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幽霊の2/3(創元推理文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 40件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.8
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/315p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-488-16805-6
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

幽霊の2/3 (創元推理文庫)

著者 ヘレン・マクロイ (著),駒月 雅子 (訳)

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。招待客の一人、精神科医のベイジル・ウ...

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幽霊の2/3 (創元推理文庫)

929(税込)

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商品説明

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。招待客の一人、精神科医のベイジル・ウィリング博士が、関係者から事情を聞いてまわると、次々に意外な事実が明らかになる。作家を取りまく錯綜した人間関係にひそむ謎と、毒殺事件の真相は?名のみ語り継がれてきた傑作が新訳で登場。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー40件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

最初はスローな展開、あとになるほどにスピードアップ!目が離せません!

2009/10/10 13:14

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あがさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

時は1950年代。場所はアメリカ。
ある出版社を営む男の家で、内輪のパーティが催された。
その中で行われたゲーム「幽霊の2/3」。
このゲームは、簡単に言うと、問題を3問だし、1問不正解すると回答者は”幽霊の1/3”になる。そして、3問間違えると、”幽霊の3/3”すなわち”幽霊そのもの”となり、ゲームから抜けるのだ。
そのゲームの最中、回答者となっていた男性作家が、青酸性毒物により死亡する。その名の通り、”幽霊”になったわけだ。

このミステリのトリックは、特に目新しいものではなく、逆に古くさい。しかし、作品の魅力はそんなところにはないのだ。出版業界の力関係から始まり、過去を忘れた作家の正体が少しずつ暴かれていく様など、魅力は多い。
探偵役の精神科医が動けば動くほど、昔の隠れていた事実がよみがえり、新しい事実が顔を出し、展開が二転三転する。いったん読み始めると、途中で本を置くのをためらわせるほどに惹きつけられる。

読み返せば見逃した伏線がたくさん綺麗に張られているのだろう。もう一度、最初からページをめくりたい気分だ。

登場人物もみな特徴ある個性の持ち主ばかりなので、途中でこんがらがることもない。その個性こそが、このミステリーを一層面白くしている。

解説者の杉江松恋氏のおっしゃるとおり、このタイトルは非常に美しい。
読了者にしかわからない美しさ。
多くの方に感じていただきたい。

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紙の本

洒落たタイトル。本格ミステリの器に盛られたサスペンスの粋な味わい。途中からは、一気読みでした。

2009/09/12 13:47

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ヘレン・マクロイの長編ミステリを読むのは、名作のほまれ高いお気に入りの作品『暗い鏡の中に』(1950)に続いて、本書(1956)が二冊目。以前から本書のタイトルが気になっていたのと、本作品について次のように紹介されている文章を見て、それで興味が湧いて読んでみました。
 <伏線の張りかたといい、ウィリング博士の推理の冴えといい、みごとな出来ばえのビブリオ・ミステリになっている。表題も秀逸。> 森 英俊の『世界ミステリ作家事典 本格派篇』(国書刊行会)より

 1950年代半ば、アメリカの出版業界を舞台に、内輪のパーティーで起きたベストセラー作家の毒殺事件。死んだ人気作家エイモス・コットルが得る印税収入など、彼の利害やら作品の書評やらをめぐって対立する関係者たち。パーティーの出席者のひとりであるベイジル・ウィリング博士が事件を調べていくなか、やがて、ある人物にまつわる不可解な謎が浮かび上がってきます。
 本書で何より引きつけられたのは、この、ある人物の正体が話の途中てがらりと変わり、俄然謎めいてくる展開。そして、彼の正体に、本来はゲームの呼び名である“幽霊の三分の二”をひっかけて、タイトルにダブルあるいはトリプル・ミーニング的な含みを持たせているところ。まぎれもない本格ミステリである本作品の味わいで、とりわけ気が利いていて美味しく感じたのは、その部分でした。

 駒月雅子の訳文は、癖のない平易なもの。読みやすかったです。

 本文庫の帯の裏を見ると、2009年冬刊行予定として、同じ作者の『殺す者と殺される者』(1957)務台夏子訳 と記されています。先の森 英俊のミステリ作家事典によれば、こちらの作品は、<主人公は身におぼえのない敵意にさらされる。(中略)もっとも意外な犯人のヴァリエーションがかなり巧妙に用いられて>いるサスペンス系の作品とのこと。楽しみです。

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紙の本

読み終わって題名に納得

2015/07/18 20:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

人気小説家が身内のパーティーで殺されます。
出席していたのは出版社の社長,マネージャー,宣伝してくれる評論家,妻など彼から儲けさせて貰っている人ばかり。一体誰が,なぜ彼を殺したのか?

個人的感想 ネタバレ注意
読み終わって題名に納得。
彼の正体が判明するところなどは,やや強引な感じもするが,まずまず面白かった。

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2009/11/06 22:47

投稿元:ブクログ

おもしろい!タイトルが秀逸。
過去にさかのぼるミステリというものが好きなので
点があまくなるー。

2009/10/09 00:15

投稿元:ブクログ

古典的名作の復刊。
被害者に毒を飲ませたトリックについては、現代では亜種も出ているし、ネタバレ本でも明かされる類なので、それほど驚くわけではない。
それでも、もう一つの、そして事件の根幹に関わる謎についての魅力が大きく、ぐいぐいと読ませる。
日本人には(というか翻訳で読むには)分かりづらい伏線ではあるけど、それは仕方ないか。

心理的な手がかりから事件に迫っていく過程は、なかなかにスリリング。

2009/11/15 07:10

投稿元:ブクログ

心酔している作家が、長年の沈黙を破って出した新作はたとえどんな出来だろうと称賛せずにはいられない。そんな一文が好き。

2010/01/24 16:49

投稿元:ブクログ

助走部分が長そうだったので気を揉んだが、事件が始まるとその後は一気に進んだ。出版業界の内幕に関する描写も多いため体感速度は速くないが、気がつけば中盤、少し進んでもうラストという不思議な感覚は、作中を瞬間移動してるみたいで実に楽しかった。
各レビューで賞賛されてる通り、タイトルが秀逸だというのは疑いようがない。しかしそれ以上に素晴らしいのは、作品全体から伝わってくるエレガントさ。がっつり本格ミステリでありながら、微妙に謎のピントをずらしてくる。さり気ない手掛かり、鮮やかな伏線回収など、精巧で流れるような展開に作者の余裕を感じずにはいられない。
ラストの意外性の焦点は、作品の全体像を浮かび上がらせること。インパクトのみでサプライズ効果を狙ってくるミステリとはここで大きく異なる。現代ミステリならば、ここまでの艶感を表現できたかどうか疑問である。クラシックの美点を再認識した上質の本格。

2010/08/01 14:24

投稿元:ブクログ

howtoがさらっと描かれている。
殺された超人気作家は一体誰なのか?
を機軸に話が進む。

『幽霊の2/3』!!

2011/09/12 00:46

投稿元:ブクログ

まんぞくまんぞく。何とも洒脱な印象で、50年以上前の作品とは思えない。さすが創元推理文庫復刊リクエスト1位。

2010/01/04 15:00

投稿元:ブクログ

人気作家エイモス・コルットが毒殺される。彼の妻とエージェント夫妻、社長夫妻、評論家レッピーの関係。エイモスの失われた過去と「幽霊の2/3」に隠された秘密。

 2010年1月4日購入

 2010年1月22日読了

2010/02/27 12:19

投稿元:ブクログ

タイトルが素晴らしい(と杉江松恋氏も言っている)古典的傑作。
本当に伏線の張り方が上手い。
また、文壇へのアイロニーが効いていて面白い。

2010/04/17 08:45

投稿元:ブクログ

(2010/04/13購入)(2010/04/16読了)
ヴィーラの憎らしさといったらもう!マクロイの人間描写にまたしてもやられた。
ただ、ラストの事件解明の流れが早すぎる気がした。

2011/03/01 17:47

投稿元:ブクログ

先ずその読みやすさに驚く。原文の巧さに加えて翻訳も良いんだろうか。これが半世紀以上前に書かれたものとは。出版業界、あるいは文学界への皮肉や批評的な部分も楽屋裏を覗くような楽しさがあったし、当時の社会的背景は踏まえる必要があるものの、現代においてもさほど変わりが無いのかも、と思えてしまうあたり秀逸

2016/11/10 16:08

投稿元:ブクログ

派手で残虐な殺人が書物内にあふれている現在でも、この、一人の作家が毒殺された(だけの)古い(1956年)作品に十分満足できることから、作家の力量とはどこにあるのかを再確認させられるような一冊です。
編集者、エージェント、批評家、彼らの妻たち、そして殺された作家。
みんなが何かしらの事情を抱えているうさん臭さやきな臭さが見事に織り上げられ、事件の真相と犯人が暴かれた瞬間「きれいにまとまった」満足感を感じます。
探偵役のベイジルは神がかった活躍などしませんが、その控えめさがむしろ作品に品の良さを与えているのも好感。

2010/04/28 22:37

投稿元:ブクログ

売れっ子の作家が毒殺されたことからはじまるのですが、犯人探しがメインになるとおもいきや、どんどん話がころがり、思いがけない展開を見せていきます。面白いタイトルだなと思っていたのですが、なるほどと納得できる内容でした。