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紙の本
ねにもつタイプ (ちくま文庫)
著者 岸本 佐知子 (著)
コアラの鼻の材質。郵便局での決闘。ちょんまげの起源。新たなるオリンピック競技の提案。「ホッホグルグル」の謎。パン屋さんとの文通。矢吹ジョーの口から出るものの正体。「猫マッ...
ねにもつタイプ (ちくま文庫)
ねにもつタイプ
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商品説明
コアラの鼻の材質。郵便局での決闘。ちょんまげの起源。新たなるオリンピック競技の提案。「ホッホグルグル」の謎。パン屋さんとの文通。矢吹ジョーの口から出るものの正体。「猫マッサージ屋」開業の野望。バンドエイドとの正しい闘い方—。奇想、妄想たくましく、リズミカルな名文で綴るエッセイ集。読んでも一ミクロンの役にも立たず、教養もいっさい増えないこと請け合いです。【「BOOK」データベースの商品解説】
【講談社エッセイ賞(第23回)】【「TRC MARC」の商品解説】
第23回 講談社エッセイ賞受賞!観察と妄想と思索が渾然一体となったキシモトワールドへようこそコアラの鼻の材質。郵便局での決闘。ちょんまげの起源。新たなるオリンピック競技の提案。「ホッホグルグル」の謎。パン屋さんとの文通。矢吹ジョーの口から出るものの正体。「猫マッサージ屋」開業の野望。バンドエイドとの正しい闘い方――。奇想、妄想たくましく、リズミカルな名文で綴るエッセイ集。読んでも一ミクロンの役にも立たず、教養もいっさい増えないこと請け合いです。【商品解説】
著者紹介
岸本 佐知子
- 略歴
- 上智大学文学部英文学科卒。洋酒メーカー宣伝部勤務を経て翻訳家に。主な訳書にルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、リディア・デイヴィス『話の終わり』、ショーン・タン『セミ』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』、ニコルソン・ベイカー『中二階』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』『コドモノセカイ』『楽しい夜』など。著書に『気になる部分』『ねにもつタイプ』がある。『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ賞を受賞。
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書店員レビュー
ふと考える些細なことや、 子…
丸善札幌北一条店さん
ふと考える些細なことや、
子どもの頃に思っていたこと
自分の中で暴走をしていく妄想。。。
そんな日常の気にしなくても良いようなことを綴ったエッセイです。
読んでいるとただただ面白く、
それを引き立たせる絵にも注目を!
短編集なので、少し暇が出来た時に見て楽しむのもあり。
思いつめた夜の気晴らしに読むのもあり。
こういうことを考えることで
日常への楽しみが深まっていくのではないか?
と思える本です。
一度手に取ってみてはいかがでしょう?
ささ
ひとことで言うなら...
丸善天文館店さん
ひとことで言うならば、名人の仕事だ。
岸本さんの描き出す世界は、現実と妄想がないまぜになり、読者を未知の領域へと連れて行く。そして、そこには必ず「笑い」が付随する。
エッセイのテーマは、ごくありふれたものばかりだ。郵便局に行った時のこと、幼少時のこと、本業である翻訳の仕事のこと。
それがいつの間にか、山田フサエ(仮名)と棍棒を持って決闘をしたり、「あしたのジョー」の口から腎臓が飛び出したり、コアラの鼻をはずして、マウスにしたりしている。
この妄想力はどうだ!
さらに、細かい言葉のチョイス、笑いのセンス、巧みな構成、その全てが上手い。この上手さは、ちょっとただ事ではないなという気がする。
まさに名人の仕事である。
本書を読んで、まんまと岸本ワールドにはまり込んだ方。PR誌「ちくま」にて連載されているので、そちらもチェックされてみてはいかがだろうか。
もちろん私も毎月楽しく読み、でへへと笑ったりしている。
文芸・文庫担当 松浦
紙の本
記憶力より想像力
2011/02/28 13:34
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:パプリカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰だったかは失念してしまったが、この本の書評で「色んなことをねにもつためには記憶力が良くなくてはならない」というようなことを言っていた。その点については私もまったく同感だった。私はその書評を誰が書いていたかすら覚えられないほど記憶力が乏しいのだ。
だが、実際に本書を読んでみて、「ねにもつ」のに必要なのは記憶力ではなく、むしろ想像力が重要な役割を果たしているのではないかと思っている。
本書は翻訳家である岸本佐知子のエッセイ集だが、身辺雑記だけでなく、彼女が子供の頃の回想も多い。その回想というのが曲者で、話の途中から「これは回想ではなくて実は妄想なのではないか」と思わせるような書き方で書かれているのだ。
してみれば、子供の頃の思い出というのは、えてして後々の想像によって元の面影もないほど再構築されている場合も多く、むしろ自由な想像によって思い出を作り上げるのもひとつの才能だと言ってもいいだろう。彼女の場合、ひとつひとつの記憶が鮮明すぎるほど鮮明である。そうなると本当にあったかどうかなどはどうでもよいことなのかもしれない、と思ってしまう。そこが彼女の狙いなのだろう。
どの話もとても面白く、ページをめくるたびに声を上げて笑ってしまう本だが、それだけでなく文章自体がさまざまなフォーマットで書かれていて、飽きることがない。著者のサービス精神というか、芸達者ぶりを感じさせられる。
紙の本
エッセイとは
2017/01/15 12:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ネコネコ軍団 - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイとは、本当の事だけでも、虚像だけでもダメなのではと思うが、この本は真実と妄想のバランスが奇跡的でメチャクチャ面白いです。オススメ!
紙の本
読み終わるのが惜しい
2015/10/11 00:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suama-pink - この投稿者のレビュー一覧を見る
相当楽しめました。ミランダ・ジュライの翻訳が好きで岸本さんに興味を持ち、本書を手にしたのですが、出先で読むと吹いてしまったりニヤニヤが止まらなかったりと危うい本です。
「郵便局にて」のスペクタクルな展開に笑い、「裏五輪」のふざけ過ぎにまたも笑い、「とりあえず普通に」で結構自分との共通点にうなづきながら笑い、また「マイ富士」の妄想暴走っぷりに笑い、気がつけば私も妄想癖がついてしまった…
もっと読みたいです。
紙の本
著者の思考が脱線し、妙な方向にずれていくのが、おかしなおかしなエッセイ集
2010/01/06 22:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『気になる部分』てエッセイ集がすんごく面白かった著者のエッセイ集。雑誌『ちくま』2002年3月号から2006年9月号まで連載した55篇の中から48篇を選び、加筆したものです。
著者の思考が脱線し、カチッとスイッチが入った瞬間、どこでもないエア・ポケット的空間に向かって、思考がするすると滑って行く・・・・・・。その無軌道ぶりっていうか、妙な方向にずれていく思考の行方、果てのなさが変におかしくて、面白いんだなあ。
全部で48のエッセイの中で、マイ・ベスト3を選んでみました。賞品は、一位どんぐり、二位煮干し、三位セミの脱け殻(笑)
第三位。「十五光年」・・・・・・ほかの多くのエッセイと同じく、これもラスト数行の話のオチが面白い。ここでは、ブッツァーティの短篇「七人の使者」だったかな? を思い出しました。この話をもっと伸ばしていくと、ゾクッとしますね。
第二位。「かげもかたちも」・・・・・・電車の窓から見た、不思議と気になる風景のいくつか。赤瀬川原平のトマソン的風景みたい。こういうスポットって、ありません?
第一位。「ある夜の思い出」・・・・・・ショートショート風味のこの一篇を最後に持ってきたのが上手いっ。「おーい、山猫ぉ。黄金色のどんぐり一升、持ってこーい」(笑) 『気になる部分』に入ってた「トモダチ」を、ふと思い出しました。
紙の本
ちょっとした時間に
2016/10/09 18:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てるるん - この投稿者のレビュー一覧を見る
飛行機の空き時間をつぶすのに買ってみました。小説と違い、時間が空いたときに軽く読めるのでとても良かったです。
電子書籍
通勤電車で
2021/11/09 07:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
笑っているサラリーマン風の人がいたので、何を読んでいるのか、とのぞき見したのが、この本との出会いでした。通勤電車では、読まない方がいいです。笑ってしまいますから……