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紙の本
超訳『資本論』 第3巻完結編 「資本主義」は、なぜ人々を不幸にするのか? (祥伝社新書)
著者 的場 昭弘 (著)
利子、信用、証券、恐慌、地代…現代の資本主義に不可欠なキーワードを登場させ、資本主義の大がかりな魔術を暴く! 歴史的大著を「超訳」し、そのエッセンスを紹介する。【「TRC...
超訳『資本論』 第3巻完結編 「資本主義」は、なぜ人々を不幸にするのか? (祥伝社新書)
超訳「資本論」第3巻完結編
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商品説明
利子、信用、証券、恐慌、地代…現代の資本主義に不可欠なキーワードを登場させ、資本主義の大がかりな魔術を暴く! 歴史的大著を「超訳」し、そのエッセンスを紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
的場 昭弘
- 略歴
- 〈的場昭弘〉1952年宮崎市生まれ。慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。神奈川大学経済学部教授。著書に「マルクスだったらこう考える」「マルクスを再読する」など。
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資本論への入門パート3
2016/02/09 19:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩漬屋稼業 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ最終巻。
この巻もまた冒頭より三分の一くらいまで意義のわからない荒っぽい数式が何度も出てきてついていけない。
つまるところ労働者が搾取されているというのが絶対的な大前提なのだ。
だから利潤はそこからしか生まれない。
その筈なのに、現実には流通や商取引で利潤が生まれるように見えてしまう。
それを批判するために、利潤率などというものが、もっともらしく出てくる。
しかしその恣意的なパーセンテージにいったい何の意義があるのか、さっぱりわからない。
利潤が労働力からしか生まれないのだとすれば、現在の資本主義における金融マネーの膨張というのがわからないのでは?
恐らく、だから本巻で重要なのは第五編“利子生み資本”の項だろう。
銀行、株、債権、そしてそれに伴う利子。それを生み出す信用。
人間労働が利潤を生み出すとして、たとえそれが苛酷な奴隷労働であっても、そこで生み出される利潤には、やはり人間的限界がある。
その限界を超えてマネーが膨張するためには、信用と利子がその駆動力になる筈なのだ。
だから利子生み資本と信用論が現代の金融資本主義の要となるのだろう。
しかしこの辺りはマルクスにとってはまだ草稿の段階なのですね、残念ながら。