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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 7件
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  • カテゴリ:中学生 高校生 一般
  • 発行年月:2009.5
  • 出版社: 角川書店
  • レーベル: カドカワ銀のさじシリーズ
  • サイズ:20cm/430p
  • 利用対象:中学生 高校生 一般
  • ISBN:978-4-04-873950-4

紙の本

夢見る水の王国 上 (カドカワ銀のさじシリーズ)

著者 寮 美千子 (著)

少女マミコは、渚に漂着した木馬と壊れた角を見つける。気がつくと彼女は、時の止まった海岸にいた。マミコの真っ黒な影が立ち上がって分身となり、悪魔の子マコを名乗る。角を抱き「...

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夢見る水の王国 上 (カドカワ銀のさじシリーズ)

税込 1,980 18pt

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紙の本
セット商品

銀のさじベストセレクションセット 7巻セット

  • 税込価格:12,650115pt
  • 発送可能日:購入できません

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商品説明

少女マミコは、渚に漂着した木馬と壊れた角を見つける。気がつくと彼女は、時の止まった海岸にいた。マミコの真っ黒な影が立ち上がって分身となり、悪魔の子マコを名乗る。角を抱き「世界の果てに名前と角を捨てに行く」と言い、水平線の彼方へかき消えてしまうマコ。だが、角をとられた木馬が、白毛の馬となって現れる。少女と白馬は、マコを追って時の止まった海へと駈けだして—。美しく幻想的な世界を旅する二人の少女。泉鏡花文学賞作家が描く、壮大なファンタジーの幕開け。【「BOOK」データベースの商品解説】

渚に漂着した木馬と壊れた角を見つけた少女マミコは、気がつくと時の止まった海岸にいた。マミコの真っ黒な影が立ち上がって分身となり、悪魔の子マコを名乗る−。美しく幻想的な世界を旅する2人の少女を描いたファンタジー。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

寮 美千子

略歴
〈寮美千子〉1955年東京生まれ。絵本や小説、ノンフィクションで活躍。「楽園の鳥」で泉鏡花文学賞受賞。ほかの作品に「小惑星美術館」「遠くをみたい」など。

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みんなのレビュー7件

みんなの評価3.8

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

著者メッセージ

2009/06/12 10:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:寮 美千子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『夢見る水の王国』が胚胎したのは、今を去ること約二十年前。少年ばかり主人公にしてきたわたしが、はじめて「少女」を主人公に書きたいと思った作品でした。1999年の東雅夫さんとの対談でも、この物語に触れています。
 ここでは『楽園の鳥』の構想も語っていて、『夢見る水の王国』が、『楽園の鳥』の作中作であると位置づけています。
 そして、その言葉通りこの世界に出現したのが『楽園の鳥』(泉鏡花文学賞受賞作)と、今回発売となった『夢見る水の王国』でした。
 物語は、房総の天羽という小さな海辺の町からはじまります。偏屈な祖父と二人きりで暮らしている少女マミコ。台風の翌朝、少女は浜辺で、角の折れた一角獣の木馬を見つけます。知らせに戻った少女を待ちうけていた悲劇。ショックのあまり、少女は、悪魔の子マコと、純真なミコの二人に分裂してしまいます。ミコから「名前と角」と記憶を奪って「世界の果て」へと逃げるマコ。角をなくした馬とともにマコを追うミコ。ミコは夢を見る子ユメミコ、木馬はその夢を読み解くユメヨミ。二人は、月の満ち欠けとともに、夢を手がかりに旅をします。雲母掘りの鉱夫、砂漠の舟人、黄泉帰りの森、月の神殿……。この世界とぴったり重なるもうひとつの世界。夢見であるミコは、夢によって、世界を回復することができるのです。ようやくたどりついた「世界の果て」で見たものは……。
 これは、月と水とをめぐる魂の旅の物語。癒されるために、深く傷ついた自分と向きあう物語です。千百枚という長い物語ですが、きっと飽きずに旅を楽しんでいただけると思います。ヒマラヤ、ガンジス河口、アリゾナの砂漠、トルコの高原など、さまざまな土地で見てきた驚異の風景が、幻想世界に反映しています。ぜひ読んでみてください。

 
【推薦のことば】
▼東 雅夫(アンソロジスト/文芸評論家)
読み進めるにつれて読者の世界観が一変してしまう――そんな力を秘めた物語こそ、本物のファンタジーなのだと私は思う。澄明な驚きと旅への憧れに満ちた『夢見る水の王国』は、その最新にして最深の実例に他ならない。

▼金原瑞人(翻訳家/評論家)
いつの間にか「剣と魔法の物語」になってしまった「ファンタジー」は、もともと幻想小説をさす言葉だった。寮美千子の新作は、そのことを鮮やかに思い出させてくれる。この作品は、最近、妙に薄っぺらくなってしまったファンタジーを、もともとあった場所に力強く引き戻してくれた。ゆるやかに広がり、きりきりと胸に迫ってくる、寮美千子の最新作。ファンタジーが美しい牙をむいてこちらをにらんだような気がした。

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2010/02/07 13:17

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2010/04/23 00:31

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2009/07/22 21:36

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2011/07/29 23:19

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2012/09/28 09:20

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2013/01/07 01:17

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