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平成経済20年史(幻冬舎新書)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 22件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.11
  • 出版社: 幻冬舎
  • レーベル: 幻冬舎新書
  • サイズ:18cm/403p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-344-98102-7
  • 国内送料無料
新書

紙の本

平成経済20年史 (幻冬舎新書)

著者 紺谷 典子 (著)

バブルの破裂から始まった平成は世界金融の破綻で20年目の幕を下ろす。わが国が墜落に至った最悪の歴史と、そのたったひとつの原因を丁寧に解き明かし、日本復活へ一縷の望みをつな...

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平成経済20年史 (幻冬舎新書)

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商品説明

バブルの破裂から始まった平成は世界金融の破綻で20年目の幕を下ろす。わが国が墜落に至った最悪の歴史と、そのたったひとつの原因を丁寧に解き明かし、日本復活へ一縷の望みをつなぐ稀有な書。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

紺谷 典子

略歴
〈紺谷典子〉1944年東京生まれ。早稲田大学第一文学部東洋史学科卒業。女性に経済を学ぶ機会を提供するためのボランティア組織「女性投資家の会」を設立、代表幹事。

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みんなのレビュー22件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

目からうろこの経済史

2011/08/29 21:11

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:志村建世 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネット上の感想文で「怒りに体が震えた」と書いている人がいましたが、そのような本でした。
 この本は「平成20年史」ですから、記述は年代順に進みます。平成元年(昭和64年)は、まさに日本の絶頂期でした。この年末に、東証の平均株価は3万8915円の史上最高値をつけました。しかし翌年の初めから株価は値下がりに転じ、1年遅れて地価の下落も始まりました。いわゆるバブルの崩壊です。
 バブルは、はじけて当然の悪いものだったと一般には信じられているでしょう。しかしこの本で少し認識を改めました。山は、つぎの谷が深ければ高い山だったことになる。もっとソフトなランディングを心がければ、日本経済の傷は深くならずに済んだというのです。いずれにしても、これが平成経済の悲劇の始まりでした。
 バブルへの対応について、日銀も大蔵省も、致命的な失敗をしました。日銀の利上げも財務当局の「総量規制」も、景気が上り坂のときに発動して、好景気が長くゆるやかに続くよう誘導すべきなのにタイミングを遅らせ、始まった崩壊を深刻化させる方向に舵を切ったからです。「日銀、大蔵省という経済政策の両エンジンが、ともに逆噴射したのだから、日本経済が墜落したのは、当然の結果だった。」と著者は書いています。日本の経済は、この墜落以来、一度も本格的には回復することなく今に至っているのです。
 バブル崩壊は、株価・地価の下落に止まらず、金融機関の相次ぐ破綻となって長く尾を引きました。著者の見地からすると、これはバブル是正の不徹底ではなく、行き過ぎた崩壊に起因する当然の成り行きなのでした。正常な経済回復政策なしに不良債権処理を先行させれば、不良債権は逆に、連鎖的に増加することになります。
 こうしてバブル崩壊から10年たっても景気が回復しない異常な時代となりました。著者の言葉を借りれば「資産が減って嬉しい人はいない。気持ちは暗くなるし、将来は不安だし、物を買う気がしなくなる」デフレ時代の到来です。村山内閣のときにも小渕内閣のときにも、経済回復のきざしは何度かありましたが、いずれもあと一歩のところで本格化には至りませんでした。「日本の政策当局は、あと少しの我慢ができない。日銀は、金利を上げたがり、大蔵省は、財政健全化を急ぎすぎる。」と著者は書いています。
 閉塞状態になった日本の経済社会は、なんとか打開してくれる救世主を待望するムードを醸成していました。そこへ絶妙のタイミングで登場したのが「小泉構造改革」だったのです。そこでは、いくつかのスローガンが呪文のように繰り返されました。「郵政民営化は改革の本丸」「痛みに耐えて構造改革」「よく働いた者が報われる」「金融ビッグバン」などなど。これらの内容を、国民はどこまで理解していたでしょうか。それらはグローバル・スタンダードに遅れないためであるとも説明されました。しかし、それを待望し最大の利益をあげるのが誰であるかは、まだ一般には知られていませんでした。
 小泉元首相が、なぜあれほど郵政民営化に情熱を傾けたのか、合理的な説明は不可能で、選挙で敵対した特定郵便局長会への私怨だという説まであるそうです。郵政職員の給与は事業収益から出ていたので公務員削減のメリットはなく、全国均一のサービスで国民の信頼を得ていた郵便、郵貯、簡保の仕事を民営にしなければならない理由はありませんでした。言われていた「財政投融資の資金源を断つ」というのも、金の流し方の問題であって、まず入口を閉ざすというのは理論の飛躍でした。
 小泉改革の方向性は、アメリカからの年次要望書で迫られていた構造改革と、ぴったり一致しました。それはフリー(自由)、フェア(公正)、グローバルの3原則でした。首相のお墨つきを得た財務官僚は、公的資金を注入して再建した金融機関を外資に買い取らせるなど、アメリカ資本待望のグローバル化を推進して行きました。
 このあたりの著者の記述は、「筆誅を加える」域にまで怒りを高めています。私もしばらく本を閉じて考えました。日本の官僚が、給料の支払い主である日本政府よりも、アメリカ資本の利益を優先して精励努力するなどということが、あり得るのでしようか。それを自覚的に行ったとは信じたくないのです。このままではいけない、グローバル化で生き残るための不可避の選択だと信じ込まされたのではないか。だとすれば、そのような「空気」を作ったものこそが、「小泉構造改革」の呪文だったのではないでしようか。
 呪文に惑わされたのは、国民も大同小異でした。参議院で法案が否決されたから衆議院を解散するという、誰が考えても筋の通らない「郵政選挙」に喝采を送り、小泉自民党を大勝させてしまったのですから、それ相応の報いを受けても文句は言えないのかもしれません。また、当時は日本の経済が景気拡大を続けているという宣伝も行われていました。それは「実感なき好景気」と呼ばれていましたが、選挙には好都合に働いたのでしょう。しかしその実体は経済再建とは無縁のものでした。
 小泉政権下で「史上最長の経済拡大」と宣伝されたものの実体は何だったのでしょうか。それは世界にも例のない長期デフレの中で起こりました。経済は停滞していたのだが、それ以上に物価が下がったので、実質経済成長率はプラスだというものでした。通常の経済成長は物価の上昇を伴うので、物価上昇率を差し引いたものを実質成長と考える、その計算方法を無理やり適用して、文字通りに「マイナスのマイナスはプラスだ」と開き直ったのです。
 絶対量の経済は縮小する中で、いろいろ不思議なことが起こりました。大企業は軒並みに史上最高の利益を上げているにもかかわらず、社員の給与は一向に改善されず、正社員の削減と、派遣、パートなどへの非正規化が一挙に拡大しました。その裏で正社員雇用を前提としていた雇用保険などのセーフティーネットが破綻した事実は放置されました。規制緩和を最優先で実施した結果は、富の集中つまり格差と貧困の拡大でしかなかったのです。
 危ういバランスを保っていた日本経済も、世界的不況の波を受けて弱点を露呈しました。小泉構造改革のあとに残されたものは、国民生活の貧困化と不安定化でした。それだけの痛みを伴ったにもかかわらず、デフレは記録的な長期にわたって改善せず、従って資産も貯蓄も増えることはありませんでした。成長しない経済の下で社会的弱者が増えていた、そこへ大震災の打撃が加わったのが現状です。
 日本には日本の基準があっていいのです。国民生活の安心と向上を第一として、そこから新しい需要を喚起する。その文脈の中では、貧困の解消も震災からの復興も放射能対策さえも、新しい成長の糧になるに違いありません。

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紙の本

力作

2017/06/18 10:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

正直、紺谷氏の主張の全ては信じられない。
ただ、郵政民営化の件には同意する。
個人的には、郵政民営化の意義が未だに分からない。
大体、郵政民営化した諸外国では、うまくいかなかったのだが?
それにもかかわらず、郵政民営化にしたのは何故なのか?
そして、郵政民営化にして良かったことがみえないのだが?
そんな疑問に対する紺谷氏の考察に注目してほしい。

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2009/01/12 12:22

投稿元:ブクログ

バブルの破裂から始まった平成は世界金融の破綻で20年目の幕を下ろす。わが国が墜落に至った最悪の歴史と、そのたったひとつの原因を丁寧に解き明かし、日本復活へ一縷の望みをつなぐ稀有な書。

2009/04/05 17:52

投稿元:ブクログ

裏表紙
バブルの破裂から始まった平成は世界金融の破綻で20年目の幕を下ろす。が、日本の崩壊は、世界の所為ではない。バブル後、経済は何度か回復の兆しを見せたが、立ち上がろうとするたび叩きのめされ、なお長期にわたって低迷している。では一体、誰が日本を傷つけ続けたのか?それは財務省、日銀、アメリカ金融で、決定付けたのが、小泉改革だった−。この20年間を振り返って、わが国が墜落に至った最悪の歴史と、そのたった1つの原因を丁寧に解き明かし、日本復活へ一縷の望みをつなぐ稀有な書。

2011/10/26 15:53

投稿元:ブクログ

読んでいてすこぐ暗くなってしまった。
これだけよく批評ばっかりできるなと。

私は内容について反論できるだけの勉強もしていないので、この本の考えが間違えであるとは言い返せないが、仮にも国民新党の副代表でもあった人が、政治家としていったいどういう成果を残したのか?

政治家は批評家であってはいけないはずだ。
周りを説得していい日本にしていくのが、政治家の仕事ではないのか?

批評家を信用できない。
たとえ間違っていても、リーダーシップと夢をもって国民を引っ張っていく人を国民は期待している。

2010/04/23 18:44

投稿元:ブクログ

平成経済20年史 紺谷典子
本当は所得が2倍になっていた。
世界18位まで一人当たりGDPが落ちる。

日本の長い低迷は改革に原因があった。

改革は米国の要求の丸呑み
日本のバブルの傷が大きいのは政策の失敗
 日銀が低金利でバブルを生じさせ突然高金利にして破裂させた。
 日銀が土地と株価を半分にすると宣言した。
 ソフトランディングという言葉は日銀にない。
 大蔵省も不動産の総量規制で土地の価格を下げた。
細川政権し大蔵省の政策丸呑み政権
 国民福祉税の失敗

村山政権になって大蔵省の政策がおちついたため景気が回復しつつ
あった。

住専の破綻とお金を貸した農協の責任
 しかし大蔵省と母体の銀行が農協にたのんだ。

火に油注いだ橋本政権
 橋本内閣で大蔵省の権限拡大。
橋本郵政改革
 国民は郵政の民営化は望んでいなかった。
 財政投融資の効率の悪さを元をたつために郵政の民営化
 をはかったが、財投債という国債を出すことにしたため
 結局、天下り法人に対して大蔵省の権限が強くなった。
橋本内閣と増税と緊縮財政が立ち直りかかっていた日本経済を
ふたたび弱らせた。 デフレ経済のはじまり

金融ビックバンによって銀行の体力はさらに奪われ、貸し渋り
によって多くの企業が倒産・業績の悪化となった。
山一証券の破綻をはじめ、証券不祥事発生
アジア金融危機発生

だめな銀行はつぶせ

新生銀行は外資のものとなり多くの国の金が外資の利益となった。

景気回復に命をはった小渕政権によって景気は回復しつつあった。
不況下の緊縮財政と増税が景気を悪化させ財政の赤字を生んだ。

公共目的の民営化失敗は少なくない。日本の
マスコミは報道しない。
水道事業で失敗するドイツとイギリス

緊縮財政が逆に不良債権を増やす。
外資かメガバンクの不良債権処理に乗り出す
りそな銀行は2兆円の公的資金投入で国有化

景気回復の嘘
改革の成果と称して小泉再選
 竹中氏の景気回復 しかしこれは輸出がふえただけ
 これを支えるために、円高をふせぐドル買い 米国債の購入
 しかし国民は実感なき景気回復
 実質成長率はデフレの分を足し算しただけ
 実質はgdpは横ばい、所得は減っている。

小泉政権によって格差は急拡大した。
日本の問題は、需要不足 かつてのイギリスやアメリカとは違う。
企業がリストラで努力すれば、家計は節約する。デフレスパイラル
株式のもちあいの規制 外国資本の餌食に
m&a 乗っ取り屋のばっこ ライブドア村上
ファンド

消えた年金問題
ここでも財務省の陰
年金を破綻させないために給付は減らす
保険料は上げる。財務省の改革
日本の年金はわざと複雑にしている
年金運用に外資を使うとの提案 共済年金は
除外

日本の医療費は高いは真っ赤に嘘
健康保険組合も実話 黒字
しかし市場の���カニズムで治療をきめようとしている。

郵政民営化
小泉も竹中もなぜ郵政民営かが必要か理由を明確にしていない。
国民生活を守るという視点はなし
民営かした国はどこも市民サービスは低下
 局はへる

サブプライムの失敗
自らの罠にはまったアメリカ
政府が自国民を守ろうとすることが真のグローバルスタンダードだ

2009/09/07 12:01

投稿元:ブクログ

バブル崩壊から、各政権下で行われてきた政治「改革」がいかに間違った方向でなされてきたか分かる本。歴代の首相の功績と考え方、国家経済戦略のなんたるかを理解するきっかけを与えてくれた。今読むと小泉政権がいかにひどかったかが理解できる。

2012/06/10 00:54

投稿元:ブクログ

平成の(政治)経済を著者の視点から総括した本なんだけど、ほぼ同時期を社会人として過ごしてきた自分としては、あいたたたって感じの本だった。
この本はかなり扇動的・挑発的な書きぶりをしていると思うんだけど、著者独自の視点から書かれていて、こういう風に一連の流れで捉えることができるんだな、と感心しつつ、わが身を振り返って反省。
私自身、この著者の批判対象の一味に帰属していたと思うし。
読み物としてはかなり過激で面白いと思います。

2011/10/09 14:39

投稿元:ブクログ

国益を考えず省益のみを追求する大蔵省を中心とする"賢い”役人。
それにまんまと乗せられる“無能な”政治家、その構図を見抜けないマスコミ。

2012/05/25 09:27

投稿元:ブクログ

見事なまでに暗嘆たる気分にさせてくれる一冊。
一方で題名の通り平成の二十年を解き明かしてくれる。その解き明かしがあまりに見事なので、先の気分にさせられる訳だが。

2011/06/05 08:23

投稿元:ブクログ

[ 内容 ]
バブルの破裂から始まった平成は世界金融の破綻で20年目の幕を下ろす。
が、日本の崩壊は、世界の所為ではない。
バブル後、経済は何度か回復の兆しを見せたが、立ち上がろうとするたび叩きのめされ、なお長期にわたって低迷している。
では一体、誰が日本を傷つけ続けたのか?それは財務省、日銀、アメリカ金融で、決定付けたのが小泉改革だった――。
この20年間を振り返って、わが国が墜落に至った最悪の歴史と、そのたった1つの原因を丁寧に解き明かし、日本復活への一縷の望みをつなぐ稀有な書。

[ 目次 ]
第1章 自社五五年体制の終焉
第2章 非自民連立政権の樹立と崩壊
第3章 自社さ連立政権と政治の劣化
第4章 自社さ連立政権の失政と保保連合
第5章 自公連立政権の亡国政治
第6章 政権投げ出しの異常政治

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

2013/02/10 11:35

投稿元:ブクログ

バブル崩壊前夜からの日本の政府・大蔵/財務省・日銀がやってきたあまりにもひどい金融財政政策について説明している本。
この20年日本は経済に対して、アクセルを少し踏んではブレーキをかけ、というのを繰り返してきた事がよくわかる。
特に平成2年のバブル崩壊についての記載で、日銀と大蔵省が意図的に株価と地下を半分にしようとした下りは背筋が寒くなるし、怒りが込み上げてくる。
もし、この20年間のうちに、もうすこしバランスのよい経済学の知識を持った人が国の中枢にもっと多くいてくれたら、株価とGDPが20年間あがらない、という事はなかっただろう。(なぜ日本の政府や官僚はインフレ抑制の事ばかり考えてきたのだろうか?)
平成25年春、日銀総裁が変わるが、デフレのときはデフレに効く政策、インフレのときはインフレに効く政策を考え実行できる人に就任してほしいと切に思う。

2010/09/29 21:36

投稿元:ブクログ

これを一冊読めば自民党失政のすべてが分かる。と言っても過言ではないと思う。経済的な側面を主なテーマとして、自民党の改革がどれほど日本を苦しめてきたか、財務省(大蔵省)が如何に間違えた舵を切ってきたか、などが記されている。平成の経済とそれにまつわる政治の歴史がよく分かった。事実の積み重ねで書かれた内容には信頼性もある。少々分厚い本だが、読むだけの価値は十二分にあった。

再び "Japan as Number One" となるために政治家や官僚にこそ読んでほしい一冊。

2011/08/05 10:01

投稿元:ブクログ

はじめに
第1章 平成の20年が日本を壊した
第2章 「改革」という名の崩壊
第3章 バブル崩壊
第4章 回復のチャンスを潰した
第5章 橋本改革
第6章 橋本郵政改革―見逃された大蔵省の責任
第7章 作られた「財政危機」―大蔵省の嘘
第8章 金融ビッグバン
第9章 拓銀と山一―金融危機①
第10章 「ダメな銀行は潰せ」―金融危機②
第11章 外資だけが利益を得た
第12章 回復なくして改革なし
第13章 小泉改革が始まった
第14章 道路公団の民営化
第15章 意図された金融危機―4大銀行の増資と、りそなの謎
第16章 景気回復の嘘
第17章 格差の拡大と日本的経営の破壊
第18章 年金は本当に危機なのか―社会保障の破壊①
第19章 医療崩壊―社会保障の破壊②
第20章 誰のための郵政民営化
最終章 サブプライム・ローン問題の教訓


もはや「失われた10年」よりも長い間、日本経済は停滞し続けている。
本書では平成の20年間、なにが経済回復の芽を摘んできたのかに焦点を当てていく。

全体を通して、強大な権力を持つ大蔵省~財務省と時の政権担当者たちが槍玉に挙がるのだが、どの章も彼らを批判することが目的化してしまっているように見受けられ、そこで論が止まってしまっている印象を受けた。

しかしながら、平成20年間を概観する経済史としてはよくまとまっていると思われる。
本書を手がかりに、より焦点を絞って他の書籍に当たることが望ましいのではないか。

2012/01/30 22:05

投稿元:ブクログ

「改革」という名の「日本売り」の20年史。日本の「財政」というのは、今や過剰に免疫が反応する「アレルギー症状」に似ている。

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