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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 6件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.8
  • 出版社: 角川書店
  • サイズ:20cm/286p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-873972-6

紙の本

著者 古処 誠二 (著)

過酷な自然、のしかかる重い疲労。死線をさまよい続ける極限状態にあって、人間が人間らしくあることは可能なのか。第二次世界大戦時のニューギニアで、前線と後方をつなぐ兵站線から...

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税込 1,760 16pt

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商品説明

過酷な自然、のしかかる重い疲労。死線をさまよい続ける極限状態にあって、人間が人間らしくあることは可能なのか。第二次世界大戦時のニューギニアで、前線と後方をつなぐ兵站線から、名も無き兵隊たちのドラマを描く、小説の極致。【「BOOK」データベースの商品解説】

死線をさまよい続ける極限状態にあって、人間が人間らしくあることは可能なのか。第二次世界大戦時のニューギニアを舞台に、名も無き兵隊たちのドラマを描く。『野性時代』掲載を再構成・加筆し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

下士官 5−38
糊塗 39−68
生木で作った墓標 69−104

著者紹介

古処 誠二

略歴
〈古処誠二〉1970年福岡県生まれ。「UNKNOWN」でメフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に「ルール」「七月七日」など。

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

ニューギニア戦線の極限状況下で、「私」は何を思うだろう。

2009/10/19 18:09

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちひ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 戦争を題材にした書物には何種類もある。美化したり、後に続け!とマッチョに主張したり、時系列的・箇条書き的に並べたり、過ちを決して繰り返さないための警句を発したり、闇雲に嘆いたり、いろいろ。
 
 古処誠二も戦争を題材にした小説を書く。ただ、書き方がユニークである。ハードボイルド・ミステリでありながら、心理描写も多く、ときに箴言が連なるような小気味よさを感じさせられ、登場人物が陥る超重量級の極限状況下での知識と感情の冒険は確実にエンターテインメントでもある。
 
------------------------------------------------------------
この一線、
越えるのか、踏みとどまるか──。(帯より)
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 最新刊『線』は約65年前のニューギニア戦線が舞台の短編集である。高温多湿で栄養不足、マラリアが蔓延する、絶望的なまでに極限的な最前線下に私がもしいたとして、一体何ができたのか。きっと何もできなかったんじゃないのか。多分どうしたってこんなことになってたんじゃないのか。
 
 なるべくなら、私はこういう状況下に追い込まれたくないし、他者を追い込みたくもない。しかし実際に追い込まれた人間が何をするのか、何をなし得るのか、だからこそ何を絶対になし得ないのか。
 
------------------------------------------------------------
さるべき業縁のもよおさば、いかなるふるまいもすべし。(『歎異抄』)
------------------------------------------------------------
 
 戦争を体験していない作家の書いた小説なのに、この人にはきっと何かあるんだと思う、伝わってくるはずのない何かが伝わって来る瞬間がある。硬質の空気を通して見えるはずのないものが見える。
 
 人に追い込まれるのも、人を追い込むのも、等しく・正[まさ]しく自分なのだ。それをリアルに感じなければならない。そう思う。
 
 いまこの瞬間を「戦前」にしないために読むべき本である。

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紙の本

信頼のおける作家の描く、戦地での極限

2010/03/18 10:29

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦争という体験については、労を惜しまずに語り継いでいかねばならないのだと思う。
それが可能な人たちが、さまざまな形をとって残してきたものの、途切れてしまっては元も子もない。
同じことを繰り返して学ぶには、あまりにも失うものが大きいのだから。

自衛隊内ミステリでデビューした著者が、戦争を扱った小説を書き始めたとき、
きっと売れ行きはぐんと落ちるのだろうと、他人事ながら心配した。
けれど、そのデビューシリーズが好きだったにも関わらず、
「よし、やってくれた」の気持ちが大きかったのも事実である。

その後、著者がこつこつと調べ、話を聞き(ということを何かで知った)、
ゆっくりとしたペースで確実に戦時の物語を紡ぐようになることで、
きちんと書き続けられる人であることを確信し、またその機会が与えられ続けていることを喜んだ。

古処誠二が描くのは、常に戦地で闘う名もなき人たちの姿である。
兵士であり、子供であり、看護師たちであっても、特別な記録に残るような人種ではない。
ショッキングであるか、ドラマティックでなければ、話題にもならないようなテーマではあるのに、
そこにこだわり続けているのか、一貫して無名の人たちの日常を描いている。

日常といっても、戦時であり、戦地であり、多くの場合が極限状態に置かれた人たちである。
栄養面での極限状態が、気力、体力、精神面での極限も招き、人は平時なら見せない姿を晒す。
そこに至る人間の姿が、信じられないほどのリアリティをもって訴えかけてくる。
もちろん本当の戦地も極限も知らないのだが、
おそらく人はこうして追い込まれていくのだろうと想像ができるのだ。

今回の舞台はニューギニアで、これは短編集。
立場、位置の違いはあれど、すべてニューギニアという場所でおこる物語で、どれをとっても派手さはない。
けれど不思議なことに、彼の描く物語には、ほんの少しのミステリの要素と人間ドラマがあり、
しっかりエンターテイメントとして読めるのだ。
9編収められているので、ひとつひとつの物語はとても短い。
それなのに、惹きつけられ考えさせられるものばかりで、
いつもの長編にも劣らない顔を見せてくれている。

一線を越えるのか、踏みとどまるのかというのが、テーマらしい。
極限状態の中、どこまで壊れるのか、もしくは壊れないですむのか、もはや紙一重なので、
救いがあるようでないのか、ないようであるのかも、わからなくなってしまう。

新作が出たら必ず手にとってしまう。
デビュー作から地味な方向転換をしたにもかかわらず、
古処誠二は、私にとって、そういう作家になってしまっている。

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