サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

送料無料(~2/28)

【HB】丸善丸の内本店×hontoブックツリーが贈る あの著者が選ぶ『テーマで読む5冊』:ポイント5倍キャンペーン

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

王の逃亡
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.6 20件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×

新刊お知らせメール登録

この著者の新着情報

一覧を見る

  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.3
  • 出版社: 集英社
  • サイズ:20cm/295p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-771344-2
  • 国内送料無料

紙の本

王の逃亡 (小説フランス革命)

著者 佐藤 賢一 (著)

遠くへ、さらに遠くへ。革命から、パリから、己の運命から。ミラボーの死により、ルイ十六世が窮地に。国王一家、真夜中の脱出—。【「BOOK」データベースの商品解説】【毎日出版...

もっと見る

王の逃亡 (小説フランス革命)

1,620(税込)

ポイント :15pt

紙の本をカートに入れる

電子書籍化お知らせメール

電子書籍化お知らせメールサンプル

電子書籍化お知らせメールヘルプ

メールを登録する

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

遠くへ、さらに遠くへ。革命から、パリから、己の運命から。ミラボーの死により、ルイ十六世が窮地に。国王一家、真夜中の脱出—。【「BOOK」データベースの商品解説】

【毎日出版文化賞特別賞(第68回)】1791年、フランス。ミラボーが志半ばで死去。議会工作の術を失ったルイ16世は窮地に立たされ、国外逃亡を決意。パリを脱出した国王一家の運命は!? 『小説すばる』連載に大幅に加筆・修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

佐藤 賢一

略歴
〈佐藤賢一〉1968年山形県生まれ。東北大学大学院で西洋史学を専攻。93年「ジャガーになった男」で小説すばる新人賞、96年「王妃の離婚」で直木賞を受賞。ほかの著書に「カポネ」「カペー朝」など。

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー20件

みんなの評価3.6

評価内訳

ミラボー亡き後、中だるみの感は拭えません。ただし、今回のルイ16世一家の逃亡は、フェルセンというおバカの活躍で、なんとも滑稽なものになり、ハラハラドキドキというかスラプスティック染みて楽しめます。

2010/10/26 20:16

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み続けている佐藤賢一『小説フランス革命』も、これで五巻目となりました。ブックデザインの

装画 八木美穂子
装丁 松田行正+日向麻梨子
地図 金城秀明

は、変わりません。で、今回は一七九一年四月十八日の場面から話が始まります。二週間ほど前にミラボーは死んでいます。出版社のHPには
           *
ついにパリ脱出を決行した国王一家の運命は…?
聖職者民事基本法を巡り、フランスの教会は大分裂に陥る。そんな中、ミラボーの病死により、議会工作の術を失ったルイ16世は国外逃亡を決意する。フランス革命の全貌を描く渾身の長編歴史小説。
           *
とあるように、今回はルイ16世が家族とともにパリを出て国外逃亡を図るというスリリングなお話です。で、ルイによればパリを嫌ったのはマリー・アントワネットということだそうです。で、王たちの脱出に手を貸すのが王妃の愛人ではないかといわれるフェルセンなのですが、これが実にまた頼りない男で、ルイ16世はその地図も読めない若者に不満たらたらで、それがよくわかります。

個人的には、サスペンスとしてこの巻が一番面白かったです。この逃亡部分を思い出したのは、タチアナ・ド・ロネ『サラの鍵』を読んでいる時でした。ナチスに協力するフランス警察の追求をかわすユダヤ人少女の逃避行は、時代も結果も全くことなるものですが、共通している部分もかなりあります。また、井上ひさしの『一週間』にも似たところがあります。数え上げればもっと出てきそうで、逃避行には基本形があることがわかります。

ただし、佐藤の筆になる王の逃避行についていいえば、ハラハライライラするものの、どちらかというとユーモラス。やはり、権力者の逃亡には、滑稽感が漂います。そういう意味ではG・ガルシア=マルケス『迷宮の将軍』のほうが近いかもしれません。権力者が逃げるわけが無い、と信じている地方の人々にとっては、それは逃亡ではなくお忍びの物見遊山にしか見えず、思わぬ歓待になってしまいます。弱きものの必死さは、そこには見られません。特にフェルセンの行動は噴飯ものです。

他の本との関連で言えば、今、中野京子の『名画で読み解くブルボン王朝12の物語』を読み終わったところですが、この王の逃亡事件のことが載っています。フランス革命と時期的に重なるので、小説の理解のためにも読むことを薦めます。あ、この人はこんな顔していたんだ、とか、市民の側の人間はともかく、王宮側の人物像はかなりはっきりします。勿論、マリー・アントワネットとフェルセン伯爵とのことも出てきます。

日本人にとって、フランス革命が輝いて見えた時はとっくに終わっています。ですから、流石の佐藤でも、興味深くこの時代の流れを読ませることは難しい。読者としては副読本を読むことで、逸れそうになる気持ちを引き止める必要があります。とりあえず、中野京子の『名画で読み解くブルボン王朝12の物語』は必携でしょう。ついでに『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』も読めば、この物語をより深く味わえます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ルイ16世の吉本興業的側面をあざやかに活写

2010/05/27 23:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る



血わき肉躍る「小説フランス革命」も、いつのまにやら第5巻となりました。
ヴェルサイユからあほ馬鹿おばさん連中によってパリのチュイルリー宮に拉致されていたルイ16世は、なにをとち狂ったのかマリー・アントワネットの情人と噂のフェルセン伯の先導で国外逃亡を図ります。

 しかし様々な労苦と蹉跌の後、あと一歩というヴァレンヌの地で、とうとう王本人であることがばれてしまったルイ御一行さんたちは、逃亡に気付いた国民議会の追手につかまってしまうのです。

この小説のもっとも面白い箇所は、フランス王国の王様ともあろう人物がコルフ男爵夫人ことマリー・アントワネットの執事デュランに扮装して、ヴァレンヌ町の助役ソースと吉本興業的漫談を取り交わすところでしょう。

そこでは王などという肩書を取り払った、あるいは取り払われた生身の、結構機転のきく、人の良い、太ったおっさんの等身大の姿が浮かび上がり、身分や地位や権威や権力というもののあほらしさがはしなくも逆照されているのです。

国民議会の右派、左派、中間派を代表する3名の議員に強引に逃亡用の大型ベルリン馬車に乗り込まれたルイ6世の周章狼狽ぶりもあざやかに活写されていて遺漏がなく、さあこれからフランス革命はいったいどうなるのだろう、とハラハラドキドキさせてくれる著者の手腕は見事です。

瓶というものに惹かれる資本蓄積を思わせる故なるか 茫洋

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ミラボーが死んだ。ルイ16世にしてみればその喪失感は大きい。立憲君主制を主張し、王の権利を擁護する立場を頑として譲らなかった男。彼のあとには信頼できる政治家はいない。議会は王の存在をないがしろにする。パリ市民ももはや王家に対する敬慕の念を捨て、罵詈雑言を浴びせ、威嚇的振る舞いに及ぶ。

2010/04/19 00:17

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

議会も民衆もわれこそ主権者と気勢ばかりあげているが、問題はなにひとつ解決できていないではないか。革命を代弁できる誰かを捕まえてルイは質したかった。
「財政再建はどうした。景気回復はどうした。教会の国営事業化はどうした」と。
ムムムッ「教会の国営事業化」を「郵政の民営化」に置き換えれば、私も同じことを現政権に言いたいところだな。

ルイ16世の気の毒なところは、悪妻マリーアントワネットに頭が上がらなかったことにあるようだ。
亭主が仕事上で行き詰っているのに安らぎを求めたい家庭において、
それどころか
「ミラボ-のいない王制なんて、イヤだ、イヤだ。実家へ早く帰りたい」
とキイキイと金きり声をあげる。
オーストリアの女帝マリア・テレジアの娘で美貌と才知に恵まれている貴種だけに、仕事には口出しされっぱなしで、いつも凡庸だとバカにされている亭主にとって見れば、その自覚が多少ともあるものだから、女のヒステリックなおねだりに手に負えない。
いつの世もこんな女はいるのだろうね。

平凡社世界大百科事典が王妃マリーアントワネットを紹介するくだりが面白い。これを著した方はカッとなってわれを忘れたかのようで、この手の記述にしては実に感情的な珍しい表現なのである。
「フランス革命が始まると、態度を決めかねていた夫王を促して革命に反対するようにしむけ、宮廷における反革命の陰謀の中心になった。とくに、91年6月、実家オーストリアの皇帝と通謀して、フランス国王一家の国外逃亡をはかって失敗するというバレンヌ Varennes 事件をおこし、王家に対する国民の不信を決定的なものにした。92年8月に王政が廃止されたのちは、夫王や子どもたちとともに捕らえられ、夫王が処刑されたのち、彼女もまた裁判にかけられて、93年10月に断頭台で処刑された。<その運命は悲劇的であるが、嫁して夫を軽んじ、王妃でありながら国民を裏切った彼女にとって、それはむしろ当然の報いであったといえよう。>」
なるほどそんな女であったか。

第四巻は全巻、この国王一家の逃亡の詳細でルイ16世の心情をつまびらかに描き、彼の悲劇を徹底して喜劇的にあつかっている。

ミラボーを重用したのは実は王妃マリーアントワネットであり、彼が死んで一番こたえたのは王妃であった。だからどうしようもなくなり彼女はオーストリア亡命を企てる。そして愛人のスウェーデン貴族フェルセンにその逃避行プランを立てさせた。
すべてを知りながらこのプランに乗らざるを得ない男こそ哀れである。

国王が外国勢力や亡命貴族を糾合し反革命ののろしを上げるかもしれないとの思惑から国王一家はテュイルリ宮殿に軟禁状態にあった。ここから国境付近まで脱出する。一家五人と養育係の夫人、それぞれが低い身分のものに変装して馬車に乗り、フェルセンが御者役。護衛の男はたったの三人である。後醍醐天皇の吉野下りなんてものじゃあない。信じられないことだが文字通りこれは「夜逃げ」である。

追いつ追われつのサスペンスではない。王妃への嫉妬と権威への未練がいっぱいに積もる内心を無理にも顔には出さないで、孤独なルイ16世がこの身をかこつ延々とした繰言を他人事とおもわずじっくりと聞いてやっていただきたい。

ところでこの『小説フランス革命』だが全十二巻だそうだからこれからまだ七巻も続くことになる。一般にフランス革命とは1789年からナポレオンによる政権掌握の1799年までを言うのだろう。この第五巻で1791年だからあと八年とすれば一巻約一年のペースで事細かに進むことになるのかと思うと気が遠くなりそうだ。なお大仏次郎の『パリ燃ゆ』と長さを比べるむきもあるようだが、『パリ燃ゆ』は1871年のパリコミューンの成立から崩壊を描いた作品であるからフランス革命と比較するには無理があると思われる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2010/05/08 08:26

投稿元:ブクログ

1791年6月20日月曜日パリを出発~憲法が制定され,国民議会が解散の運びとなり,選挙権制限と立法議会の立候補要件で差別しようとする平原派の連中が気に入らないロベスピエールは,三頭派との対決を決意し,ジャコバン・クラブを差配する手管を模索し始める。6月20日,弟夫婦と妹,妻と子の前で,変装してテュィルリ宮を抜け出し,ベルリン馬車に乗り換え,シャンパーニュを横断して,モンメディに到達する計画を発表し,実行に移す。46時間後,ヴァレンヌで男爵夫人と執事ではなく,紙幣に肖像が描かれているルイ16世ではないかと問い詰められ,途中で惚けるのはやめて,王であることを告げた。田舎であれば尊崇の対象であるに違いないと考えての行動であったが,一晩で空気が変化し,パリからの追追っ手も辿り着き,パリへ戻されることになる。立憲君主制を支える憲法を施行して,権益を守りたいブルジョワと一挙に共和制に移行したい急進派の鬩ぎ合いはジャコバンクラブ内でも行われている~5日間の模様を実に丹念に描いたモノで,感心・感心。ルイ16世の心の揺れ方,貧しい人々・富める者たちの思惑も丁寧に描いている。よく調べて纏めている。前にも書いたと思うけど,フランス人には書けない物語を日本人だから書ける部分があるに違いない。次は「フイヤン派の野望」2010年9月刊行予定。しかし,国王には就寝の儀があって見物自由と云うことと,侍従の手と王の手を結ぶ紐がついているとは・・・ねえ

2012/05/01 21:22

投稿元:ブクログ

 停滞気味だった3,4巻に比べて、がぜん面白い。ルイ16世を見直した。
世界史の教科書では1文で済ませられてしまう内容を、日本語で220ページかけて描き出すのには脱帽。
 ルイ16世だけでなく、脇役の人物像もうまく描き出されていて、手に汗握って読める。
 ラストのデムーランのコメントも、いい。モノガタリが前に動き出した。

2011/05/17 12:51

投稿元:ブクログ

王が逃げる。

ただそれだけのことなのになんてドラマチックな展開なのだ!

当時の人々の右往左往振りが実感できて楽しかった。

2015/11/15 18:58

投稿元:ブクログ

前巻でミラボー死去。彼の口うるささとブサイクさを毛嫌いしていたルイ16世だが、失ってからはじめて彼の偉大さ、王室への忠誠を知る。その結果、ミラボーのいない革命政府に王への忠誠はあり得ないと悟ったルイは妻マリー・アントワネットに恋する草食系男子フェルセンを利用してフランスからの亡命を図る。

第5巻はそんなルイの逃避行旅だけを詳細に描いたロードストーリー。わがままで、臆病、時に楽観的でクルクルと変化するルイの心情がコメディチックに描かれる。ルイ16世が凡人であったか否かは不確かだが、この小説でのルイは何不自由ない暮らしで育った世間知らずのボンボンというわかりやすいキャラだ。

そんなルイが勇気と知力をふりしぼり、慣れない旅を実行するが、途中あまりの疲労でヴァレンヌの街でゴロゴロしていたために、あっけなく逮捕され、旅路は終着。革命政府に束縛され、パリへ強制送還されるルイだが、旅の道中、国王を慕うものが未だ多いことを確認したことに満足。再び、自らの存在がクローズアップされるだろうと根拠のない自信を蓄えて、監禁生活に入る。

2010/05/20 23:20

投稿元:ブクログ

やっぱり面白くない。4分の1ぐらい読んだが読み続けられなかった。文章が死んでる。教科書みたい。キャラクターが魅力的でない。説明的過ぎる。佐藤賢一は一体どうなったんだ。

2010/04/04 16:47

投稿元:ブクログ

小説フランス革命その5.
ミラボー退場後のフランス王家をめぐっての情勢の変化をおっている。
いつもどおり、よみやすく、おもしろい

2010/04/30 14:26

投稿元:ブクログ

 ベルばらと小説フランス革命に感謝     
 
 あさきゆめみしで源氏物語を、司馬遼太郎で戦国から幕末までを、そして、ベルサイユのばらでフランス革命を勉強したなら、お奨めです。
 フェルゼンが実在の人物であることに感動しミラボー、ラファイエット、ロベスピエール、ナポレオンにまできちんと触れていることに、どれだけ感謝したかわかりません。
 「池田理代子先生ありがとう」。
 あっ、「宝塚歌劇団の皆様もありがとう」。
 ベルばらは基本的にマリー・アントワネット史観でした。宮廷外の話は庭球場の誓い等の大事件がさらりと触れられる程度、侍女のロザリーの活動範囲を拡げ、庶民や革命勢力を上手く描き、それまでの漫画表現の限界を超えた名作ではあるものの、ツヴァイクの作品を分かり易く1970年代の少女漫画の読者に読ませようとする以上、オスカルなどという男装の麗人で場つなぎをしなければ、きっと断頭台どころかバスティーユが陥ちるところまでも達しなかったでしょう。
 あれから四十年弱経ち、ツヴァイクも読めるようになれば、自然、近代共和制の始まりだって少しは勉強し直したくなります。悲運の王女は単なる反革命の偶像に過ぎず、革命の理想はルイと共にギロチンの下血にまみれ、結果、共和政体に厭いた民衆が皇帝ナポレオンを生んだ背景だって、興味を持てます。
 V巻は、ヴァレンヌ事件が描かれます。無知蒙昧、愚鈍にしか描かれることのなかったルイ一六世が活躍します。史実をどれだけ検証したのか、佐藤賢一は王女の愛人とも言われたフェルゼンに冷淡です。英雄ラファイエットについても同様。ここから革命は血の匂いに満ちていくのですが、それもこれも、革命家達げ政争に明け暮れ、大衆が衆愚だから、というまとめかたも大変潔く感じました。

2010/04/28、杉並図書館より借用。

2010/04/23 15:34

投稿元:ブクログ

アントワネットに関する本を買い漁っていて、たどりついたこの本。ルイ16世についての本ってめずらしいと思って買いましたが、これがとてもおもしろい!
ヴァレンヌの逃亡のことを書いていますが、御者に扮したフェルセンが夜中のパリの町中で道を間違えてしまい、この男は地図も読めないのか・・・自分だったら熟読して頭に叩き込み間違えないと腹の中で怒るルイ16世。本当の王の心の中はわからないけど、王の目線(?)で書かれているので、とてもおもしろかったです。

2012/01/05 20:37

投稿元:ブクログ

ミラボー伯爵が亡くなった後起きた、ルイ16世一家の逃亡から捕捉されてパリに帰るまでを描いた一巻。
ミラボーがとても強烈な個性で描写されきっていたので、ルイ16世の描写はやや冗長に感じないでもない。
ただ、いわゆる「ベルばら」世代の身としては、あの貴公子フェルセンが顔だけの情けない使えない男として描かれているのが面白かった。
終盤デムーランが図った計画の中を王一家と彼らを引き戻しに出向いた議員がパリに到着するシーンは圧巻であった。

2012/07/14 11:07

投稿元:ブクログ

ルイ16世が主人公。
主体的に動くルイ16世の必死の逃避行。

だけど・・・佐藤賢一はえらいこと筆が冷たい(ほめことば)
これでもかとばかりに詰めの甘い判断が、どんどんとルイ16世を追い込んでいく。それを丹念に書く。

でも、もし自分がルイ16世だったら、たぶん同じような判断や行動しかできなかったと思う。
歴史物語の登場人物は、よかれ悪しかれ「歴史に名を残した」人物たちなわけで、同時代のチャンピオンである。ナポレオンなどはその典型で、自分がナポレオンだったとして、まあ同じ事ができるわけがない。
ルイ16世は、妖怪でも怪物でもなくて、普通の人だ。その人の思考と行動を丹念に追いながら破滅していくのをみるのは、これはこれで読んでてつらかった(ほめことば)。

2012/04/12 22:18

投稿元:ブクログ

第5巻。ルイ16世がパリを脱出してから捕まって連れ戻されるまでが描かれている。
革命後の混乱でたまる鬱憤を、王にぶつける民衆の姿には、空気に流される大衆心理の恐ろしさを見る思い。民衆と直接相対することがなく、自らに対する評価をつかみかね、あれこれと想像をめぐらせる王。この構図は、この時代だけのものではなく、かなり汎時代的に当てはまる状況なのではないか。

2011/03/27 00:42

投稿元:ブクログ

前巻は議会の話ばかりで、なかなか読み進めなかったけれど、この巻はルイ16世、マリーアントワネットの逃亡の様子が描かれていて、おもしろく読み進めることができた。
王の逃亡の真実は今となっては誰にもわからないけど、これが真実に近いのか?それとも全然違うのか?等々考えると、面白かった〰。
ルイ16世の人物像も今まで私がイメージしてきたのとは少し違っていて興味深かった。

やっぱりこの時代の小説、おもしろい〰