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  • みんなの評価 5つ星のうち 4 5件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.1
  • 出版社: ヴィレッジブックス
  • サイズ:20cm/422p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-86332-218-9

紙の本

オルモスト・ムーン 月が欠けゆく夜

著者 アリス・シーボルト (著),イシイ シノブ (訳)

二十年前、家からほとんど出たことのない八十八歳の母。変わり者の母のために、苦労しつづけた四十七歳の娘。父が亡くなって以来、母の面倒を見てきた娘がついに母を手にかけたとき、...

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オルモスト・ムーン 月が欠けゆく夜

税込 1,760 16pt

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商品説明

二十年前、家からほとんど出たことのない八十八歳の母。変わり者の母のために、苦労しつづけた四十七歳の娘。父が亡くなって以来、母の面倒を見てきた娘がついに母を手にかけたとき、その胸中に去来したものとは?静かに壊れてゆく、ひとりの女性の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

20年間、家からほとんど出たことのない88歳の母。変わり者の母のために、苦労しつづけた47歳の娘。介護に疲れた娘がついに母を手にかけたとき、その胸中に去来したものとは? 静かに壊れてゆく、ひとりの女性の物語。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

アリス・シーボルト

略歴
〈アリス・シーボルト〉1962年アメリカ生まれ。カリフォルニア大学大学院で学ぶ。99年ノンフィクション「ラッキー」でデビュー。初めての小説「ラブリー・ボーン」がベストセラーとなり、映画化された。

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みんなの評価4.0

評価内訳

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紙の本

人の心は 満ちては欠ける月のごとし

2010/05/12 21:55

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

介護に疲れた女性ヘレンが、実の母親を殺してしまう。
本作で取り上げられるのは、新聞の三面記事に何度となく出てきた事件だ。
アリス・シーボルトは、『ラッキー』では実際のレイプ事件、『ラブリー・ボーン』ではレイプと殺人、そして本作では肉親間の殺人を取り上げた。
私達はその作品を通していやおうもなく知ることになる。人間は決して全き善なる存在ではないことを。

なんでこうも、この人は、どちらかといえば知りたくない/聞きたくないという事件ばかりを取り上げるのだろう?
軽い反発を覚えたこともある。でも、一方でこうも考えた。
どんな物事であっても、また事件であっても、厭な事、知りたくない事として耳をふさぎ目を閉じてしまえば、「なかったこと」にはしてしまえる。でも、そうすることは同時に、一方で、特定の人の悲しみや苦しみからも目を背けることになるのではないだろうか?さまざまに形を変える月のように、人の心がさまざまであることを、理解すべきではないだろうか。今は傍観者であっても、私達もまた、ヘレンのような苦しみを味わい、衝動に駆られることが決してないとは、誰も断言できないのだ。

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2010/02/09 22:59

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2010/03/16 16:52

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2012/03/04 23:35

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2013/01/23 21:20

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