いつも君を見守るために 下 （ヴィレッジブックス）

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投稿者：めるる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

殺された夫ローガンには、リーがまったく知らない隠された素顔がありました。夫の裏切りに悲しむリーに、マイケルが驚くべき告白をします。それは、昔リーの身にふりかかった出来事にまつわるものであり、マイケル自身の素性を明かす告白でもありました。彼の真の姿、真の気持ちを初めて知ったリーは、彼の想いを素直に受け止めます。しかし、ローガンを葬った歪んだ殺意が、リーにも忍び寄っていました・・・。

マイケルの一途な想いには、リーでなくてもジーンとくるでしょうね。あんな風に想われてうらやましいくらいです。
リーのマイケルの想いを素直に受け止める姿に、やきもきさせられることもなく、彼を信頼しきっている姿にもほっとしました。
マクノート作品には誤解によって離ればなれに・・・なんていう展開が多いので、その点は安心して読めます。

二人の恋模様と同時に、刑事のサム（サマンサ）とマコードの恋模様も描かれています。ただ見当違いの捜査にイライラしていましたが、やっとマイケルの無実に気づいたシーンでは、モヤモヤしていたものがやっとスッキリしました。過ちを正そうとするマコードの姿勢は、あっぱれと言いたいです。

全体的にはサスペンス色の強い作品でした。けれど、二組の恋模様もからめながら、最後まで飽きさせない展開でした。