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- カテゴリ:一般
- 発売日:2009/04/28
- 出版社: 双葉社
- レーベル: アクションコミックス
- サイズ:21cm/148p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-575-94223-1
この世界の片隅に 下 (ACTION COMICS)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:2,138円(19pt)
- 発送可能日:1~3日
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紙の本
どこにでも宿る愛
2009/05/01 16:31
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱせりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦時中のどこにでもある世界の片隅の取るに足りないともいえるささやかな生活をつづってきた「この世界の片隅に」。
大団円というには現実は辛く苦しいのですが、大作にふさわしい美しい希望で締めてくれました。
国家の行う戦争という暴力にさらされ、物資は欠乏し、身内もどんどん傷つき失われていく、現代の価値観では地獄と言うしかない状況でも、小さな愛情はどこにでも宿り人は生きていくし、生きていけるという単純かつ美しい希望を描いてくれたこうの史代には改めて「ありがとう」と言いたいです。
一コマ一コマのそれこそ「片隅」にまで作者のいろんな思いや伏線が散りばめられており、読めば読むほど「この世界」にのめり込んでいけます。
それは物語を読む快楽であり、まさに漫画でしか表現できない作品でありました。
この平和な平成の世に生み出してくれてありがとう。
読めて幸せです。
紙の本
この私へとつながる道を思う物語
2009/09/18 21:29
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ最終巻で物語は昭和20年4月から終戦の翌年1月までが描かれます。
激しい空襲がすずたち家族の暮らす呉の街に降りかかります。果てることを知らぬ空爆の連続に、かろうじて生き残った人々の心の糸もいつ切れるかと思わずにはいられません。
そして、戦争で命を落とさなかった人びとはそのことを喜ぶいとまを与えられることなく、今度は戦争を越えて人生を歩み続けなければならないという、当たり前でありながらも過酷な現実を目の当たりにしていきます。その現実を生きるすずたちの姿を見るにつけ、あの戦争を生きた人々の心の傷跡が痛切に伝わってきます。
この物語は最終巻で確かにひとつの区切りを迎えていますが、その先の昭和から平成の今日まで、「世界の片隅に」生きる人々へとつながる道が確かに感じられる物語になっていると思うのです。
そして今を生きる身からひるがえって見るならば、私が生きるこの道の背後に、こういう物語が「世界の片隅に」確かにあったということを忘れずにいたい。そのひとことに尽きるのです。
電子書籍
何度も読み返したい
2016/12/29 02:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pan - この投稿者のレビュー一覧を見る
そうか。私自身も、戦争でいかに生活が大変だったか、原爆でどんな被害が出たかといった見方ばかりしていたんだ。そう教えられてきてもいた。
この物語に出てくる人たちの日常、ささやかな幸せ、嫉妬やけんかさえも微笑ましく、だからこそ生きることが尊いということ。
読み終わるとそんな想いがあふれて、涙が止まりませんでした。
また映画を見たのをきっかけで漫画の方を読みましたが、改めて映画の良さも実感。原作にかなり忠実で、ほのぼのした雰囲気やすずさんの抜けてる可愛らしさがとてもよく表現されているなあと。
漫画、映画とも出会えて本当に良かった作品です。
電子書籍
心揺れるそんな作品
2016/12/12 21:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:楓 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上中下巻一貫して、戦時中の日常を描いてますが、これが特別とか非日常だとかそういうのではなく、ほんのささいなそして小さな喜怒哀楽をすずという主人公を介して描いているあたりに、こうの史代さんらしさというのがあります。あとがきは読了後じっくり読むと、なぜこうの史代さんがこれを描いたのかってことが嗚呼って氷解します。
電子書籍
下手な広島言葉
2022/12/21 17:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅん二 - この投稿者のレビュー一覧を見る
救われるのよのお。慰められるのよのお。「冴えんのお」と、笑う、笑って進む、婚家の人々には。(名古屋人のなんちゃって広島弁)
電子書籍
戦争とは一体何だったのか?
2021/03/11 15:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついに迎える原爆投下と終戦。物語は佳境に入り、戦後が描かれ終わります。戦中に生きた人々の苦しさの中に喜びを見出そうとする姿は胸につまるものがありました。主人公の愛した人々もある者は亡くなり、ある者は大怪我をし、皆それぞれに身体も心も大きな傷を背負うことになってしまいますが、戦争の不条理さを嘆きながらも強く生きていこうとする人間のエネルギーみたいなものを感じました。まったく読んだことのないタイプの戦争の物語で、余韻がいまだに続いています。
紙の本
幸せであって欲しい
2019/03/06 16:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まんまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争だから人が死ぬのは当たり前なんでしょうが登場人物みんな好きだったので悲しかったです。
終わりかたが凄くよくて涙がポロポロながれました。
紙の本
最後の最後で
2018/07/30 10:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まとりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何故「この世界の片隅に」というタイトルなのか分かった。
すず、周作さんと出会えて良かったね。
すずが幸せな一生を終えらせますように。
と願うばかりです。
電子書籍
戦争が終わっても
2017/05/08 21:37
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争が終わって、普通の人であるすずが「うちも知らんまま死にたかったなあ」という台詞が胸に刺さる。
目の前で姪を亡くし、右腕を失い、生きている意味を無くしてしまったすず。
それでも生きていく意味を自分なりに見つけて納得させていく。
紙の本
涙なくしては読めないが,感謝の気持ちがあふれてくる
2017/03/30 23:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大東亜戦争中の一般人の生活を淡々と描いた佳作。漫画だが立派な文学になっている。反戦文学の範疇に入るのかも知れないが,殊更言い立てないのがよい。当時の人々の偽りのない姿が伝わってくる。昔の人の悪口を言って善人ぶる偽善者の多い中,淡々と時代に翻弄される人々の悲しみを描いている。それだけに胸を打つ。涙なくしては読めない。広島の原爆も当然描かれているが,誰も非難しない潔さが悲しみを一層伝えてくれる。多くの普通の人々は立派だったと思わせてくれる。自分が今こうして幸せに暮らせることを前の世代の人々に素直に感謝したくなる。
昭和20年4月から昭和21年1月まで
電子書籍
深まる戦火 悲劇 生きなおし
2017/03/30 02:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:四郎丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どこかのほほんとした、すずさんの家にもついに戦争が上がり込みます。映画を見てこのマンガを買いました。なんと豊かに日常が描かれていることでしょうか。もう一度見たくなりました。
電子書籍
良かった!
2017/03/21 12:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MACHIMO - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画が絶賛されていたので、原作を読んでみましたが、いやぁホントに良かった!
すずさんの結婚にまつわるエピソードも最後のシーンも、すごく良かった。
一般市民から見た戦争って、失うものばかりというか、こういうことなんだろうなぁ。
電子書籍
温かい日常を描いた秀作
2017/02/09 15:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:緑線 - この投稿者のレビュー一覧を見る
事前に現地の当時の状況などをかなり調べて、ストーリーを作っているようだ。主な登場人物は優しい人が多く、互いを尊重する人間関係の描写には、心を癒される。だが、そのような温かい日常を、戦争が踏みにじる。だからこそ、温かい日常を大切にしなければと感じさせられる。下巻は、21年1月まで。
電子書籍
物語は突如加速する。
2016/01/31 21:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金魚鉢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一発の時限爆弾が、一人の少女と、繋いだ女性の右手を奪う。利き手を奪われる苦しみ、絵の達者な彼女にとって、その現実は特に厳しいものだろう。涙が止まらなかった。
紙の本
日常を生きる
2021/08/25 19:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suginahagi - この投稿者のレビュー一覧を見る
すずさんの過ごした日常が、さらに掘り下げられた内容。すずさんたちが過ごしたかもしれない日常の延長に今があるのだな、と思える。