- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.8
- 出版社: 吉備人出版
- サイズ:21cm/189p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86069-240-7
紙の本
岡山人じゃが 2009 特集◎倉敷チボリ公園はなぜ閉園に追い込まれたか
著者 岡山ペンクラブ (編)
平成20年12月31日に閉園した倉敷チボリ公園。「緑と花と安らぎの公園」はなぜ11年半という短い期間で閉園に追い込まれたのかを特集する。ほかに、岡山をめぐる6つの記事を収...
岡山人じゃが 2009 特集◎倉敷チボリ公園はなぜ閉園に追い込まれたか
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商品説明
平成20年12月31日に閉園した倉敷チボリ公園。「緑と花と安らぎの公園」はなぜ11年半という短い期間で閉園に追い込まれたのかを特集する。ほかに、岡山をめぐる6つの記事を収録した、地域総合文化誌第5弾。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
岡山人の底力を感じる一冊!
2009/09/07 10:58
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎週木曜日に放送中の「秘密のケンミンSHOW」が面白くてたまらない。
日本の北の端から南の端まで、よくぞこれほど違った暮らし方や風習や食べものがあるなんて!住めば都と言うけれど、それぞれ地元の皆さんが、自分たちの暮らし方を当然のごとく全国でも同じよう行われていると、疑うことなく信じているという、その自信。それがとても頼もしいというか、嬉しいというか…。郷土愛しみじみ。意外に知らない郷土の秘密や偉人を知った時も、また嬉しいものですよね。
こちらは岡山人の底力を知ってほしいと、岡山ペンクラブの皆さんが手がけている地域総合文化誌。この八月に「岡山人じゃが」シリーズ第5集が誕生しました。
今回の特集は「倉敷チボリ公園はなぜ閉園に追い込まれたのか」。
チボリ・ジャパン社最後の社長の苦悩の二年半が数々のデータや写真などを織り交ぜて、語られていました。わが家は娘が小さい頃に倉敷チボリ公園に何度も通い、たくさんの楽しい思い出があるだけに、閉園が残念でなりませんでした。それだけに、どうして?という思いをいまだに持っていたので、とても興味深く読みました。閉園を決定した後の記者会見の詳細、学識経験者による「在り方検討委員会」の存在など、私としては初めて知ったことも多く、いろんな思いが渦巻いていたことを改めて感じました。
ほかには『五・一五事件への軌跡 それをめぐる新聞論調』
『津山城跡の石垣守った 旧会津・米沢藩士』
『前略 三玲の少年時代ですが』
『モスクワに死す ~革命家の娘たち~』
『横溝正史はどこまで岡山弁に堪能だったか? 金田一耕助の「岡山もの」から探る』
『岡山・地域出版覚書 手帖舎・岸本徹さんと装丁家・宮園洋さんのこと』の六編。いずれも岡山の新聞社、放送局、出版社で活躍されたOBや現役編集長など文筆活動にかかわる岡山ペンクラブの皆さんの力作ばかり。郷土誌、歴史好きにはきっとたまならい、読み応えのある読みものです。
『横溝正史は~』は横溝正史の数々の著書の中から、セリフを引き出して岡山弁チェック。これが実に面白く岡山弁講座のようで、思わず音読したくなるほどでした。最後には横溝正史の岡山弁の評価判定もありました。さて、評価はいかに…。
『岡山・地域出版覚書~』は「岡山人じゃが」発行・吉備人出版の誕生からをふり返っての15年史の一端。「自分自身が手にとって読みたくなるような地域の本を作りたい」という誕生当時の想いがひしひしと感じられ、また二人の出版人との宝石のような想い出になんだか胸が熱くなりました。特に装丁家・宮園洋さんとの関わりはまるで小説の一編を読む思いがしました。
全編を通じて感じたのは郷土愛。まさに岡山の底力を感じる一冊、でした。