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平尾誠二という人は、選手時代から「言語化」する能力が非常に高い人だったように思う。コーチ・監督業をされるようになってから、各所でその発言や文章を目にすることが多くなったが、やはり素晴らしい能力を持ってる人です。この本も、「持論」をベースに対談されていて、実に腑に落ちる内容になっている。
リーダーを目指す人、職務としてリーダーをやっている人は、読んだ方が良い本だと思います。
個人的に気に入った内容は、受け手の「受信機」精度を上げてあげるというところ。目から鱗というか、読んで良かった。
この後、何度も読み返すことになりそうな1冊です。
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対談だけにあっさりした議論が主体ですが、題名どおり「型にとらわれない」発想のヒントが随所にみられます。
セオリー以上に大切な状況判断、無責任に陥りやすいチームワーク、とりあえずやめちゃえ主義、指示内容よりはむしろ指示をされる方の感度や思考力を高める工夫、見抜く力の前提となる経験知など、ねらいへの最適解を導くための、時にはルールからいったん離れることのすすめとも言えそうです。
平尾選手のラグビー現役時代、思いがけないところへボールを蹴り出して試合展開が変わっていく場面をたびたび見ましたが、この対談を読んで「なるほど」と改めて思いました。
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日本ラグビー界を索引してきた平尾さんの実践的な指導法を経営学の中でも人間の問題を主として研究している金井さんが解説。なぜパスは下から投げるか、型を教えるのではなく、その意味を伝えることが選手のメンタルを鍛えるためには重要と平尾さんは説く。教える相手の受信機をいかに高めるかがとても大切であり、何べん言うたら分かんねん、と叫べば教える側の負けを意味するとも。神戸製鋼を7年連続日本一へ導いた平尾さんが考え抜いて実践してきた数々のエッセンスが本書に散りばめられている。
「守・破・離」の破が今求められている
日本の組織では自律した個は生まれないのか。金井さんは型を破ることが今どの日本の組織にも求められていると訴える。一線を越えた創造力のある人材をいかに育てるか、非常に興味深い示唆に富む内容。
全体を通して、いかに通説を疑い、自分自身で考え抜き、実践し、伝えていくということがリーダーにとって大事であるかを共感しやすい内容でまとめている。
平尾さんと金井さんの対談形式で進められる本書はとても読みやすく、誰にでも共感できうる内容でありコーチングやリーダーシップに関心のあるすべての方にお勧めの一冊。
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成功するチーム造りの為のリーダー作りとコミュニケーションの方法など対談形式でまとめてあります。方程式で無くメンタル面の強化が主体か。
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さすが平尾さん。
メッセージの受け取り手がどのように受け取れるかを考えコーチはコミュニケーションをとる。
今までどおりの発想より誰も思いつかないような発想が大切。
言語化・言葉を巧みに使えること。考えを上手に相手に伝わるように言葉にすることの大切さに気付かされた。
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名選手、名監督にあらずとは、野球界では有名な格言だが、ラグビーにおいてはあてはまらないことなのかもしれない。
ラグビーは監督が試合中にいることの許されない数少ないスポーツであり、選手への権限委譲なくしては成立しないスポーツであるからである。
平尾氏の考えは、染み込むように読み手に伝わってくる。
まず、暗黙知を言語化するのが抜群にうまい。また、過去に読んだ平尾本からの持論の進化も随所に見られ、平尾氏が持論をトライ&エラーで内省してきたことがわかる。つまり本の内容に書いてあることを、平尾氏自身も実践し続けてきたことが、文章を通して証明されているのである。
特に印象に残ったフレーズ
・三種類のリーダーシップ、チームリーダーは見切りと仕切り、ゲームリーダーは仕組みと仕掛け、イメージリーダーは危うさと儚さ
・リーダーが為さないことを一生懸命為すことで、メンバーは自分で自分に報酬を与えるようになる。
・コーチングとは教える側の発信機ではなく、いかに教わる側の受信機の精度を高めるかがポイント。相手の受信機を高めるためには、こちら側の受信機の性能をあげれば良い。
まだまだラグビーの監督としても活躍し続けていって欲しい人材である。
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平尾さんと金井さん、両氏共に好きです。
その両氏が共著で本を書かれていたので、早速読みました。
書かれていたことは色々あるのですが、
今日取り上げたいのは、コレ。
「コミュニケーションとは『言う』ではなくて『伝える』、
それも『相手が納得してくれるように伝える』ことなのですから」
家庭教師の指導も一緒で、
「言う」だけで終わってしまっていたら意味がないです。
どう教えようが、相手の行動が変わってはじめて教育です。
ガミガミ言って、
それで生徒が言うことを聞かないからと
生徒のせいにしたら、
教師失格です。
生徒に
「なるほど!先生の言う通りに行動してみたら、結果が出た!」
って言ってもらえるように、
家庭教師は指導を工夫し続けなければいけないです。
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「コーチング」の話ももちろんありますが、大半はリーダーのあり方に関する言及も多いです。
平尾誠二さんがラグビー界を代表する方だけに、でてくる事例がラグビーのものであるため、わかる人にはわかるかもしれませんが、ラグビー知らない人には「うん?」って思う部分もあるかもしれません。
自分はラグビーやってないですが、よく見ていてルールやプレーがわかる方なので読みやすかったです。
そして、ラグビーというスポーツが他のスポーツに比べて「頭を使い、体を使う」究極なスポーツだということを改めて知らされた気がする。ラグビーやっておきたかったかもって思いました。
しかしながら、平尾さんの頭の良さと思考にも脱帽でした。
いわゆる啓発本に近い部分も多いので、自分も含めてリーダーシップ関係の本をあまり読んだことがない人はもっと色々な本を見て知を得るべきかもしれない。
本は平尾氏と金井氏の対談形式です。ちょっと驚いたのは、金井氏の理論に基づく解説の深さ。この方、経営学の世界だけにとらわれず、多岐に目を向けて勉強されている方なんだなと思い、なるほどと思う節が何度もありました。リーダーシップに関する本だとよくこの方の名前を聞きますが、初めて読んだ身として予想以上の解説で驚きました。
自分の学生組織でのリーダー経験を振り返りながら経験を整理する良い機会になりました。
内容に関してはあんま言及しませんが、ぼかすように言うならば、「持論」を持ちたいと思います。それにつきます。
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ラグビー平尾誠二のコーチングノウハウ本。
教えるとは、納得させ、行動を変えさせ、さらにその行動をこれから先もずっと続けさせること。
その為に、教える側は分かりやすい言葉をタイミングを考え、相手側の受信感度を上げさせることに気を配る。
⇒その通り!
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[ 内容 ]
はたして基礎は重要なのか―有無を言わさず型にはめたがる日本的指導法。
しかしそれでは一線を越えた創造力ある人材が育つはずもない。
職場の息苦しさはどうすれば解消できるのか?
日本ラグビー界の牽引者が語る現場の理論を、企業研修でも人気の経営学者が解読。
見えてきたのはコーチングの常識を覆す教訓の数々。
「指示待ち部下は上司がつくりだしている」「自分の教え方の前に相手の聞く力を高める」「やる気は裏切りから生まれる」…。
「やらなければならない」から「やれる」「やりたい」へと人を導く法。
[ 目次 ]
第1章 型を教えてもメンタルは育たない
第2章 日本の組織では「自律ある個」は生まれないのか
第3章 コーチングの通説を疑え
第4章 だれもがついてくるリーダーシップ
第5章 コミュニケーションの新発想
第6章 やる気は裏切りから生まれる
第7章 最強のチームをつくる
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ラグビー界のリジェンド・平尾さんと経営学の金井さんという人の対談本。
コーチングというと、会社で部下の言葉を引き出して力を発揮させる方法という認識だが、この本でいうコーチングはもう少しスポーツよりの、広い意味での育てるということがテーマになっている。
さすが、ラグビーというスポーツでの指導経験を、わかりやすい言葉で理路整然と語っているところはさすが平尾さんと思わせるところ。
チームにリーダーは3人必要。「チーム・リーダー」「ゲーム・リーダー」「イメージ・リーダー」。これを金井さんは、それぞれチームワーク型リーダーシップ、業務遂行型リーダーシップ、ビジョン型リーダーシップと分析していますが、リーダーに求められる能力の分析として、3人のリーダーという考え方は会社でも通用しそうです。
本の中では、子育てにも少し触れていて、子どもに個室を与えるときの話、をされていて、子どもを個室に閉じこもらせるなというようなことを言われています。
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コーチングと題しているが、リーダーの役割についても考えさせられる本。
一人のカリスマリーダーに期待するのではなく、複数のサブリーダーにそれぞれ異なった役割を持たせることの意義が非常に新鮮だった。
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「三種類のリーダーシップ、チームリーダーは見切りと仕切り、ゲームリーダーは仕組みと仕掛け、イメージリーダーは危うさと儚さ」
特にイメージリーダーの危うさと儚さに思いを馳せる
なにいってんだこの人とか、時代の流れで一瞬で消えさってしまう。そんな感じだろうか。
でも、いつも目は皆が見えない遠くをみている。
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守破離
恥の文化
傍観者効果
いい!
教えることについてよく学べる。
疑問を感じるところも少ない。
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反応速度
日本人はこれが遅いそうです。
たしかに息子のプレーを見ても自分の仕事を思い出しても誰かがやってくれるやろって一瞬が遅くなることがあります。
これは傍観者効果と言うそうです。
反応をよくする
やっぱり受ける方が受け入れやすく伝えることって大切ですよね。
コーチングは相手の受信機が受け入れる周波数で投げてやらないと受信してもらえません。
これは送信側の工夫なんですよね。
僕自身またラグビーに携わりたいなと思いますがコーチは本当に難しいと思います。
良かれと思ってやっても伝わらないこともありますし。
相手の耳ではなく心に届かないと意味ないんですよね。
コーチも日々精進やなと思います。