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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.9
- 出版社: 日経BP社
- サイズ:20cm/510p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8222-8361-2
- 国内送料無料
紙の本
「標準模型」の宇宙 現代物理の金字塔を楽しむ
電磁気力、弱い核力、強い核力の3つの力を量子力学と相対性理論に基づいて説明づける標準模型について、とくに電弱理論に力を入れて、数式を極力使わずていねいに解説する。【「TR...
「標準模型」の宇宙 現代物理の金字塔を楽しむ
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商品説明
電磁気力、弱い核力、強い核力の3つの力を量子力学と相対性理論に基づいて説明づける標準模型について、とくに電弱理論に力を入れて、数式を極力使わずていねいに解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ブルース・シューム
- 略歴
- 〈ブルース・シューム〉カリフォルニア大学サンタクルーズ校物理学教授。専門は粒子加速器の実験物理学。
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紙の本
電弱理論を数式を使わずに誠実且つ丁寧に解説した良書
2014/11/27 01:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:VR46 - この投稿者のレビュー一覧を見る
CERNのLHCでヒッグス粒子が発見される前夜ともいえる時期に書かれた、電弱理論の一般向け(but初心者向けではない)解説書です。
ゲージ理論からヒッグス場に至るまでの発展が理論と実験の両輪で進められて来たことを数式を使わずに誠実且つ丁寧に解説してくれており、読み応えたっぷりの内容になっています。
概念を正しく伝えようという著者の意気込みが随所から感じ取られ、入門書では飽き足らない方に向くでしょう。
【補足】
入門書+αの1冊目としては「素粒子論はなぜわかりにくいのか」(吉田伸夫著)がお勧めです。
紙の本
チョー難しいがそれに値する刺激的で楽しい科学啓蒙書
2011/12/27 15:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
数式を使わないで現代素粒子物理学の「標準模型」(とは、強い力弱い力電磁力を記述する統一理論)を、とくに予備知識なく素人にわかりやすく懇切丁寧に書いたポピュラーサイエンス本ということで読んだんだが、これが!めっちゃ難しかったのだった。
「標準模型」を構成している概念(多くは数学的なもの)を、一章づつ懇切丁寧に言葉を尽くして説明してくれるんだが、たしかに数式は必要最小限であるとはいえその説明はがっつり数学的なわけで、ふだんの私の使用量から比較すると異常なくらい頭を使って死にそうになった。
まず前半が現代物理学の歴史的概観で、相対性理論と量子力学と場の量子論をざっと説明するんだが、まあここはそれなりに馴染みもあるしすいすい読めた。
凄いことになるのは中盤、保存則と対称性と群論についてみっちりした数学的講義(リー群とネーターの定理)が続き、それを基礎として終盤で「時空の各点ごとに"物差し"の向きをかえて理論を記述しても方程式が変わらない」というゲージ原理と内部対称性を記述するリー群の性質から相互作用(vertex)の形が決まってしまうという話が続き、さらに重力の起源の問題からヒッグス場の理論が紹介され、Z^0ボゾンのパリティの破れの実験の誤差をめぐる解釈からその存在が示唆される部分など、著者の専門が実験素粒子物理学すなわち実験屋さんならではの臨場感もあって面白いと言えば面白いんだが、脳が煮えるくらい難しかった。
もう一度もっとやさしい入門書を読んでから再挑戦したい、というかこれくらいコンパクトにきっちり説明している本は少ないような気もするので、図書館で借りたんだが買って手元に置いておきたい本だった。円城塔さんが読書メーターで「(数式のない)教科書みたい」と書いてらしたのが成程と思える。
でもたぶんきっとこれは良著。根性のある人は読むべし。