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商品説明
小沢が分からないと、民主党政権の未来は見えてこない。何を警戒すべきか? どこを評価すべきか? 日本の命運をにぎる小沢一郎の「剛腕」を徹底解剖する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
佐高 信
- 略歴
- 〈佐高信〉1945年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済雑誌編集長を経て、評論家。著書に「タレント文化人150人斬り」「田原総一朗よ驕るなかれ」「小泉純一郎と竹中平蔵の罪」など。
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紙の本
小沢に“功”は無い
2010/05/01 20:45
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
党及び鳩山首相に対する国民の支持率がいよいよ落ち込み、完全に先行き不透明状態となっている民主党に、また大きな打撃を与えるニュースが飛び込んできた。
自身の資金管理団体がからむ土地取引事件で、政治資金規正法違反容疑で告発された小沢幹事長本人に対し、検察審査会が「起訴相当」とする議決をした。東京地検特捜部が嫌疑不十分で不起訴処分とした判断を不当であるとみなしたのだ。
検察審査会とは、一般から選ばれた市民が検察官の不起訴処分の妥当性を審査するもので、まさに市民眼線からの判定するものである。市民感覚が判定を下すものである。
その中で今回示された「起訴相当」という判断は、検察審査会の下す判断の中でも最も厳しい判断なのである。
それでも小沢幹事長は「与えられた職務を淡々とこなす。」とし、党執行部辞任ましてや議員辞職などにより責任をとるつもりは一切ないらしい。
この人の口から幹事長辞任の弁を聞くのは、参議院選挙で民主党がぼろ負けするまで、まだ時間が少しかかるようだ。
全くもって昔の“自民党体質”をそのまま保持し続けている小沢一郎という男が、今では自民党の中でさえ珍しい不透明な金権体質を持ち続けているこの男が、それでも民主党の幹事長に居続けられるその理由は何なのであろう。
このような男をやめさせることさえできない、いやそれどころか次の参議院選挙でも“選挙のプロ”としてすっかりこの男に頼りきっている民主党とは一体全体どんな組織なのだろう。
やっと国民もこの党の“まやかし”に気づき始めた。もともと主義主張の全く違う者たちが、ただ単に数合わせを目的に集まったにすぎない民主党。政権がとれたのは単に自民党の取りこぼし。自民党の旧い体質が国民に飽きられ始めた頃と、たまたまタイミングが合っただけ。
自分達の“実力”を大きく勘違いしている。
中でも、この党をほとんど私物化しようとしているこの小沢一郎という化け物を、このままのさばらせておいたのでは、まちがいなく民主党は滅びる。
著者は「小沢一郎の功罪」というが、私には「小沢一郎の功」の部分など全く見えない。それだけ「罪」が大き過ぎる。
次の参議院選挙が大きな節目となることだろうが、この人はまたきっと逃げる。滅び行く母船やその上で助けを求める同僚や部下などほっといて、本当に信頼する一部の人だけを連れてきっと逃げる。それは過去のこの人のやってきたことを思い出せば容易に想像がつく。
そしてその時が、後に残された民主党が完全に滅ぶ時。