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カラー図解アメリカ版大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス)
著者 D.サダヴァ (ほか著),石崎 泰樹 (監訳・訳),丸山 敬 (監訳・訳)
アメリカの生物学の教科書「LIFE」を忠実に翻訳。美しいイラストや写真を多用し、理解度を確認するチェックテストも掲載。第1巻は、細胞の基本構造、エネルギー代謝、植物の光合...
カラー図解アメリカ版大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス)
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商品説明
アメリカの生物学の教科書「LIFE」を忠実に翻訳。美しいイラストや写真を多用し、理解度を確認するチェックテストも掲載。第1巻は、細胞の基本構造、エネルギー代謝、植物の光合成を取り上げる。【「TRC MARC」の商品解説】
本書の改訂新版にあたる「カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学」が、2021年2月18日発売となります。
(第2巻「分子遺伝学」は2021年3月18日発売、第3巻「生化学・分子生物学」は2021年4月15日発売)
『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書』シリーズは、米国の生物学教科書『LIFE』(eighth edition)から「細胞生物学」、「分子遺伝学」、「分子生物学」の3つの分野を抽出して翻訳したものである。『LIFE』のなかでも、この3つの分野は出色のできであり、その図版の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。図版を眺めるだけでも生物学の重要事項をおおよそ理解することができるが、その説明もまことに要領を得たもので、なおかつ奥が深い。 『LIFE』は全57章からなる教科書で、学生としての過ごし方や実験方法からエコロジーまで幅広く網羅している。世界的に名高い執筆陣を誇り、アメリカの大学教養課程における生物学の教科書として、最も信頼されていて人気が高いものである。例えばマサチューセッツ工科大学(MIT)では、一般教養科目の生物学入門の教科書に指定されており、授業はこの教科書に沿って行われているという。 MITでは生物学を専門としない学生もすべてこの教科書の内容を学ばなければならない。生物学を専門としない学生が生物学を学ぶ理由は何であろうか? 一つは一般教養を高めて人間としての奥行きを拡げるということがあろう。また、その学生が専門とする学問に生物学の考え方・知識を導入して発展させるという可能性もある。さらには、文系の学生が生物学の考え方・知識を学んでおけば、その学生が将来官界・財界のトップに立ったときに、バイオテクノロジーの最先端の研究者とのあいだの意思疎通が容易になり、バイオテクノロジー分野の発展が大いに促進されることも期待できる。すなわち技術立国の重要な礎となる可能性がある。また、一般社会常識として、さまざまな研究や新薬を冷静に評価できるようになろう。 本シリーズを手に取る主な読者はおそらく次の三者であろう。第一は生物学を学び始めて学校の教科書だけでは満足できない高校生。彼らにとって本書は生物学のより詳細な俯瞰図を提供してくれるだろう。第二は大学で生物学・医学を専門として学び始めた学生。彼らにとっては、生物学・医学の大海に乗り出す際の良い羅針盤となるに違いない。第三は現在のバイオテクノロジーに関心を持つが、生物学を本格的に学んだことのない社会人。彼らにとっては、本書は世に氾濫するバイオテクノロジー関連の情報を整理・理解するための良い手引書になるだろう。【商品解説】
目次
- 第1章 細胞:生命の機能単位
- 第2章 ダイナミックな細胞膜
- 第3章 エネルギー、酵素、代謝
- 第4章 化学エネルギーを獲得する経路
- 第5章 光合成:日光からのエネルギー
著者紹介
D.サダヴァ
- 略歴
- 〈D.サダヴァ〉クレアモント大学に設立されたケック・サイエンス・センターで教えるプリツカー家財団記念教授。生物学入門などの講座を担当し、優れた教育者に与えられるハントゥーン賞を2度受賞。
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堂々とした「大学教科書」を新書形式で出版する心意気。
2010/05/16 08:25
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯には「マサチューセッツ工科大学の全学生が学ぶ」とある。アメリカの生物学教科書「LIFE]の一部(本巻は細胞生物学の部分)の翻訳である。本書の「1:細胞生物学」では、「細胞」「細胞膜」「エネルギー法則」「呼吸」「光合成」などが説明されている。
各章の導入部は「ダーウィンはジレンマに直面していた」だの、「花嫁と花婿が入場してきたとき、テーブルについていたゲストたちは熱狂的に拍手した」など、どこに話が行くのだろう、と思わせる。しかし、中身は堂々たる「教科書」である。美しいカラー図版も豊富で、わかりやすく丁寧ではあるが、「教科書だなあ」とため息が出そうにがっちりと書かれている。それがかえって、単にわかりやすい手段に堕するのではない姿勢の気持ちよさとして感じられる。
「多くの・・は・・である」や「ほとんどの場合」「幾つかの・・は」など、直訳に近い翻訳文の調子もそういう雰囲気をつくっているのかもしれない。
前書きで翻訳者も触れているが、インターネット普及で「ちょっと調べれば情報は手に入る」ようになった。しかし、インターネットで「芋づる式」に集めてくる知識は下手をすると断片的で、まとまりがみえにくい。というよりは、まとめる力が要求される状態で提供されているのである。
きちんとまとまった基礎的な知識として、ちょっと手元においておく。本の価値はそんなところにもあるかもしれない。
この教科書は、あと(2)(3)が出版される予定とのこと。と。わかりやすく、に力点を置いた科学の説明書が多出する中、ブルーバックスという新書形式で堂々たる教科書を出版する出版社の心意気を称讃したい。
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他の号も購入しました。
2017/01/29 18:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名探偵ママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学一年生の息子です。
面白いようで、他の号も購入してほしいと頼まれました。
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図版を見ているだけでもいろいろなことが分かり面白い
2012/07/01 22:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の大学や高校の最近の教科書は見ていないので比較ができないが、フルカラーで見やすいようだ。色付きの説明図を見て、細胞内小器官やタンパク質や酵素がおのおの独自の色彩を持っていると誤解を生むのではないかと、老婆心さえも感じてしまう。図版を見ているだけでもいろいろなことが分かり面白い。
この第1巻は、細胞と細胞内小器官の構造と機能の解説である。とくに、生化学エネルギーの獲得と代謝の経路と、光合成の経路についての詳細が、丁寧に図解されている。生物学を専攻する学生向けではなく一般教養としての生物学のレベルの内容であるが、かなり細かく具体的なことまで説明されている。最近の生物学の進展もうかがえる内容になっている。各章末のチェックテストも、内容の再確認に有効である。
原本は57章からなるそうだが、本シリーズでは第1巻(細胞生物学)5章、第2巻(分子遺伝学)6章、第3巻(分子生物学)6章、の17章が翻訳されている。現在最も面白い学問である生物学の中でも、とくに興味深い分野が選ばれている。