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紙の本
奇想と微笑 太宰治傑作選 (光文社文庫)
中学校の国語の時間。「走れメロス」の音読テープに耳をふさいだ森見少年は、その後、くっついたり離れたりを繰り返しながらも、太宰の世界に惹かれていった—。読者を楽しませること...
奇想と微笑 太宰治傑作選 (光文社文庫)
奇想と微笑~太宰治傑作選~
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商品説明
中学校の国語の時間。「走れメロス」の音読テープに耳をふさいだ森見少年は、その後、くっついたり離れたりを繰り返しながらも、太宰の世界に惹かれていった—。読者を楽しませることをなによりも大切に考えた太宰治の作品群から、「ヘンテコであること」「愉快であること」に主眼を置いて選んだ十九篇。「生誕百年」に贈る、最高にステキで面白い、太宰治の「傑作」選。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
失敗園 | 7−14 | |
---|---|---|
カチカチ山 | 15−46 | |
貨幣 | 47−57 |
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紙の本
収録作品の紹介文がいいですねぇ。巻末の「編集後記」に、格別の興趣を感じた一冊
2009/11/21 16:00
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
編者による巻末の「編集後記」に妙味があります。太宰 治の短篇を読んだ後に、その作品について触れた一頁から二頁ほどの文章を読んでいきました。「うんうん、そうなんだよなあ」と共感を覚えたり、「なるほど。そういう読み方もできるか」とハッとさせられたところが随所にあって、本の向こうの編者のおしゃべりを楽しんでいる、そんな気持ちになりました。
「編集後記」の次の件りなどは、格別、森見登美彦のコメントの旨味を感じましたね。太宰の作品のどの辺が魅力的なのか。それをうまく言葉に言いとめて、見事です。
<縁側で「風に吹かれてぱらぱら騒ぐ新聞を片手でしっかり押えつけて読む」という鮮やかな一文を読むなり、文章の中を爽やかな風が吹き抜けていく。そして小川は草原のあいだをゆるゆる流れ、最後に白いパラソルがくるくるっとまわる。まるできれいな絵を見ているようである。> p.436 『満願』評
<もう一つ特徴的なのは、句点を用いずに読点だけで続けて延々と書くところである。太宰の文章が持つ独特のリズムがよく分かる。句点で息継ぎをする余裕を読者に与えず、「これでもか」「これでもか」と駄目人間描写が上乗せされて、異様な説得力とユーモアが生まれる。ついつい読まされてしまう文章の魔力を駆使して、太宰は読者を江戸の駄目人間たちが織りなす世界へ引きずり込んでいく。> p.445 『貧の意地』『破産』『粋人』評
ずうずうしいのを通り越してぞっとするほどイヤな奴を描いた『親友交歓』。森 鴎外の翻訳小説をテーマに、ひねりを加味した華麗な変奏にわくわくさせられる『女の決闘』。予想外の展開に、ジャック・リッチーの『10ドルだって大金だ』の表題作に通じる面白みを感じた『貧の意地』。この三篇が、殊に印象に残りました。
収録作品について語る編者の文章に読みごたえがあり、親しみの持てる案内文になっているってことでは、宮部みゆきの『松本清張傑作短篇コレクション』もいいですよー。おすすめ。
紙の本
知られざる名作
2023/10/12 06:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「女の決闘」を久しぶりに読み返しました。いつの時代もたくましく情熱的な女性たち、若き日の森さんも刺激を受けたのでしょう。
電子書籍
違う視点から
2024/02/22 06:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
違う視点から太宰治の小説が読めました。この本ではなく、単なる太宰治全集とかから読んでいたら、こんな順番では読んでないと思いますしね。久々に読んだものもあれば、初めて、のものもあって。