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紙の本

悲しみに聖女の祈りを (ランダムハウス講談社文庫)

著者 キャリン・モンク (著),幾久 木犀 (訳)

子爵の娘ながら決して裕福でないジュヌヴィエーヴは、犯罪に手を染める身寄りのない子供たちを引き取り面倒を見ていた。その日も、窃盗罪で投獄された少年に会うため監獄を訪れたとこ...

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悲しみに聖女の祈りを (ランダムハウス講談社文庫)

税込 946 8pt

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商品説明

子爵の娘ながら決して裕福でないジュヌヴィエーヴは、犯罪に手を染める身寄りのない子供たちを引き取り面倒を見ていた。その日も、窃盗罪で投獄された少年に会うため監獄を訪れたところ、少年の身代わりになり看守に暴行を受けている男に出会った。彼は殺人罪で明日にも絞首刑に処されるという。しかし翌日、自宅に戻った彼女の前にその男が現われた。脱獄して瀕死状態の男を放っておけないジュヌヴィエーヴは、戸惑いつつも、看病しようと家に上げるのだが…。【「BOOK」データベースの商品解説】

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評価内訳

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紙の本

愛と悲しみと再生の物語

2009/08/23 11:10

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:斜麓駆 - この投稿者のレビュー一覧を見る

原題は「囚人」。カナダのヒストリカル作家キャリン・モンクの「孤児」シリーズの第1作です。「囚人」にしろ「孤児」にしろ,あまり興味を惹きそうにない表題ですが,読んでびっくり,まさに心洗われる愛と悲しみと再生の物語です。
19世紀半ばのスコットランド,子爵の娘ジュヌヴィエーヴは,監獄でジャックという名の16歳の少年を引き取りにいきます。ジュヌヴィエーヴは,これまでにも少年少女たちを引き取り愛情込めて育てていたのでした。しかも,自分の家財を少しずつ売って生活費を稼ぎ,さらにはトムスン所長に謝礼を払ってまで,子供たちの身元を引き受け一緒に生活していたのです。当時の監獄はどんな状況だったのでしょう。現代と比べても収監された人たちの人権が守られるような状況でなかったのだろう,看守たちが囚人たちをどのように扱っていたのか,モンテ・クリスト伯(巌窟王)などでも想像できます。それでも,このインヴァレアリー監獄は国内屈指の先進的な環境を備えた場所だったらしいのですが・・・。
まさに,ジャックが看守に暴力をふるわれようとしていたとき,自分の危険を顧みず,ジャックを守ろうとした囚人がいました。明日は死刑台に送られる予定のレドモンド侯爵ヘイドン・ケントでした。少年ジャックは,ジュヌヴィエーヴと所長,看守たちがジャックの引き受け手続きをしている間にわざと騒ぎをおこし,監房の鍵をこっそり開け,ヘイドンの脱獄を助けるのです。ヘイドンは町で暴漢たちにおそわれ,自分の身を守るためにその一人を殺してしまったのです。いわば,正当防衛だったわけですが,誰もそれを見た者もなく,しかも仲間の暴漢たちはすっかり身を隠してしまったため,ヘイドンだけが殺人の罪で死刑が宣告されたのでした。
脱獄したヘイドンはジュヌヴィエーヴの家を訪ねてきますが,ジュヌヴィエーヴは殺人犯かもしれないヘイドンが,監獄でジャックをかばおうと自分の身を危険にさらしたことを知っていたので,ヘイドンの心の奥に真の優しさがあることを見て取り,別人に扮したヘイドンと結婚したことにして一緒に暮らすことにします。
ジュヌヴィエーヴの家にはジャックの外にグレイス,シャーロット,アナベル,サイモン,そして弟のジェイミーという少年少女,執事のオリヴァー,家政婦のドリーン,料理人ユーニスの家事を担当していた大人たちもかつて何らかの犯罪に手を染めた経歴の持ち主でした。しかし,本書の全編を通じて,これら9人が一人一人実に生き生きと描かれ,しかも互いを思いやる気持ちをもって生活し,かつての自分の不幸だったことを乗り越えて生きていこうとするたくましさをもった人たちであることが,読者の心に感動と勇気を与えてくれます。
家族となった人々の生活を支えているジュヌヴィエーヴに収入の道は,持ち物を売るぐらいしかありません。経済的な危機に陥った一家に,ヘイドンはジュヌヴィエーヴの描いた絵を画廊に持ち込み,グラスゴーで個展を開き絵を売るよう画商と取引をします。画商も絵のすばらしさは認めたのですが,女性が描いた絵を素直に才能を認めるほど当時のスコットランドは女性の地位が高くはなかったため,フランスの謎の覆面作家の描いた絵という作り話を仕立てて成功し一家にもやっと光明が見えてきます。しかし,グラスゴーで出会ったヘイドンのかつての親友から正体を見破られてしまい,ヘイドンは家を出ようとしたところに警官が踏み込んでくるのです。
さあ,ヘイドンの運命や如何に,互いに思いを寄せるようになったジュヌヴィエーヴとのロマンスは成就するのか,そして一家の子供たちや大人たちはこれからどうなるのか・・・。物語は急展開し,一気に解決に向かいます。すねに傷をもつ大人たち,不幸な生い立ちで世の中からつまはじきにされた子供たちがヘイドン救出にさらに大活躍します。まるで痛快時代劇,印籠は出ないものの水戸黄門のようなすっきりした解決にすっかり溜飲を下げることができます。一方,その過程で明らかにされるヘイドンと復讐を果たそうとする敵役との不幸な過去,それぞれが乗り越えなければならない後悔の気持ちがこの作品に奥深さをもたらしています。登場する子供たちがそれぞれ活躍する続編が翻訳が期待される傑作です。

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