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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.3
  • 出版社: 平凡社
  • サイズ:20cm/197p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-582-70285-9

紙の本

イメージの運命

著者 ジャック・ランシエール (著),堀 潤之 (訳)

モダニズムの歴史観に対する強烈な違和−。表象的体制と美学的体制の別を持ち出すことで、20世紀の芸術をめぐる議論において最も流布している時間的カテゴリーを根本的に問い直す。...

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税込 2,640 24pt

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商品説明

モダニズムの歴史観に対する強烈な違和−。表象的体制と美学的体制の別を持ち出すことで、20世紀の芸術をめぐる議論において最も流布している時間的カテゴリーを根本的に問い直す。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ジャック・ランシエール

略歴
〈ジャック・ランシエール〉1940年アルジェ生まれ。パリ第8大学名誉教授。著書に「不和あるいは了解なき了解」「感性的なもののパルタージュ」「民主主義への憎悪」など。

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みんなのレビュー2件

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評価内訳

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紙の本

芸術の二つの体制

2010/06/08 13:59

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る

芸術の二つの体制

著者は1940年アルジェ生まれ。高等師範学校でルイ・アルチュセールの指導を受け哲学教授資格を取得、パリ第8大学で長年に渡って教鞭をとり、現在同名誉教授。アルチュセールの『資本論を読む』に若くして寄稿するが、70年代の半ばに師から離反、仲間とともに雑誌「論理的叛乱」を主宰し、労働者運動に関する研究を背景にした政治と文学、映画などの美学を「感性的なもののパルタージュ(分配)」という概念/切り口で通底させて語る独特の理論的活動を続けている。
本書は、折りに触れて行われた講演と、論文集に寄稿された論文を五つ集めて作られた薄い本で、近代において大きくその様態を変化させた「イメージ」という概念/現象をめぐって、文学、絵画、写真、デザイン、映画、哲学、さまざまな領域を横断する非常に濃密な議論を展開したものである。
全体の構成は、まず総論と考えて良いと思われる第一章「イメージの運命」でイメージをめぐる近代における二つの体制(表象的体制と美学的体制)の分割を提起し、モダニズム以降の芸術論において前提されてきたいくつかの概念とその枠組みを再検討し、第二章「文章、イメージ、歴史」では、ゴダールの『映画史』の分析を通して、イメージとテキストの複雑な関係を解きほぐし、イメージが、それが指示する意味が所属する文脈によって読み取られる物語と、イメージそれ自体が文脈を構成する作品横断的な物語の二つの水準(これがつまり前記の「表象的体制」と「美学的体制」の一つの側面である)という議論が展開し、継いで第三章「テクストの中の絵画」第四章「デザインの表面」において、クレメント・グリーンバーグが印象派以降の美術史のディククールにおいて展開した、絵画が文学的なミメーシスの制約から逃れ、おのれのミディウムに固有の「平面性」に依拠した芸術表現に向かう、といういわゆる「モダニズム」の歴史観に対し、絵画と文学両方を貫く「リアリズム」の方法(オランダの風俗画によるつまらない細部の拡大、フローベールやゾラによる並列的描写の象徴性)に端を発し、機能主義的なデザイナー、ベーレンスと象徴派詩人マラルメの双方に見られる「表面」というトポスに至ってほぼ完成する、芸術と非芸術、あるいは芸術と政治という分節化を、いわば「歴史的事件」として提起する。さらに終章となる第五章「表象不可能なものがあるかどうか」では、表象的体制の限界を画するものとしてのコルネイユによる『オイディプス王』翻案と比較検討するかたちで、現在/近代の美学的体制における「表象不可能なもの」のありえなさを、理論的にはカント、ヘーゲル、リオタールなどを、作品的にはクロード・ランズマンの映画『ショアー』を、フローベールのリアリズム技法の延長において捉える前節からの分析によって明らかにしていく。
これらの議論を通じて否応もなく理解させられるのは、ランシエールが提起する表象的体制から美学的体制へ、というイメージの意味(イメージが何を意味するか、イメージによって何が意味されるか)に関する構造の歴史的変動は、それ自体がある種の政治的隠蔽をもたらす《力》として働いている、という鋭い批判精神であり、それはちょうどアメリカのマルクス主義文芸批評家のフレデリック・ジェイムソンが唱えたテーゼ「つねに歴史化せよ!」とまったく共振する問題意識であって、理論の袋小路を、運動への情動的な退行ではなく、緻密な分析や方法はそのままにブレイク・スルーする変革への意志を失わない強靭さを感じさせてくれるものだ。また、北米の批評家にありがちな生硬さを感じさせないさすがフランスの文人らしい洗練された文章のスマートな読みやすさは、密度の濃い議論だけにそれ相応の難解さも孕みつつ、しかし文学的香度のこまやかさも楽しめる美しい文章/物語であって、何度も読み返し味わうことができるので、現代芸術の政治性のリミットを文章そのものも楽しみつつ知りたいという贅沢な読者にはオススメの一冊だろう。

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2010/09/05 01:59

投稿元:ブクログ

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