「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
難解な租税法の基礎理論を平易に解説。租税正義の実現に有用なリーガルマインドを養成し、租税法実務に法の支配を確立するための道標を提供する。理論編、実践編それぞれの内容をさらに充実させ、判例索引を付した第2版。【「TRC MARC」の商品解説】
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
リーガルマインドの本です
2010/11/22 16:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マッシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
法人税法22条の条文について勉強をするために本書を購入した。結論から言えば残念な結果に終わった。所得税法、法人税法、などにつき重要と指定の基に、条文の番号が並べられているだけである。
だが、作者がタイトルに込めた思いは表現されていると思う。この本は、税理士さん向けの本である。
税理士さんは、監査とは違い、いわば庶民の側に立って、庶民を税に関する事柄につき守ってくれる立場の方々である。
そこで作者は、通達にへりくだることなく、何が法で、誰のためにあるのかを、今一度、考えてほしいとの思いからこの本を書いている。
通達は、法令(法、省令)とは違い、行政組織内の処理が一律になるように行政が下位組織に対して発するものである。下位組織ないし組織を構成する公務員はそれを遵守する義務を負う。
通達の名宛人は公務員である。一般人ではない。税理士は、一般人に不利益が生じると思ったらそうならないように手段を講じる必要がある。なぜなら、税理士は庶民の味方だからだ。
そのためには、リーガルマインドを常に磨いておく必要がある。そこで、と、法律、通達などの位置関係を確認して問題点を指摘する。
後半の第二部では、税関係の最高裁判決について詳細に解析し、作者の意見を述べている。税理士の皆様は、これを見て顧客を守るべく必要な場合は、行政にも意見をいうべきとの念を強くされると思う。
こういった本なので、概念の説明はしっかりあるものの、条文の事細かな説明は、当然知っていることとして記述されていない。
だが、繰り返しになるが、信念がしっかりと述べられている良い本である。