紙の本
1950年代に未来として描かれた1970年と2001年がすでに過去というややこしさが面白い。
2020/08/05 21:19
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF小説の歴史は浅いから、古典といわれるSF小説も1950年~70年代あたりに描かれたものが多く、それらを時々紐解けば、「物語の未来」が、「現実世界ではもうとっくに過去」という現象しきり。しかし、そこが古いSF作品を読む楽しさでもある。
本作は、子供の時、福島正実訳で読んで、発明家である主人が、才能あるのにいろいろだまされてかわいそう...みたいに思ったり、エンディング展開がロマンチックで夢中になった記憶。
大人になって再読したら、その爽やかでロマンチックなストーリーとともに、やはり、1950年代に物語の舞台として描かれた1970年にさらにその未来の2001年と、2020年になった今の過去の2001年を比較して楽しむ。そのややこしさが、実は面白かった。
紙の本
アメリカ的サクセスストーリー
2017/09/09 08:29
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF的要素はあくまで小道具で、中身はよくある成功物語。技術開発、会社設立、特許取得、買収。ビジネスパートナーと決裂して会社から追い出されたり、親切なお金持ちの人に出会ってビジネス拡大に成功したり。この本が書かれた時代から50年近く経っているけどやっていることは今と全く変わらない。自分の判断力と運を信じて慣例や権威に反発するのは、きっと彼の地では良しとされる姿勢なのだろう。機関の担当者に規則を曲げさせるのはどうかと思うけど。
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▼さすがにオールタイムベストは格が違った……!! 二回目で、構造がわかってから読んでも十分ヤバイ面白かった。▼気持ちが子供に還ったよ。こってた肩が楽になって、ほぐれ申しました。やっぱり、面白い小説を読むと、いきいきするというか……おいしい水を飲んだ時みたいに、すきっと爽やかな気分になるね。きっと、三度目読んでも面白いんだろうな。買ってよかった。(09/8/28 読了)
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新訳でも読んでみた。それほど変わらない印象だった。どちらかと言うと旧訳のほうが好きかも。色々な発明品が出てくるが、1970年当時から変わらないものも結構ある。風邪は、まだある。
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あれ、この本、読んだことあるぞ。(でも、記録がないのと、記憶が曖昧)
コールドスリープと、タイムマシンが出てくる話です、
前半に、え?なんで?と思った付箋を、後半でちゃんと回収していきます。
舞台は1970年代で、2000年までコールドスリープで寝るので、未来から見た2000年の様子が見れます。
似たようなものがあると、驚いたり、それは無いなぁと思ったりするのも楽しかったです。
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世界初の映画化を日本がやるという蛮行( )を聞きつけて、はるか昔に読んだはずだけど、恥ずかしながら記憶に全くなかったため、新訳の本書を手に取った。よくできた勧善懲悪タイムリープものだ。はらはらどきどき。悪いことをした奴らめ、ざまあみろ!と、スカッとするようにできてる。
ただ、今の子どもたちがこれを読んだらどう思うかなあ?とは思ってしまったのだ。今の世の中では…猫を飼うなら去勢手術が常識だし、家事は女性だけがしなくてはならないモノではなくなっているし、たかだか11歳の女の子に結婚しようなどと言うのは児童虐待でしかない。はたしてこの前提で、お話を楽しむことはできるだろうか?
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2010.06.21. ずっと読みたかったハイラインの「夏への扉」。SFの名作として名高い今作の新訳版を偶然手にして、一気に読みました。むーん。主人公がいささか躁気味で、語り口調が性急です。「夏への扉」を探している、という、その響きはロマンチック。おもしろいのはおもしろい。
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「未来は過去よりよいものだ。悲観論者やロマンチストや、反主知主義者がいるにせよ、この世界は徐々によりよきものへと成長している。なぜなら、環境に心を砕く人間の精神というものが、この世界をよりよきものにしているからだ。両の手で・・・道具で・・・常識と科学と工業技術で」(p345)
旧訳では最後の一文がやたら心に残っていたけれど、この訳ではこの部分に心を打たれた。
もちろん、僕はダニエルの肩を持つ。未来に乾杯!
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名作と言われる本書を初めて読んだ。もっと若い時に出会っていれば面白く読んたと思う。
1956年に書かれ、1970年と2000年が舞台。
残念ながら、2013年現在、コールドスリープ(低体温睡眠法)もタイムトラベルも実用化されていないし、自動機械・万能ロボットも家庭に普及していない。
家庭用ロボットでいえば、主人公が設計した自動掃除機「お掃除ガール」が、今の「ルンバ」のようだ。
(図書館)
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冬の間も、たくさんあるドアのどれかは夏に通じていると信じる猫のピートと彼のためにすべてのドアを開けてみせる僕。恋人に裏切られ、仕事も失った僕は薬でもうろうとさせられたまま、冷凍睡眠に送り込まれた。30年後目を覚まし、記憶と事実のギャップに悩むが・・・
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旧版を読んだのは何十年前でしょうか?(笑。ほんのちょっと古さは感じさせられますが、このストーリーは何年経っても色あせることはないでしょう。「宇宙の戦士」と並ぶ名作だと思います。
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文庫が厳しい年頃なので新訳版で読んでます。福島版も読んでいるけどディティールまるで飛んでました…映画化される前に再読したくて
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SFもの。タイムトラベルな物語。猫のピートは最初と最後に活躍する。賢いピート。主人公が作るお手伝いロボットは2000年には残念ながら存在していない。バックツーザヒューチャーの博士が主人公のような話だった。
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旧訳の方を図書館で予約したと思ってたら新訳でちょっとびっくり。(単なる自分のミス)
さすがSFの名作…!なんで早く読まなかったんだろう。
清々しいです。表紙も爽やかですてき!
旧訳の方も読もう!
09'11'20
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名作。
名作、なめてたわ。
ハインラインって、実は「宇宙の戦士」しか知らなくて、まあ、あれ、おもしろいかというとイラスト以外は微妙じゃないですか。
でも、これは、文句なしの名作です。
まあ、この21世紀は、まだきていないわけですが、この未来視の能力というのは、すごいなぁと思います。
これ、i-padだ~というものも出てきています。
でも、そういうギミックな部分だけではなくて、この主人公がいいですよねぇ。
好きにならずにいられない技術者気質な人です。
ストーリー自体は、ベタベタな展開なところもあるけれど、安心してドキドキできる。
そんな古典的名作SFです。