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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.8
- 出版社: みすず書房
- サイズ:20cm/207p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-622-07483-0
紙の本
ある徴兵拒否者の歩み トルストイに導かれて
著者 北御門 二郎 (著)
太平洋戦争中、国をあげて戦争に熱するさなか、やむにやまれぬ気持ちで戦争を「否」といい、死刑を覚悟して徴兵を拒否した北御門二郎。戦前のトルストイとの出会いから、平和な世界の...
ある徴兵拒否者の歩み トルストイに導かれて
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商品説明
太平洋戦争中、国をあげて戦争に熱するさなか、やむにやまれぬ気持ちで戦争を「否」といい、死刑を覚悟して徴兵を拒否した北御門二郎。戦前のトルストイとの出会いから、平和な世界の実現を希求し続けた老年時代までをつづる。〔地の塩書房 1999年刊の再刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
北御門 二郎
- 略歴
- 〈北御門二郎〉1913〜2004年。熊本県生まれ。東京大学英文学科中退。1950年代からトルストイ作品の翻訳に本格的に着手。日本翻訳文化賞受賞。著書に「トルストイとの有縁」など。
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燈台社とソ連。
2009/10/03 00:11
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和18年まで文系の学生が学徒出陣として入営するまで大学生は徴兵猶予されるのは知っていたが、徴兵猶予願いを出す必要があるとは知らなかった(51頁)。著者は、それを出すのを止めてわざわざ徴兵検査を受けて兵役拒否をしたが、「徴兵司令官」(78頁)にあるが聯隊区司令官の事だろう、の名で「兵役と無関係たることを証す」(78頁)との証書が届いた、とある。大日本帝国に於いて兵役拒否をしても重罪を食らわないのは燈台社の例で知っていたが、いくら叔父が海軍中佐とはいえ、挑発的な事をした割には大した事にならないものだ。当時のドイツなら死刑だし、ソ連でも収容所送りになるのに。
それにしても著者は冷戦の一方の主たるソ連に招待されてアフガニスタンを侵略した前後に(156~171頁)訪問するが、どうもソ連について甘い見方をしていたように思える。ドストエフスキーと違って、トルストイの作品が禁書になった事はないにしろ、トルストイ主義をソ連で実践したら、どうなるか、「収容所群島」を読めば分かるが、本当の平和主義者ならソ連に招待されても拒否しないものか、と思う。時期が時期だし。