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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.12
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:19cm/157p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-591-10718-8
紙の本
子どもに本を買ってあげる前に読む本 現代子どもの本事情
著者 赤木 かん子 (著)
おとなが面白いと思う本が、子どもたちにはおもしろくなくなってきているのです。どんどん変わる本の世界を、常に子どもの本をウォッチングしてきた著者が案内します。【「TRC M...
子どもに本を買ってあげる前に読む本 現代子どもの本事情
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商品説明
おとなが面白いと思う本が、子どもたちにはおもしろくなくなってきているのです。どんどん変わる本の世界を、常に子どもの本をウォッチングしてきた著者が案内します。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
赤木 かん子
- 略歴
- 〈赤木かん子〉児童文学評論家。児童文学の書評や紹介を中心に活躍。学校図書館の改装を手がけ始め、図書館づくりにも携わる。著書に「かならず成功する読みきかせの本」など。
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書店員レビュー
仕事をしているとよく...
ジュンク堂書店新潟店さん
仕事をしているとよく、お客様から「○○ぐらいの子にはどんな本がいいですか?」
とよく聞かれます。
その際、誠心誠意お答えしていますが、改めて、
『○○な子にはどんな本がいいだろう』
と思った時に手に取ったのが、赤木かんこ氏の本書でした。
開いてみると、まさに目からウロコがぼろぼろと。
自分自身の視点と子どもの視点とのギャップの差に驚き、
また『子どもの本の流行』の流れも分かり易く書かれているので、とても勉強になる内容でした。
私のような者だけでなく、改めて子どもの視線で本を選びたい方、必見の一冊です。
児童書担当 渡邊
紙の本
小中学校司書、司書教諭、図書ボラ必読
2008/12/17 16:48
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんなに教室から遠く離れていても
子どもが廊下を走ってやってくる学校図書館をつくり続けてきた著者の
経験すべてが1冊になっています。
そこでは子どもたちがむさぼるように本を読んでいます。
タイトルからは家庭での本の買い物を想像しますが、
これは学校での本の買い方を考えるのに必読です。
学校図書館の本の買い物を見直しませんか?
血税で子どもが読まない本を買っていませんか??
子どもの通う学校の図書館をよーく見てきてから読むと
何倍もオモシロい1冊。
図書ボラの盾になる1冊です。
紙の本
モウテンでした。本も変わってきてるんだねー
2012/01/10 20:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルから単純に想像しました。「子どもに読ませる本を推薦する内容」だと。いい意味で、完全に裏切られましたね。そもそも大人視点で「読ませる」こと自体に、疑問を持たねばならなかった...
題名を忘れた本を探したりする“本の探偵”である著者。その後、学校の図書館の改装に携わっているらしい...すみません、今まで存じ上げませんでした。
その「本好き」が随所ににじみ出ています。そもそも学校の図書館にある本はつまらない、と言います。本の装丁や、活字、また図書館の在り方にも主張がある。それなりに本を読んでいる自分が、まったく気づかなかった、気づきもしなかった点がたくさんありました。
従来の固定観念(本に対しての)を持った大人への提言です。そして近年になって「本」自体が大きく変わってきていることを知りました。「古い」ものへの畏敬も抱きつつ、「新しい」流れを受け入れなければならない、そんな基本的なことがわかっていませんでしたね。
フォントひとつ取り上げても、「読みにくい」ものがあるんです。知らぬ間に「新しい」ものに慣れている自分たちは、無意識にも「古い」ままのものにちょっと抵抗を感じるんだけど、それは本自体の古さ、だけではないのだね。「古典」がびっくりするような装丁になっているのを本屋で見かけることもあるけれど、それによってその「古典」の価値が落ちるわけではない。「今の」子どもたちに手に取ってもらってナンボ、ということ。そのきっかけにすぎないんだよね。
まさに、自分にも、本が大好きな小学生と、ちょっとまだ苦手な幼稚園生がいます。小学生は学校の図書館でも、公立図書館でもたくさん本を借りて読みます。幼稚園生は、それに触発されず(されてほしいのだけれど)、マイペースで本を読みます。本を読む方は、知識と世界観が出来上がっています。それを見ていると、子どもに本を、というのは大事だなあといつも感じる。
同じように、本を押し付けていたのかもしれない。幼稚園生は、自分の好きなもの、をまだ見つけられていないだけかもしれない。「推薦図書」でなくともいいんだよね。本を読むことは楽しみ、であるのだから、「楽しい」と思うように環境を整えるだけでいいのかもしれない。
自分に置き換えてみたって、人から本を押し付けられるのはあまり好きではないのだから、彼らにしたって同じ。あたりまえのことを忘れていたようだ。
視点を「今の」子どもに合わせること、学校の図書館はそれができているんだろうか。もしかして「大人の都合」で、「効率」を求めていることはないかな。自分で確かめることができないのでもどかしいけれど、ホントの意味での「良書」に巡り合えるといいな。子どもにとっての「本」は、やっぱり「世界」であるし、「社会」でもあるのだから。
【ことば】”低学年は、まだ“リアル系”と“空想系”の区別はついていない!”...”サンタクロースはほんとにいるっ!”と思っている人たちにとっては、空想系の本もリアル系!
すごいなあ。サンタクロースがいる!という説明で、みごとにハラに落ちました。本を“リアル系”と”空想系”に大別した著者ですが、もっと小さな子どもたちには、その区分がないのですね。学校の図書館を「魅力ある」ものに変えようと邁進していらっしゃる著者、その前の世代のココロもわかっていらっしゃる。本が好き!な著者の世界はやっぱり限りなく広いですね。