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図書館戦争
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図書館戦争 (「図書館戦争」シリーズ)

著者 有川 浩 (著),徒花 スクモ (イラスト)

正義の味方、図書館を駆ける!—公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩...

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図書館戦争 (「図書館戦争」シリーズ)

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正義の味方、図書館を駆ける!—公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー1,291件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

本に命を懸ける人たちの物語

2013/04/28 22:40

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヒロクマ - この投稿者のレビュー一覧を見る

文句なしの面白さ!本への愛情あふれる傑作の登場だ!
 この本は図書館のベストセラー本偏重貸し出しにより、売り上げの落ちた出版社との論争を描いた作品、ではない。図書館を舞台に派手な銃撃戦を繰り広げて本当に戦争をしてしまうという、実はとんでもない話だ。
 我々の住む日本とは少し時空のずれた日本。昭和の次の年号は正化。時代は正化31年。昭和の終わりに制定されたメディア良化法は、公序良俗に反し、人権を侵害すると判断されたすべての図書を、政府の権限で検閲し、没収・破棄できるという法律。しかしその法律に唯一対抗できる牙城が図書館だった!
 一、 図書館は資料収集の自由を有する。
 二、 図書館は資料提供の自由を有する。
 三、 図書館は利用者の秘密を守る。
 四、 図書館はすべての不当な検閲に反対する。
 図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。
以上のような図書館の自由法により、政府によりこの世から抹殺されそうな図書を図書館は守っているのだ。
 メディア良化法を背景として、良化特務機関という武装機関が設立され、武力をもって図書館に保管されている“違法”図書を没収しようとする。これに対して図書館側は図書隊という専守防衛組織を作り、良化特務機関の襲撃に日夜備えている。
 この設定だけでも相当とんでもないのだが、図書隊の日常業務や訓練、組織の内情などのディテールがしっかり描けているので、意外と読ませる。
 そして何と言っても登場人物たちのキャラクターがいい。
 主人公の笠原郁は、少女時代に自分のほしかった本を特務機関に没収されそうになったとき、突然現れその本と自分の窮地を救ってくれた図書隊員にあこがれて関東図書隊に志願した170cmの大女。身体能力は男勝りだが、理性よりも感情で行動するタイプで、いつも訓練の規律を乱している。そんな彼女が図書隊のエリート部隊、図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォースという。かっこいい!)に配属される。
 彼女の上官や、同期のエリート隊員、同部屋の女の子とのやりとりが、青春小説を読んでいるような小気味良さ。ライトノベルなノリがありながら、図書法設立の発端となった「日野の悲劇」なんて、変に生々しい事件も出てきたりする。
 もちろん派手な戦闘シーンも出て来る。
 根本にあるのは、好きな本を守りたい、読み継がせたいという純粋な気持ち。たかが本、されど本のために命を懸けて戦う人々の姿が、熱く高らかに謳われている。
 ドラマか映画にしたら絶対面白い!読みながら「あいつはこの役者で」と頭に思い浮かべながら読むと、より一層楽しめます。

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紙の本

甘酸っぱい物語はいかが?

2008/05/20 22:39

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はぴえだ - この投稿者のレビュー一覧を見る

架空の時代設定に、独自の図書館の設定に、なれるまで最初は苦労した。
けれども、年号が異なるだけで、地域設定は大して変わらず、時代背景もそんなに変わらない、パラレルワールドで馴染んでしまえば、こっちのもの。
読み進めていく内に、そんなものはこれっぽっちも気にならなくなり、どんどん楽しくなっていった。

戦闘系の話かと思いきやそうでもなく、戦闘系の皮を被った、青春小説だった。

ヒロイン・郁の成長物語。
元気いっぱいの山猿娘が、おもしろくて、可愛くて、愛おしい。
何て純粋なんだろう、と。

きっとこの小説を中高生が読むと、ものすごーく主人公(ヒロイン)に感情移入できるんだろうな、と思う。

大人が読むと、何だかとても甘酸っぱく感じる。
こっぱずかしかったり、ニヤニヤしたりして、がんばれー!ってエールを送りたくなる。

自分にもこんな日々があったよね、と、あの日の自分に想いを馳せてしまう。

ハードカバーだし、そこそこページ数もあるし、読書馴れしていない人には手が出しにくいかもしれない。
だが、本を手に取り、開きさえすれば、あなたもきっとこの作品の虜となる。

そんな確信が、私の中に深く根付いているのである。

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紙の本

部屋に本が増えたが、捨てるに捨てられないので

2007/05/20 14:31

9人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最近は図書館を利用することが増えた。この本はタイトルにひかれて何となく予約したら、すごい予約件数が登録されていた。ようやく回ってきた。
 「メディア良化法」のもと、「悪書」を駆逐しようとするメディア良化委員会・武装特務機関と「図書館の自由法」のもと「本」を守ろうとする図書館・武装図書館防衛員たちの日常と戦いを描いた青春小説である。「青春」を描くタッチはマンガ「ふたつのスピカ」を思わせる微笑ましいものだが、TVドラマ「相棒」のような手つきで毒を以て毒を制す上層部のやりとり。銃撃戦。サクサク読める楽しい一冊だ。
 まあ絵空事だが、といって済ませたい。
 9.11テロの2カ月後制定された合衆国愛国者法215条にはこのような条項が含まれている。「連邦捜査局長又は同局長が指名した者(特定代理人補佐レベル以上)は,合衆国の人が関係しない外国諜報情報を取得し,又は,国際テロリズム若しくは秘密諜報活動の防止を目的とする捜査のために,有形物(帳簿,記録類,書類,資料その他の物品を含む。)の作成を求める命令を請求することができる」この有形物には、図書館の利用者記録,貸借記録,コンピュータ利用ログ,検索ログ等が含まれ、実際に解釈・運用された。
 2006年3月この愛国者法は延長されたが、図書館に関しては一定の緩和処置がとられた。米国図書館協会の抗議は一定の成果を納めたが、電子データなどは依然捜査対象である。
 左翼のマルクスも、右翼の北一輝も、そしてそんなところから超然としていた南方熊楠にとっても、在野の本読みにとっては公共図書館は生命線だった。そしてこれからもそうである。
 「言論の自由」などとは口にしたくない。しかし「焚書坑儒」は悪である。確かにテロリストが図書館で知識を得ることも大いにあるだろう。しかし、テロリズムと戦う、あるいは乗り越える知恵もそこから生み出されるかもしれない。
 予約者がまだいっぱいいるようだ。次の人が待っている。晴れているうちにこの本を返しに行こう。

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紙の本

子供の夢も守ります

2006/05/06 17:31

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いつものように戦う人たちとそこに芽生えるほんわかしたものを扱っているのですが、今回は戦う司書が主人公です。
 検閲を義務付ける法律が施行されたことにより、問題があるとされる本たちが処分されてしまう時代。それに対抗するため、図書館が立ち上がり、本の処遇をめぐっての抗争が激化していく…という、設定自体が秀逸だと思います。微妙に政治への無関心が皮肉られているところも含めて。
 現実の図書館でも銃のない戦いが起こっているのかなぁ、と図書館自体にも興味を向けさせられる作品かと。楽しんで本を読みたい、という方にはおすすめです。

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紙の本

アクション:ラブコメ=8:2

2009/06/08 18:58

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にゃーる - この投稿者のレビュー一覧を見る

(1)読もうとしたきっかけ
  就職活動中、移動に時間がかかりすぎてもったいなかったので、駅にある本屋で平積みされていた図書館戦争シリーズ(全4巻)を大人買いした。
  本屋での平積みは、本当にマジックか何かな気がする…読みたくなるから困る。

(2)内容
  主人公:笠原 郁(かさはら いく)―『熱血バカ』。22歳。防衛部・図書特殊部隊所属。
      堂上 篤(どうじょう あつし)―『怒れるチビ』。27歳。防衛部・図書特殊部隊所属。郁の所属する班の班長。つまり郁の上司。

  -内容1:図書隊の奮闘(アクション)-  
  「メディア良化法」により多くのメディアが検閲・弾圧されている世界。
  検閲には武力行使も伴うという強権さ。
  この検閲から「表現の自由」を守れるのは唯一図書館だけだ。
  図書館は武装し―この組織を図書隊という―本を守るために奮闘する。
  
  -内容2:郁の恋愛(ラブコメ)-
  昔、自分のピンチを救ってくれた“王子様”に憧れて、その“王子様”と同じ職である図書隊員になった郁。
  王子様はここにいるのか?それとも違う男性とラブな展開になるのか?

(3)本書を読み終えたら…
  アクション:ラブコメ=8:2くらい?の本書。
  世界観を理解するまでに時間がかかったが、世界観さえ掴めばあとは読み進めるだけ。
  ラブコメ要素に期待して購入したので、もう少しラブコメが欲しかったな…と。
  ただ、本シリーズでアクション率が高い分、ラブコメ100%の「別冊図書館戦争」という本も出版されている。
  こちらはかなりラブラブなので、全4巻読み終えたあとで読むのがベストだと思う。
  フルコースでいうデザート感覚?のような形。
  デザートのために本シリーズ4巻を読んでみるのもいいかもしれない。

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紙の本

ごった煮の図書館エンターテイメント

2008/05/09 11:13

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

アニメ化がきまり今や絶好調の有川作品。その最大の理由は徹底したエンターテイメントであるという点だろう。
馴染みやすい口語、継続するアクション、わかり易いキャラクター設定とドラマ仕立ての人間関係・・・ラブコメだけでもアクションだけでもないごった混ぜの面白さ。本と人間の権利と義務を追求する大きなテーマが底にあるのに、エンタメ性が全体のスピード感とテンポを失わせない。

メディア規制法により図書閲覧の自由も表現の幅も制限された社会は『華氏451度』を思い出させるが、その重みが最大の魅力ではないだろう。
新人図書館隊員・郁をはじめ自衛隊顔負けの本をめぐる戦争、お決まりキャラの魅力的なドラマ展開、彼らの日常がそのまま本書の魅力である。

個性的な図書館隊員が対抗するのは、国であり政府であり、世間だったり法律だったり・・・いわゆる「聞き分けの無いお偉いさんor大人たち」。
そして彼らの世界は、現代社会でもすでにその片鱗を見せていることも忘れてはならない。
少年少女の犯罪をゲームや漫画、本の影響のせいにするとってつけたような報道が後を絶たない。もちろん悪影響がゼロとはいえないが、物言わぬ本に責任転化してしまうのはいかがなものか。
かなり非日常的だが「もしかしたらそうなるかもしれない未来」が舞台、そう、これは私たちが今生きているこの社会にどこか繋がっているから他人事じゃない。これも引き付けてやまない大きな魅力である。

本というものに真面目くささをやかったるさを感じる人、SFにもアクションにもラブコメにも物足りない本好きのかた、軽い気持ちでごった煮の面白さを一挙に楽しめる、有川作品をどうぞ。

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紙の本

「念願の図書館に採用されて、私は今—毎日軍事訓練に励んでいます。」

2006/03/19 20:59

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぬほがち - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本のタイトルを初めて見た時、非常に興味をそそられました。何しろ「図書館戦争」です。「図書館で戦争」なのか「図書館の戦争」なのか「図書館と戦争」なのか…いずれにしても、平和と静寂の象徴ともいえる「図書館」と、争いと波乱そのものである「戦争」という言葉を一緒にするのは一体どういう了見なのか有川浩!と本人宅まで聞きに行きたい衝動に駆られましたが、読んでみればなるほど納得。これは正しく「図書館戦争」ですね。
書評タイトルは最初の一ページの最後の文章です。この一文で、一瞬にしてこの作品を好きになりました。久し振りに寝る間を惜しむ作品との出会いです。
『メディア良化法』という、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律が施行された世界。世の中からどんどん読みたい本が消えて行き、子供達の読書の自由が奪われた時代。そんな中、図書館だけは独立した系統の元に本を自由に提供することが出来た。子供達の読書の自由を守れるのは図書館に勤めている「図書隊」だけ。悪法から読者の権利と自由を守る為の戦争が繰り広げられます。
読んでいて全てが楽しかったです。設定が設定ですから、書いてある文章全部が世の中を皮肉っているようで。図書隊は軍事訓練も当然のようにしますし、武装もしています。敵の襲撃とあらば当然銃撃戦です。話題も現代のメディアのあり方へのアンチテーゼも強いかと。表現や思想の自由、メディアが子供に与える影響などについて考えさせられます。そういう意味でも、そして一つの作品という視点から見た場合にも、オススメできる本です。

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紙の本

第二巻にあたる『図書館内乱』を先に読んだせいか、思ったほど『戦争』が面白くないんです。なんていうかな、描かれる男女関係が、結局、子どもの本レベルなんだよな、って。サービスしすぎ

2006/11/04 23:56

16人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

図書館の自由に関する宣言
一、図書館は資料収集の自由を有する。
二、図書館は資料提供の自由を有する。
三、図書館は利用者の秘密を守る。
四、図書館はすべての不当な検閲に反対する。
図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。
実は、これがそのまま、各章のタイトルになっているという、なんとも奇抜なアイデアです。ただし、本では、目次として巻頭に章の見出しとして掲げられた、その直後の頁に、図書館の自由に関する宣言書、として目次と同じものが載っているせいか、有川の遊び心が伝わらないきらいがあります。私は、最初に「宣言書」を見て、目次はどこかな、と探した結果、ボーゼンとしたので、書いておきましょう。
で、いつもの伝で言えば、カバーイラストの適度なチープ感と、抜群の色彩感覚、振った視角から生み出される抜群の流動感、そしてミリタリー調のアーミーグリーンを上手く使って、タイトルの文字に砲弾の痕をあしらうなど、これは中々のものではないかと思えば、そのイラストは徒花スクモの手になるという、実はこの性別不明のアーチスト、第10回電撃ゲームイラスト大賞を受賞したときの名前がシイナスクモ、一体どうしてこんな名前に、とは思うものの、楽しいから許すかなどとエラソーに呟きます。
各話の内容を、本当に簡単に書けば
一、図書館は資料収集の自由を有する。 :関東図書基地での新隊員教育風景と、主人公である笠原郁の訓練ぶりと、書店での検閲、良化特務機関との遭遇
二、図書館は資料提供の自由を有する。 :図書館に頻発する書籍の紛失の謎
三、図書館は利用者の秘密を守る。 :殺人事件の容疑者が読んでいたとされる図書はどう扱われるべきか
四、図書館はすべての不当な検閲に反対する:子供の健全な成長に図書館はどうあるべきか
図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。:検閲という名のもとに自分たちに不利な記録類も始末しようとする権力の意思
となります。で、私はこの続編である『図書館内乱』を先に読んじゃっている、その前提で言うんですが、第二作の方が面白いかな、って。実は、『本の雑誌Web』版を見ていたら、単行本の書評子たちの多くが第一作を読んでいず、第二作の完成度に驚いて、『図書館戦争』を読まなければいけない、と焦っていました。多分、私と同じように書店側が仕掛けたような賞に先入観を持ったためパスしたせいでしょう。
ま、この序幕となる『図書館戦争』は、状況説明をしなければいけない、特に何故主人公が武蔵野第一図書館の防衛員になったかという背景を説明しなければなりません。しかも、その背景に憧れの王子様がいる。これをくどいくらいに書きます。これを面白いと感じる人、私のようにくどい、と思う人で評価が分かれる気がします。
まして、堂上のやっていることがミエミエのエコ贔屓であることを微笑ましく見ていられるのか、情実として不快感を抱くかで、楽しみも大きく変わるでしょう。どうも、私にはこの巻に関して言えば、電撃文庫の域をでていない、その原因が堂上と郁の甘い、というよりバカのような男女関係にあります。
繰り返しますが、これを楽しめる人たちには、格別の本でしょう。権力との闘争あり、恋あり、ツンデレあり、ちょっとクサイけれどユーモアあり。おまけに文章に癖がなくて、妙な気取りもない。十分に楽しんでください、という作者のサービス精神がよく伝わるのですから、ライトノベル派は絶賛でしょう。
でも、私はここから堂上と郁の関係を省いた方がもっと落ち着いて楽しむことが出来る、そう思うんです。やっぱり筒井康隆先生は別格なんですね。

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紙の本

「図書館の自由に関する宣言」が全国図書館大会で採択されたのは1954年のことです。歴史があるのです。

2006/07/17 20:33

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者がこの本を書くきっかけになった「図書館の自由に関する宣言」は、その抜粋を公立図書館で目にすることもあると思います。図書館学を学ぶ人は大抵、これとランガナタンの「図書館学の五法則」は暗誦させられるくらいスタンダードな、図書館員の心構え&図書館の理想を説いた文言です。全体を20分の1くらいに要約すると下記の通り。
一、 図書館は資料収集の自由を有する。
二、 図書館は資料提供の自由を有する。
三、 図書館は利用者の秘密を守る。
四、 図書館はすべての不当な検閲に反対する。
五、 図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。

 本書の舞台は近未来です。昭和最終年度に「メディア良化法」が成立・施行されてから三十年たち、歯止めを失った検閲に狩られる本たちの最後の砦となった公立図書館の戦いっぷりが描かれます。図書館側もメディア良化委員会側も既に武装闘争の時代で、主人公の郁は新人図書館員として軍事訓練に明け暮れる毎日。鬼教官がいて、いけ好かないエリート同期がいて、闘いがあり、恋が有り……。
 どうなんでしょう。小説のネタとして目のつけどころは面白いのですが、ブラッドベリの『華氏451度』を引き合いに出すまでもなく、この手の作品はどうしても行き過ぎてギャグに感じられると言うか、どうしても類型的になるようです。表現の自由を守ろうとする人たち、権力にこびる図書館上層部など、多くの事例を盛り込もうとするあまり、どれもが型にはまってしまい、そこが残念です。
 そもそも設定に無理があると思うのは……本書では、図書館員が自動小銃で武装しているのですが、そんな社会では「メディア良化法」による出版物に対する検閲などと呑気なことを言っているレベルではないでしょう。もっと過激な言論思想統制が引かれていて、特攻やら治安維持法が存在する暗い社会だと思うのです。「本が焼かれる場所ではやがて人が焼かれる」と言ったのはケストナーですが、守る為に銃を取っては泥沼です。
 あとがきによれば著者が目指したのは「月9連ドラ」と言うことなので、その視点で読むべきなのかもしれませんが、主人公たちが図書館を舞台に戦争ごっこをしているような違和感が拭えませんでした。図書館の闘いは武装化ではないと思うのですが。

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紙の本

狙うは月9『図書館戦争』

2006/03/26 21:36

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シノスケ - この投稿者のレビュー一覧を見る

怪獣小説を立て続けに執筆してきた有川浩の新作は、図書館モノ。いや、図書館モノなどというジャンルがあるかどうかは定かではないし、そもそも図書館モノなどというジャンルがあっても恐らくこの作品がそこに振り分けられるとちょっと途惑ってしまう。なぜかというと結局『図書館戦争』は自衛隊小説だからだ。
昭和最終年度に制定されたメディア良化法。公序良俗を乱し、人権侵害を取り締まる——メディア良化法はその広範な解釈から、厳しい超法規的検閲を繰り返していた。そして、メディア良化法にに対抗するべく制定されたのが「図書館の自由法」である。この二つの法を持って、図書館とメディア良化法委員会は双方に死者を出すほどの武力衝突を日夜繰り返していた。表現の自由と検閲、国家権力と図書館の衝突はもはや戦争といえる代物であった。そんな折、新人図書館員・笠原郁は夢をかなえるべく日夜図書館員として訓練に励んでいた。かつて、購入しようとした本を良化特務機関に奪われそうになった瞬間、颯爽と表れた図書防衛員によって本が守られる姿を目の当たりにしかたらだ。王子様の姿はしっかりと脳裏に焼きつき、面接では熱っぽく語る郁。鬼教官にしごかれ、ライバルと競い合いながらも過酷な勤務をこなしていく。つらい日々だが、踏みしめる道には自分の夢と正義があると信じて……。
よくもまぁこんな設定が思いついた上に、書ききったと思う。設定自体はパラレル日本もいいところで、国の内部でそんなに激しく戦闘をしていたら内乱じゃないかとか、政府機関同士が本気で殺しあったりしないだろうとか思うけれど、そこはそれ。そんな細かいことを気にしてはいけない。現代でもよく取りざたにされる良書と悪書、それに関わる一種の文化的闘争を果てしなく具現化したものだと思えばいいのだ。
そして物語の中心である郁の軍隊ドラマとしてこそ、本書は真価を発揮する。潔く真面目に暴走する郁の行動は読んでいてすがすがしく、空回りっぷりも、裏表のなさも、憎めないキャラクターとして物語をどんどん引っ張っていく。あまりにもストレートな物語はいっそ気持ちがいい。読みやすく、楽しい、娯楽小説としてオススメ。
もちろん、現代社会そのもの、図書館やマスコミそのものへの盛大な皮肉もたっぷり盛り込まれている。がしかし、本書はやはり娯楽小説として読むのが適切だろう。「図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。」そんな台詞を臆面もなく言うなんて、すげーぜ! かっこいいぜ図書館! と、細かいことを気にせず読むべし。

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紙の本

一気に読んでしまいました。

2015/03/29 22:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る

あって当たり前のものだと思っているために、普段はあまり意識していない『表現の自由』が、一気に身近で鮮やかなものに感じられるお話だと思いました。図書館員が戦うという、突飛な設定なのに、とても説得力があるなと思いました。むしろ十分ありえそう、と思わせるものもあり、一気に読んでしまいました。話を楽しみつつも、考えさせられる作品だと思います。

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2011/08/05 12:36

投稿元:ブクログ

とにかく面白くて、一気読み。
初期の作品を連想させる、テンションの高さと言葉の応酬。
テンポがよく、コミカルで、でもそれだけではなく、ぐっと胸に来るシーンもあり。
男性陣のキャラ設定は、かなり乙女好みかと。
続きを読むのが楽しみ。
http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-125e.html

2008/06/30 23:19

投稿元:ブクログ

なんだこれ!(嬉)
あとがきの言葉を借りて、まさに《月9の連ドラ》のような万人ウケな恋愛面もあり。
(しかしそれにきっちりハマってニヤニヤする自分がいました/笑)
図書館隊やメディア良化隊なんて設定もあり。
おもしろい!
こういう世の中になったら…と考えずにはいられない。
その前にこの発想が素晴らしいです。

2006/09/19 15:12

投稿元:ブクログ

正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。
【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50710111.html

2009/04/27 16:34

投稿元:ブクログ

うぉぉぉ!こっぱずかしぃぃいぃぃぃ〜!!!!!
いい大人になってから読む『新井素子』が、こんなにも破壊力のあるものと思わなかった。
もうわーわー言いながら読みましたとも!ええ「続編も、他の作品も一気に」ねっ(笑)。
図書館シリーズも面白かったけど、個人的には「空の中」が一番好きだ。
もう一度読みたーい。ハードカバーは買わない主義ないので、出版社さん早く文庫版出してねっ!




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