実味があり、共感を覚える向きは少なくなかろう。
タイトルの通り「余剰資産の超簡単な運用方法を提示する」というのが本書のメインテーマであり、さらに、その根拠の説明とに紙数の大部分を当ててもいる。考えてもしょせんわからないことや専門知識と時間が必要なことを素人がするのは現実的ではないので、投資効果として大きく劣らないお金の運用方法を伝授しようというわけだ。
著者の十分な経験と豊富な知識から洞察される経済・金融に関するアドバイスにはもちろん説得力がある。それはそれで役に立たないとは言わないが、この本の趣旨はまことしやかに語られるウソや儲け話のたぐいを真っ向から否定することにこそある。
すなわち、「甘い話には裏がある」ということであり、「十分準備をして真っ当なことを続ければ正当な利益(さほど大きなものではない)がもたらされる」ということにほかならない。投資に興味のある多くの人にとっては実につまらない話と映りかねないが、それが本当のことなのだろう(と思える)。
だからこの本から学ぶべきより重要なことは、投資や資産運用のプロとして、仕事を通して著者が見つけた「大らかな合理主義」と呼ぶところの処世訓のほうにこそある。いわく、
1 結論が出るものについては勇気をもって優劣をつけて選択し、しかし、
2 努力で改善できないものについてはくよくよとこだわらず、
3 事前の意思決定としておおむねベストならそれでいいではないか、
著者が本当に書きたかったのは、投資の技術や資産運用の方法論ではなくて、世の中にはびこる罠やごまかしに足を取られることなく、快適に人生を送るために取るべき人生のスタンスなのだ。
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生活費3ヶ月分を普通口座 残りの4割を国内ETF6割を国外ETF 大きな支出が必要となったらETFを解約が原則 TOPIX連動型上場投資信託 1306 iSheres MSCI KOKUKAI index (code TOK) 借金はしない リボはだめ 一人一行1000万まで預金保護 個人向け国債10年満期 MRF 不必要な保険にはいらない ライフネット生命保険の家族への保険 確定拠出年金 メリットは所得控除できる 過去の利回りと比較しない プライベートバンク お金持ち向けに特別儲かる運用はない 住宅を買うかどうか、最終的に考える尺度は家賃との比較 賃貸は家賃をはらっても自分のものにならないけど、買ってしまえばローンが終わると自分のものになるという不十分な二分法で思考停止しない。 自分がいくら払うのか、将来の物件価値はいくらあるのかといった損得を考えてみるべき マンション投資には近づくな 基本的に売り手が熱心に売っているものというは買ってもメリットが少ない パニック論の後ろには霊感商法が控えている。
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①当座の生活に必要なお金(たとえば生活費三カ月分程度)を銀行の普通預金に置く。
②残ったお金は、全額内外の株式に投資するETFに、国内株四割、外国株六割の比率で投資する。
③大きな支出の必要が生じたら②を躊躇なく部分解約してこれに充てる。
小さくても借金は避けること。借金をしないで、現預金で支払いを済ませられるような予備を必ず持てという意味だ。
健康保険には必ず入る。民間の保険会社の医療保険は無視する。保険会社に高い手数料(厳密には付加保険料)を払わずに、自分で貯めて運用する方が合理的。
運用資金がないと運用は始まらないし、資金がそれなりに貯まらないと、運用の成果も小さい。初期の段階では「節約に勝る運用はない」といえる。
銀行との付き合い方の要点を一言でいうなら「銀行は、資産運用には使わない」ということ。
住宅を買うか?賃貸か?金利水準などにもよるが、実質的な家賃利回り八%、PERでいうと十二.五倍くらいのところが、ぎりぎり買える上限ではないだろうか。つまり、家賃換算で年間三〇〇万円の物件価格が三七五〇万円以上したら、少し高いのではないだろうかということがいえる。
ローンが終わると「自分のもの」になるという、この「自分のもの」ということを過大評価しすぎないことが大切だ。今の時点で新築のここにあるこの家というイメージの市場価値や印象が三〇年後にあるわけではない、それは全く別のものだ。
会社からもらっている自給の倍くらいの価値が自分の時間のバリューだと考えるくらい、自分の時間を評価する。
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給料2ヶ月分貯金したら残りは全て国内ETF(TOPIX連動)と海外ETF(KOKUSAI)連動を買いなさいとのこと。ここまでの低金利時代だとやっぱり投資は必要か。難しいことは省きながらもなかなか説得力あり。
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?生活費3か月分を現金保有、?海外株式ETFと国内株式ETFを6:4の比率で保有、?大きな支出の必要が出たら、躊躇なく?を解約し、当てるという内容。若い人は金融資産の中で大きな比率でリスクを取って良いという説明に対して、若い人は、人的資本価値として将来の稼ぎの期待値を現在の価値に評価して高い(1億円程度はある)為、金融資産の運用で取るリスクが相対的に小さいという説明は分かりやすかった。ALM(アセットライアビリティマネジメント)の考え方も参考になった。
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超簡単お金の運用方法(基本形)
1)当座の生活に必要なお金(例えば生活費3ヶ月分)を銀行の普通預金口座におく
2)残ったお金は全額内外の株式に投資するETFに、国内株4割、外国株6割の比率で投資する(TOPIXインデックス+ishares MSCI kokusai)
3)大きな支出の必要が生じたら、2)を躊躇無く部分解約する
●投資信託は絶対銀行で買わない
●自分が持っているものの価値は、過大評価されがち。
●実行上、最大の課題は、自分の買値より安い価格でETFを売却できるかどうか。
●株式投資に長期的かつ平均的に期待できる利回りは、市中金利プラス5%くらい
●生命保険はライフネットが安い
●バランスファンドはベストの運用対象にはならない
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まず始めに筆者が考える最適な運用方法が簡潔に提示され、それから、運用方法についての詳細及び注意点などが続く。
あくまでもお金を現状維持+αを目指すための方法であって、「とにかく増やしたい!」ならば方向性が違うよう。ただの貯金(定期預金や普通預金)よりも1歩進んだ貯金方法について書いてあったという印象。ただ保険のこと、銀行との付き合い方、世の中に蔓延る「いい儲け話」など知っておいて損はないことも書いてあるので読んで損はない。
個人的には、最後に書かれていた"株式投資は競馬"という表現がいいなと思った。
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個人の資産運用を考えるときには、自分の”人的資本”や”ライアビリティ”(将来必要な支払い義務全般)のことを頭の片隅に置いておくと、見通しがよくなる。若い人は人的資本が概ね潤沢だから金融資産ではリスクを取ることができる場合が多いし、高齢者は持っている資産の割りにライアビリティが小さいからリスクを取ることができる場合が多い。
民間の保険会社の医療保険には入る必要がない。保険会社に高い手数料を払わずに、自分で貯めて運用する方が合理的。健康保険には高額療養費制度があり、大きな支出になる場合でも1時的な金策ができれば、一定額を越える額は後からカバーされる。健保に関する心配は、外資を中心に保険業界がアメリカのような民間保険会社の医療保険市場を日本にも作りたがっているように見えること。財政再建の名の下に強引に行われている医療費、社会保険費の削減をみてもわかるように、そのために公的医療保険制度をダウングレードしているのではないかという疑いがある。
生命保険で検討に値するのは、死亡保障の定期保険だけ。必要な期間に最小限必要な額だけ掛けるのが基本。
ライフネット生命保険の”かぞくへの保険”は保険料が圧倒的に安い。また”特約”を全廃している点も好ましい。
保険の”乗り換え”を伴うような生命保険の見直しは、前の保険の積立金を次の保険料の割引に充当して得をしたように見せかけているだけのことが多く、新しい保険に入った場合、最初の2年間程度は営業費見合いの付加保険料(手数料)を集中的に取られるので、実は大いに損だったという場合が少なくない。保険の見直しは、保障の縮小や不要な特約の解約など保険会社との縁を切る方向にのみ行うべき。
確定拠出年金は、最大限に利用したい。月々払う掛け金が所得控除の対象になる。
日本の財政赤字は明日にも国家破綻するようなものではない。パニック論とセットで売られる金融商品の方が怖い。
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(2009/4/29読了)タイトル通りの超シンプル投資術だった・・・。生活防衛資金(3か月分)を普通預金に置き、それ以外の資金は、日本株と海外株のインデックスETFを4:6の比率で購入せよ。以上。
すげー!さすがは山崎先生である。
ちょっと生活防衛がヤバイ現状なので、すぐには実行できないのですが、参考にさせていただきます。
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年始に読了.
今までに5回ぐらい読んで実践中.
まず3ヶ月分の生活費は貯まりました.
また,個人年金や生命保険も見直しました.
まず,こういったノウハウ本は実践あるのみ.
良くなければその時やめればいいので.
あとはETFへの資金作り中です.
これは半年ほどかけて勉強中です.
今年後半から仕掛けていこうと思います.
・・・というぐらいシンプルで実践しやすい本です.
すごくオススメです!
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本ブログで売れた本 : 投資十八番 http://gw07.net/archives/6563853.html
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簡単運用術は3ヶ月ほどの必要資金を普通預金に持っておき、あとは国内と海外のETFに投資するというかなりシンプルなもの。この方法が良いかどうかは個人の好みにもよるんだと思うけど、私は結構好きかもしんない。というか、ややこしすぎるのは性に合わないもので。
生命保険のことや為替のこと、そして「長期投資でリスク軽減」や最近恐慌派が好む「経済破綻寸前の時代には金」といった誤った常識をわかりやすく解説してくれてる(気がする)。
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H21.1.22
(運用するほどお金はないが、)今後の資産運用の指針とするのに最適な本。
著者の立ち位置を客観的に見据えたうえでの資産運用の明快な説明をしてくれた。
・何はともあれ、住宅ローンは優先的に返済しよう。
・うまい話には気をつけよう。
・過剰な悲観論はつつしもう。