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読割 50
紙の本
ブラバン (新潮文庫)
著者 津原 泰水 (著)
一九八〇年、吹奏楽部に入った僕は、管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。ともに曲をつくり上げる喜びを味わった。忘れられない男女がそこにいた。高校を卒業し、それぞれ...
ブラバン (新潮文庫)
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商品説明
一九八〇年、吹奏楽部に入った僕は、管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。ともに曲をつくり上げる喜びを味わった。忘れられない男女がそこにいた。高校を卒業し、それぞれの道を歩んでゆくうち、いつしか四半世紀が経過していた—。ある日、再結成の話が持ち上がる。かつての仲間たちから、何人が集まってくれるのだろうか。ほろ苦く温かく奏でられる、永遠の青春組曲。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
R35の物語として
2010/04/25 22:25
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の表紙をみると、楽器をもった高校生とおぼしき男女の姿が・・・、そんなイラストとブラスバンド部を舞台にした青春小説という情報からは、あるイメージが湧こう。そういう映画もあった。しかし、そんなシンプルで爽快なものではない。
語り手は40歳を過ぎた男性。現在は酒場を営む。ブラスバンド部を再結成して、先輩の結婚式で演奏をするという企画がもちあがる。それに動き出す「今」と、並行して回想される高校時代の「昔」とをからませながらストーリーが進められていく。
曲名を付した章立てとともに語られるだけに、音楽経験者にはたまらない「懐かしさ」満載の雰囲気の同窓会もの、と思われるかもしれない。が、それも正しくはないだろう。ノスタルジーに浸れるほどの、安穏とした「今」でもない。20年余という時間はそれぞれに重く、そしてまた哀しいほどに軽い。一つの部に集った仲間も、20年も経てば、それぞれの道を歩まざるを得ない。いやしかし、実際には20年前からそれぞれの道を歩んでいたにすぎない。それを20年経って気づくだけなのである。
語り手を中心に、吹奏楽部の先輩・同学年・後輩そして教師たち、ヤンキーから優等生まで、多くの人物とその今昔のエピソードが丁寧に描かれていく。個々の人物と彼/彼女にかかわる伏線がよく書き込まれ、読むほどに惹き込まれていく。だから音楽経験なしでも読み応えがある。それぞれの人生は、わかりやすく割り切れるものではない。詳しく紹介してしまうと、なんだかミステリーの種明かしをしてしまうようで無粋だろう。作者も、この物語が特定のイメージにまとめられてしまうのを拒否するかのようである。たいていの文庫化には必ずある、第三者による「解説」がついていないのも、そうした作者の思いのあらわれかもしれない。
素直に楽しめる青春小説とはいえないし、後味もそういいわけではない。裏表紙の「ほろ苦く」どころではない。それでも、「人生、こういうものだろう」という感じもわるくはない。ある程度、歳をとってから読むのであれば。
電子書籍
私は
2020/06/14 15:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラブに夢中という程でもなかったけれど、ふとあの頃の皆にあってみたいとは思ったりするなあ。
懐かしい青春。
紙の本
変わらない
2024/04/18 12:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな時代でも、高校生の男女間だったり、
生徒と先生の関係って、変わらないのかもね。
卒業して20年以上経っても集まれるんだから、
よほど楽しかったんだろう。