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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.5
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社新書
  • サイズ:18cm/221p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-720493-3

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紙の本

イスラムの怒り (集英社新書)

著者 内藤 正典 (著)

サッカーワールドカップ決勝戦で、ジダンは何に激怒してマテラッツィに頭突きをしたのか。この問いかけから、イスラム教徒(ムスリム)は、何に怒っているのか、なぜ西欧はイスラムを...

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イスラムの怒り (集英社新書)

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商品説明

サッカーワールドカップ決勝戦で、ジダンは何に激怒してマテラッツィに頭突きをしたのか。この問いかけから、イスラム教徒(ムスリム)は、何に怒っているのか、なぜ西欧はイスラムを執拗に嫌うのかをわかりやすく解説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

内藤 正典

略歴
〈内藤正典〉1956年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。一橋大学大学院社会学研究科教授。ユネスコ人文・社会科学セクター科学諮問委員。著書に「ヨーロッパとイスラーム」など多数。

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みんなのレビュー26件

みんなの評価4.2

評価内訳

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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

弱者救済のシステム。いいなぁ。コーランも人間性豊か。

2009/10/02 21:45

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 コーラン、気に入っちゃった。キリスト教の聖書は何をいいたいのかわかりづらいし、原罪がなんとも暗すぎて、おどろおどろしい。でも、コーランって、わかりやすいし、人間性が豊か。なので、先ずは一夫多妻について。
 『孤児に公正にしてやれそうもないと思ったら、誰か気に入った女をめとるがよい、二人なり、三人なり、四人なり。だがもし(妻が多くては)公平にできないようならば一人だけにしておくか』  「複数の妻と結婚した場合、「平等に扱え」というのは、遺産の相続、子どもへの平等な処遇、果ては、ベッドを共にする回数にいたるまで、原則的に「平等」でなければならないということだ。そんなご苦労なことをあえてする男は、よほど奇特な人物か、大金持ちである」。プフッ。ちなみに婚外交渉は厳禁です。
 「では尋ねるが、西欧はキリスト教道徳のおかげで一夫一婦制をとる国が多いが、ホントに守っているのかね」。
 ラマダンについても、厳しいと思いのほか、できない時やサボった時の対処法がちゃんと書かれている。「人間性」を愛してくださる神様のようよ、こんなエピソードも。糖尿病を患った著者に、トルコの医者である友人が「おまえのような甘い(いい)男からは、糖が出るものさ」「この一言は、私の頭を覆っていた鬱陶しい霧を吹き飛ばしてくれた。私は、久しぶりに心の底から笑った」。患者が摂生しなくならないかと問うと、「私だって、西洋医学を学んだから、何が原因で、どういう病気になるか知っている。だが、弱っている患者さんを眼の前にして、因果関係をくどくどと言ってきかせるのは、非人間的だろ」」
 いいねぇ。ちょっと昔の日本人同様、ムスリムは、家族や共同体を大事にします。そして性に対しては、「秘め事」なんだな。だから、サッカーのジダンが頭突きをしたのに、その理由を口にしないのは、多分お姉さんについて性的なからかいの言葉を相手が言ったのではないかと著者は推察する。そして以下のジダンの主張が、ムスリムの今の心境を代弁しているのではないかとも。
 「インタビュアーが、「では、頭突きを後悔しているのですか?」と尋ねると、ジグンは、「後悔していない」ときっぱり答えた。
 「このような事件が起きると、いつでも、自分のように(暴力的に)反応した者が罰せられる。だが、悪意の挑発をした者は罰せられない。それは不公正だ。挑発した側も罰せられるべきではないか」
 イスラムの側はキリスト教に悪意は持っていない。なんせ、兄弟宗教で、自分たちの方が優れていると思っているから。逆にキリスト教は、世界中に広がったのに、中東だけは広がらない。ムハンマドは生身の人間で、キリストの神性がいかにも嘘っぽく見える。さらに、
 「頼れる神様を失ってしまうと、生きていくことの辛さを味わうことになる。近代以降、理性の人をめざすことが進歩だと思い込んでしまった西欧人は、いまさら後戻りすることもできない。こうなると、楽に生きられる人に対して、一種の妬みを抱くものである」。なんかうなずけるね。
 フランスではムスリムの女学生がスカーフをかぶって学校に通うのを禁じられた。「二〇〇四年に、フランスは公立学校での「宗教からの中立」を厳守させる「宗教シンボル禁止法」を新たに制定した」から。これも、一種のスケープゴードのようだよ。サンコンさんが言っていたように「理解の前に相手を尊重すること」が大事なんだ。
 ヨーロッパでは、今、排外主義が台頭しているそうだ。オイルショック後に
 「「遠くからやってきて、厳しい労働環境で仕事をしてくれる奇特な人たち」だった外国人労働者は、「ドイツ人の仕事を奪うし、失業したら失業手当で遊んで暮らしている邪魔者」に変わった。
 受け入れ国の社会は身勝手なものである。この態度の急変は、ドイツだけでなく、外国人労働者を戦後の高度成長に利用した、西ヨーロッパ諸国に共通する」。多文化主義も底が浅いねぇ。
 「辛い思いをしている人は、イスラムでは弱者とみなされる。弱者を助けることは、ムスリムの義務、それも神の定めた義務であるから、周囲の人間は弱っている人のために善行を積まなければならない。つまり弱者は、いわば周囲の人間が善行を積むために、神の意志でそこに存在するわけであるから、それほど悲嘆に暮れる理由がない。過度に嘆き悲しまずに済む思考回路が、イスラムには存在するのである」、って。経済的弱者に対しても同じこと。新自由主義が吹き荒れた国は、ぜひ見習ってほしいシステムだね。
 「何を言われても、暴力を振るった方が負けだ、と言う言説は、私のように戦後民主主義の興隆期に子どもだった世代は、耳にたこができるくらい聞かされてきた。
 ・・・しかし、この種の平和主義を、数世紀にもわたって理不尽な暴力と抑圧のもとに置かれてきた世界のムスリムに向かって説いても有効性はない。右の頬を殴られたら左の頻を差し出せという平和主義を象徴するような話が、新約聖書のマタイによる福音書(五二一九)に出てくる。しかしキリスト教化した西欧の、いったいどの国が、こういう平和主義を実践したというのか。実際、パールハーバーで右の頬を殴られたアメリカは、左の頬を差し出すどころか、殴った当事者である日本軍のみならず、膨大な数の市民を原爆や空爆で殺戮した。」
 「中東地域のムスリムはいまのところ、産油国の一部の人々を除いて経済的な豊かさを享受してはいないし、不公正な状況も改善されていない。
 にもかかわらず、暴力を止めろと非難され、民主化を説かれ、表現の自由を守れと批判され、女性抑圧の宗教だと非難され、欧米のスタンダードをグローバルスタンダードとして受け入れることを迫られるのでは、平和は実現しない。過激なイスラム組織に若者が吸い寄せられていくこと自体、希望のない現実においてのオルタナティブであることを、忘れてはならない。」
 中東の平和のために、はたして鳩山民主党政権がオバマさんとどんな尽力をしてくれるのか、しっかり見ていかなくては・・・

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紙の本

構えなくて大丈夫

2013/08/06 10:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ジダンはなぜ怒ったのか」に惹かれて読みました。イスラム教・ムスリムについて、自分がいかに無知であるかを痛感しました。少しムスリム贔屓な箇所もありますが、読みやすく、理解しやすいと思います。

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2010/05/04 16:50

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2010/09/20 19:51

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2015/03/16 23:17

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2012/06/22 21:51

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2009/07/12 23:52

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2013/03/27 23:37

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2014/07/13 11:32

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2010/02/16 15:52

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2010/05/08 20:33

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2015/02/16 15:17

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2010/08/18 20:15

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2010/08/26 22:55

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