紙の本
長期投資家は何を読んでいるか
2010/02/01 17:36
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
長期投資のバイブルといえる本。
「オマハの賢人」として、世界長者番付1位、2位を
常にキープしているウォーレン・バフェットの投資法を
わかりやすく、しかも詳しく書いています。
バフェットは常々、財務諸表を投資判断にしていると言っていましたが
本書は、バフェットの息子ピーターと12年間夫婦であった
メアリー・バフェットと、
バフェットの友人であり、ポートフォリオ・マネージャーの
デビッド・クラークによって
書かれています。
バフェットの投資法を研究する人を「バフェットロジー」と呼ぶそうですが
(実際、この二人は『バフェットロジー』という著作もあります)
その第一人者ともいえる二人によって書かれていることからも
長期投資には欠かせない参考書となるでしょう。
財務諸表の損益計算書、貸借対照表、
キャッシュフロー計算書のうち、どの項目に注目し
どの項目からは投資判断をしないかを示します。
バフェットが好む「永続的競争優位性」の企業を探し出す
マジックのような手法は、実は地道な作業の繰り返しであり、
その判断は経験と数字に基づくものであることがわかります。
財務諸表の数字だけではなく、
バフェットが決断する、そのタイミングにまで言及し
とても親切な内容です。
『バフェットの教訓』と合わせて読みたい1冊。
電子書籍
勉強になるパフェットの視点
2023/01/27 23:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
パフェットの視点は勉強になる。財務諸表で見るべき数字のポイント、永続的競争優位性という定性のポイント。米企業を例に説明しているところは若干馴染みの薄さを感じるものの、言わんとするところに
説得力がある。
勉強になる一冊。
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著者のメアリー・バフェットは、ウォーレンの息子の元妻。彼女はウォーレンから直にさまざまなノウハウを受け取ったらしい。それらを紹介するのが本書の役割である。 残念ながら、本書の解説には詳細がごっそり抜けている。そこは読者が埋めるしかない。という意味で、財務リテラシーの低い読者にはハードルが高いといえる。逆にリテラシーの高い人には、不要な詳細が省かれ、効果的に必要なノウハウを読み取れる良書である。
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コンサルはBSに弱いといわれるが、PLでも投資という観点からみると、いくつか勉強になる点があった。
ただ、いざ実際自分が投資する銘柄を選ぼうとすると、データのアベイラビリティとフリータイムの問題からなかなか難しい。
バフェットはプロの投資家であり、情報と時間の量が素人と大きく違う。その意味では、木村剛の投資本の方が素人がいかに稼ぐか、という観点からかかれており、応用しやすいと思われる。
ただし、理論の大前提となる1つの法則が今後も当てはまるかは、まだ答えの見え内部部である。
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「永続的な競争優位性をもつ優良企業に長期にわたって投資する」ことがバフェットの投資術。
そのような企業を見つけるための財務諸表を読み方、という視点から書かれています。
損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の読み方について、永続的な競争優位性をもつ優良企業を発見するためにどういう項目をどういう視点でチェックすべきか、について書かれています。
会計学はとっつきにくいものですが、投資する、しないに関わらず、ビジネスマンは、基礎知識程度は押えておかねばなりません。。この本は投資の視点から書かれていますが、ともすれば無味乾燥で面白くない決算書を問題意識を持って読むことができるようになりそうです。
非公開日記
(秘密日記は記入されていません)
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世界一の投資家であるウォーレン・バフェットの財務諸表の見方を書いた本。長期的競争力のある優良企業の財務諸表はどのようなものなのか。その読み取り方、優良企業の見極め方を具体的に解説している。「優良企業の条件は粗利が高いこと。ビジネスパーソンは年収ばかり気にしますが、売り上げで経営判断をする人はプロの世界にはいないんです。自分のやりたいことがいかに低コストでできるか。その意識が欠けている人が多いように思いますね」。企業の実力は営業利益で図ることができる。経費としてあげられる、人件費、研究開発費、減価償却費の3つが少なければ少ないほど儲かる。それは個人も一緒だと土井氏。「収入を見いだすためのソースがあればいつでも稼ぎ続けることができます。それが話し方なのか、お金の計算方法なのか、営業スキルなのかは自分自身で見いだすことですが、一つの特徴を持つことが大きな収入を生むということ」。本書で主に取り上げているのは損益計算書なので、家計簿の延長線。少し大変だが勉強すると、豊かになる方法がいろいろ学べる。
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本来あるべき投資の姿が書かれている。ただ、庶民がそれを実行してバフェットクラスの金持ちになれるという話ではない。基本的に日本で言うと億オーダーで円を持っていてこそ意味のある話。数百万オーダーのキャッシュでバフェットと同じ事をやっても得られるものは小さい。実際の自分の経験から言うと短気の売買でなければ庶民は庶民を脱せない。元手とパフォーマンスは比例しないから素直に受け取ってもあまり意味が無い。立場によってやり方を買えるのは当然。まあ知っておく必要はある。これはミリオネアがビリオネアになるための一つの手段を記してあるという事かもね。
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バフェットさんの写真みているだけで、勝てそうなオーラが(笑)
サラリーマンは、デイトレ無理なので、長期投資を考えないとなーと思います。
そこで避けて通れないのが、財務諸表。
一部、えぇ~という記述もありますが(^^;、、、
やはり、成功者の判断基準や考え方を知るのは大事ですものね
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大切なのは58の内の7割くらい。たぶん。
・no4
優れた企業は消費者の心の一部を所有している
・no8・
利益そのものの数字より、利益の源をさぐること
・no11・
永続的競争優位性を持つ企業は高い粗利益率(粗利益÷売上高)
・no13・
販売及び一般管理費は一貫して低い方が良い。
たとえば自動車などは販促に多額の資金を使う
・no14・
多額の研究開発費を要する会社は競争優位性に先天的欠陥を内包する
・no15・
減価償却費は極めて現実的なコスト。利益を計算するときに除外するべきでは無い
永続的競争優位性を持つ企業は粗利益率に対する減価償却費の割合が低くなる率が高い
・no16・
営業利益に対する支払利息の利率は企業の危機レベルを示す
・no17・
資産売却益といった経常外のでき事は会社を判断する枠外でとらえる。
・no18・
税引き前の数字で様々な投資条件を同条件で比較できる。
・no19・
法人税は会社の発表する税込利益が真実かどうかがわかる。
・no20・
一株当たりの利益の長期的推移から勝者を見極める
・no24・
流動資産のサイクルに注目。金はこうして生み出される
「現金および短期投資」「棚卸資産合計」「売掛金純額」
・no25・
大不況が来たとき、現金は最大の武器になる
・no26・
棚卸資産が急激に増減するときには要注意
バブルとバブル崩壊の波
・no27・
総売上高に占める売掛金の割合が一貫して他社より低い企業はある種の競争優位性を持つ可能性が高い
・no28・
前払い費用は流動資産に分類される
・no29・
流動比率で企業の優劣を決定することはできない
流動比率=流動資産÷流動負債
・no30・
変更のない製品を一貫して生産し続けることは一貫して収益を上げる事に等しい
「土地及び生産設備」
・no31・
どんな企業を買収しているかのれん代を注目。
・no32・
無形資産はこれまでの積み重ねの評価額
・no33・
ありふれた会社でも永続的競争優位性を持つ企業に投資していれば、いつしか秀でた存在になる
「長期投資」
・no34・
一年超のちに払い戻される税金はその他長期性資産に分類される
・no35・
あまりに高い総資産利益率は競争優位性の脆弱さを示す
・no36・
流動負債とは一年以内に返済すべきお金
・no37・
買掛金。未払い費用。その他流動負債の三つから企業の現状がわかる
・no38・
長期尺入金より短期の方が多い場合は投資対象から排除
・no40・
優良なビジネスは流動性のクッションを必要としない
・no41・
永続的競争優位性を持つ企業の場合、ほとんどの場合、長期尺入金が少額もしくは0
・no43・
われわれが求める会社は自己株式調整済み負債比率は0.8以下
・no44・
純資産は企業の正味の価値
・no45・
優れた企業は優先株を発行しない傾向にある
・no46・
内部留保の確実な増加は永続的競争優位性を持つ企業の���徴の一つ
・no47・
自己株式の存在は豊富なキャッシュの存在
マイナスの資産として計上されるが、とんでもない!
・no48・
ROEで経営者の手腕を測る
しかし、投資銀行は異常なレバレッジで稼いでるので、いつか化けの皮が剥がれる。
≪成長に大量の資本を必要とする企業と、成長に資本を必要としない企業とでは天と地ほどの違いがある≫
・no51・
企業の創出するキャッシュフローの送料を追跡する
・no52・
永続的競争優位性を持つ企業は資本的支出が低くなる傾向がある
・no53・
配当アップより自社株買いを続ける企業の方が株主を富ませる
株式売却まで税金がかからない!!!
・no54・
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ひとつ,永続的な競争優位を持つ優良企業をどのように見分ければよいのか?
ふたつ,永続的な競争優位を持つ優良企業をどのように評価すれば良いのか?
・「スーパースター企業」.ある種の競争優位性による独占状態から恩恵を受けており,自社製品を他社よりも多く,もしくは他社よりも高く売ることが可能となっている企業.
・指標としては,粗利益率,「一貫性のある」営業経費,右肩上がりの一株あたり利益,総売上高に閉める売掛金の割合,無形資産など.
・弱気相場のときに優良企業の株を買う.逆に,強気相場の絶頂期であれば,買ってはいけない.
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2011/07/27
あとでノートにまとめたい。
財務諸表を読む時の視点がいろいろ書かれている。
買いのタイミングと売りのタイミングは実践できれば良さそう!
投信やと個別でできないから株をはじめようか。検討。
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27ページ
永続的競争優位性をもつ企業の見つけ方
・他にはないユニークな製品を売っている会社。
・他にはないユニークなサービスを売っている会社
・一般大衆からの安定した需要がある製品もしくはサービスを、低コストで仕入れて低コストで売っている会社
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投資家として有名なウォーレン・バフェットが財務諸表のどこを見て、投資対象を選択しているのかが、紹介されている。一般的な財務諸表の読み方の本としても活用可能。
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史上最強の投資家ウォーレン・バフェットが投資をするために株の銘柄を選ぶ際、財務諸表をどのように読んでいるのかを解説した書籍です。
たとえ、起業会計や、社内で経理をやっていても、その人は財務諸表を作成するプロであって、財務諸表を読むプロではありません。
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オマハの賢人、バフェットの「永続的競争優位性」を持つ企業を探す際の財務諸表を読むポイントがまとめられています。
これを読んだところで、すぐに実践なんて絶対に無理ですが、簿記3級程度の知識があれば、財務諸表の各項目のもつ意味がわかり、その点では非常に面白い1冊。なるほどねーって感じでした。
「「プレイボーイ」を読む連中もいるが、わたしは年次報告書を読む」
―ウォーレン・バフェット