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紙の本
たまには夜空を見上げてみたい。
2010/08/17 13:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名に「3分で読める!」とあるとおり、本当にサクッと読めてしまう。それだけにあまり一つ一つの星座について突っこんで書かれていないのが残念。いや、突っこんで書かれている星座もあることにはある。古くから言い伝えられてきた星座というものには、ちゃんとした物語があるようで、それは大体においてギリシア神話にまつわるものなんだけれど(本書では)、そのあとの18世紀頃に作られた星座には、名付けた人の趣味が出ている。
恐らく道具好きだったんだろう。「望遠鏡座」とか「コンパス座」とか「顕微鏡座」「ポンプ座」まである。「彫刻室座」や「彫刻具座」までいくと、”たいがいにせいっ!”って言いたくなってしまう(笑)。
数ある星の中には、シリウスのようにひときわ明るく光る星もあれば、望遠鏡を使ってもかすかにしか見えない星もある。星座に使われている星って、必ずしも明るいものばかりではなくて、見えるの?っていうくらいの星だってあるわけだ。遙か彼方、人工的な光りが満ちていなかった時代には、それらの星も立派な夜空の指標になっていたんだろう。
夜になって、目印が星しかなかった時代には、星座って生活に密着したものだったのだ。だから、覚えやすいように、いろんな話になぞらえて、後生の人たちに伝えていったんじゃないかなって思う。
それにしても、ギリシアの神様って自由奔放だ。人間より人間くさいというか、生々しい感情が溢れているというか(笑)。親近感も抱いてしまう。
無類の女好きゼウスと、無類のヤキモチ焼きのその妻ヘラ。この二人が絡むとろくなことが起こらない。自分たちの痴話ゲンカの結果、残念な最後を遂げた者たちを、天にあげて星座にしちゃうって、すごいな。
ギリシア神話についても、もう少し知りたい。
星座についても、ギリシア神話の神々についても、入門書だ。サクッと読んでおいて、気になる部分を他の本なりで補足すればいいと思う。