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贈与論(ちくま学芸文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 19件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.2
  • 出版社: 筑摩書房
  • レーベル: ちくま学芸文庫
  • サイズ:15cm/305p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-480-09199-4

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文庫

紙の本

贈与論 (ちくま学芸文庫)

著者 マルセル・モース (著),吉田 禎吾 (訳),江川 純一 (訳)

「贈与と交換こそが根源的人類社会を創出した」。人類学、宗教学、経済学ほか諸学に多大の影響を与えた不朽の名著、待望の新訳決定版。【本の内容】

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贈与論

税込 1,155 10pt

贈与論

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みんなのレビュー19件

みんなの評価4.3

評価内訳

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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

すべてが与えられたのだとすれば

2011/01/16 21:25

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kc1027 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「幸運にも今はまだ、すべてが売買という観点から評価されているわけ
ではない。金銭面での価値しか持たないものも存在するが、物には
金銭的価値に加えて感情的価値がある。」

1920年代に本書でモースはこう書いた。今をときめくマーケティングの
手法の本を読めば、商品企画に必要なのは機能的価値の付加に加えて
情緒的価値の醸成である、などと書かれている。物と人間を巡る「思い」の
やりとりは、産業革命を経て、本書によって再び、神話の時代へと結び
付けられたといって過言ではない。人類の些細な歴史の流れを根本から
覆すような力を秘めた書物、それが本書『贈与論』だ。

贈与とは物を介して己を差し出すことであり、その贈与を受けた者は
返礼の義務が生ずる。モースは20世紀初頭の先進国において「未開社会」と
されていた北米原住民や太平洋の島々の贈与・交換の習慣の中に、今に
連なる経済の発芽を見出す。古代ローマやインドの法体系においても、
物を誰かにあげるという行為は、単なる受け渡しに留まらない人間の
文化的行為であって、特に物を受け取った側の義務は至るところで
見受けられる。貨幣による市場が発達する前の人間社会では贈与という
行いに一定のルールがあり、物に付随する感情的価値を重視しており、
それはつまり、その感情的価値というものが人間を人間たらしめている
何かなのだ。

とりわけ印象的なのが、古典ヒンドゥー法に見られる物の扱われ方。
土地、食物、贈られる物には全て人格が与えられており、それらは人と
話し、契約にも参加する生命を持つ存在であり、贈られたいと望んでいる。
そこでは己と物とが対称であり、扱うことは扱われることでもある。
その法は、道具が人体の延長であるという考え方を更に超えて、人という
物がやがて緩やかに地球につながり、己のエネルギーの源に気づくような
力を持ちえている。

レヴィ=ストロースやバタイユ、岡本太郎にも影響を与えたといわれる
モースの思想は、贈与という軸を通じて、「やがて自分が返すべき物」を
喚起してやまない。否、いま自分に出来ることはなんで自分は出来る
ようになったのか、まで考えさせてくれる。すべては与えられたのかも
しれない。それはどこかで精一杯返さないといけないのだ。

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紙の本

素朴な感覚を明晰に言語化する名著

2019/05/22 07:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ポリネシアの部族から古代ゲルマン民族まで様々な事例をもとに贈る義務、返す義務、受け取る義務などからなる経済、法、社会等の体系が語られる。受け取った人が支配される、というなんとなく理解できる感覚について精緻な分析がなされていた。異なる文化についての考察において、自分たちの知っている単純な概念に押し込めずに分析をすることの重要性、そこから概念の意味(例えば売買がそれきりで債権債務が消滅するのも、必ずしも当然ではない)を相対化してみることの意義も随所に感じさせられた

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2012/11/07 02:25

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2010/12/31 00:05

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2009/08/29 05:07

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2011/11/08 16:34

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2011/11/27 17:01

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2014/09/11 23:14

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2012/01/03 21:10

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2011/11/24 02:18

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2013/08/26 23:46

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2019/04/01 18:04

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2015/01/07 22:08

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2012/02/19 23:06

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2012/06/10 18:09

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