- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.9
- 出版社: 左右社
- サイズ:19cm/297p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-903500-17-1
読割 50
紙の本
自己を見つめる (放送大学叢書)
著者 渡邊 二郎 (著)
哲学者・渡邊二郎が、生き甲斐、孤独、老いといった人生の諸問題について、自身の考えを平易かつ説得力のある言葉で表現するとともに、人の心の支えになるような哲学的ないし倫理学的...
自己を見つめる (放送大学叢書)
自己を見つめる
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商品説明
哲学者・渡邊二郎が、生き甲斐、孤独、老いといった人生の諸問題について、自身の考えを平易かつ説得力のある言葉で表現するとともに、人の心の支えになるような哲学的ないし倫理学的な考え方を示したテキスト。〔放送大学教育振興会 2002年刊の再刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
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書店員レビュー
せわしなく生活を続け...
ジュンク堂書店大阪本店さん
せわしなく生活を続ける中で、私たちは嬉しいこと、悲しいこと、愚かしく恥ずかしいこと、様々な経験を積み重ねて生きている。
同じ過ちを繰り返さないよう学習しながらも、不条理な現実に向き合い、ふと、「何のために生きてるんだろう」「(私は)どこに向かっているんだろう」とわからなくなる時がある。「生きる」というライフワークの意味とは。
日常に流されていても、自己の存在理由、生きる意味を確認したい一瞬があると思う。その時にこの本は必要となる。
「自己を見つめる」作業に慣れていない人にお薦めします。
まえがきの、「崩れ落...
ジュンク堂書店京都BAL店さん
まえがきの、「崩れ落ちそうになる気持ちを一生懸命に引き締めて、なんとかしっかり生きてゆこうとしている・・真面目な人々と一緒に、人生の諸問題について哲学的に考えてみる」。なんて綺麗な導入部だろう。
名言集のような本もよいが、このような本と出会い何かを見つける人生も素敵だ。
京都BAL店人文書担当
紙の本
人生とは何か。真剣に向き合う哲学者による、やさしく強い語りかけ。
2016/03/12 13:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
心に静かに染み入る、人生論。
人生とは何かなんて、人とはあまり語り合わないけど、
本書を読んで、著者の真剣な人生観に触れて、改めて自分を含む、人それぞれの人生の尊さというものを、認識させられた。
真剣に誠実に等身大に、運命や世間や人生について考えるところを語っていて、まったく説教臭くなく、青臭くなく、理屈っぽくもない。
読んで良かったと心から思える本だった。
以下、まえがきより引用。
『・・・日常茶飯のすべて、行住坐臥のすべてが、いかに生きるべきかという根本問題と直結している。
たとえば、今晩の食事は何にするのか、明日は何の仕事を片付けるべきなのか、自分の人生設計の全体は
いかに描いたらいいのか、等々、私たちの日々の営為のすべてが、こうした自己決定と自己決断の連続だからである。
私たちの人生は、生まれてから死ぬまで、こうした態度決定の連続のうちで形成される。
それは、せんじ詰めれば、生老病死の人生と、この世における人間の生存の意味への問いへと収斂する。
こうして、人間と世界の存在の意義いかんに向けた態度決定こそが、人間の生存の核心をなす根本問題となる。
この世に生きる誰もが、実は、心の奥底で、こうした深刻な問いに悩まされているのである。
けれども、誰も、この世の公共的な世俗の言説の場では、そのことを表立って議論したりはしない。
というのも、その問いは、公共的な世俗の言説の場で問題にされるには、あまりにも繊細で内面的な問題意識でありすぎるからである。
したがって、人は、多くの場合、無言のまま、誰にも相談することのできない、こうした人生の重大問題を抱えて、悩みながら生きている。』