読割 50
紙の本
ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版 (中公新書)
著者 服部 正也 (著)
【毎日出版文化賞(1972年)】ルワンダの中央銀行総裁として、物理的条件の不利に屈せず、あくまで民情に即した経済改革を遂行した日本人総裁の記録。1994年のルワンダ動乱を...
ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版 (中公新書)
ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]
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商品説明
【毎日出版文化賞(1972年)】ルワンダの中央銀行総裁として、物理的条件の不利に屈せず、あくまで民情に即した経済改革を遂行した日本人総裁の記録。1994年のルワンダ動乱をめぐる論考等を加えた増補版。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
服部 正也
- 略歴
- 〈服部正也〉1918〜99年。三重県生まれ。東京帝国大学法学部卒業。ルワンダ中央銀行総裁、世界銀行副総裁等を歴任。「ルワンダ中央銀行総裁日記」で毎日出版文化賞を受賞。
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紙の本
中央銀行の力を教えるとともに、経済政策のありかたを示す名著
2012/10/04 11:11
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山形浩生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとODAでルワンダの中央銀行の総裁になってしまった著者。中央銀行の帳簿つけから自分でやるというひどい段階から、だんだん現地に入り込んだ旧宗主国利権やら無能な援助関係者やらの力関係が明らかになり、それを崩して本当に意味のあるマクロ経済政策をうちだし、ルワンダ経済をたてなおした。もちろん当人自身の話なので手前味噌はあるかもしれないが、セオリー通りのことをすればセオリー通りの結果が得られるという、いまの日銀にツメの垢を煎じて飲ませたいような本。最後のほうはバス経営とかすごいミクロなところまでに入り込むのはびっくり。
著者が帰国して十年ほどで、ルワンダはあの悲惨な大虐殺の舞台となる。それについてもちょっと増補では触れられている。
紙の本
本当にあったウソのような話
2015/09/30 00:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は実際にルワンダの中郷銀行総裁を務めた日本人。
彼が、彼の地で経験することはまったくの異世界のような出来事。
しかし、彼は誠実さと大統領の信頼を得て、ルワンダの改革に乗り出し、見事に成功する。
その後、筆者がルワンダを去った後に悲惨極まる内戦に突入するのであるが…
電子書籍
makis
2019/05/11 22:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makis - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を経済学を学ぶ前に読みたかった。金利とか物価とか大学の単位のためだけに学び頭に叩き込みはしたが、全く現実とリンクしてこなかった。でもルワンダの経済と著者の格闘を読めば、人の生活を守る大事な基礎知識だったのだと気付かされる。
紙の本
財政再建を成し遂げた男たちのドラマ
2018/11/18 16:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コンドル街道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
Twitterで「リアル異世界なろう小説」と言われて話題になったノンフィクション。
ルワンダの中央銀行の総裁となった日銀マン。ないない尽くしの状況から税制の歪みを正し、財政健全化を目指す。
そこにあるのは国民を豊かにし、健康で文化的な生活を送れるようにするのが財政であり政治である、という姿勢だ。
安易な増税を戒める箇所など今の財務官僚に諳んじられるまで読み込ませたいところである。
増補でルワンダ虐殺について触れられているが、欧米(とそれに引っ張られる日本)の見方が偏ったものであることを示しており、興味深い
紙の本
開発国
2017/11/30 18:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の援助の姿勢が海外で役人立った事例がよくわかる。時代が進んで今では同じような手法が通じないかもしれないがその姿勢は普遍的なものがある。後日譚もあり著者の思いれや現地での温かみのある交流の姿が目に浮かぶようだ。金融に詳しければなお理解が進むがそれほどわからなくても援助姿勢は参考になる。
電子書籍
実体験からくる生々しさ
2015/08/22 16:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:asdf - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済状況の悪いひどく貧乏な国ルワンダに中央銀行総裁として赴任してきた著者がこの国を改善するために一から何をしていったのかを綴った作品。
物語として読んでも非常に面白い作品であった。
徐々に経済状況が改善していくのを著者が実感しているあたりなど、まるでシミュレーションゲームをしている時に感じる”広がり”を味わわせてくれてワクワクさせられる。