紙の本
「どんな動物でもすごい」の「動物」の部分を「人間」に置き換えてみたらどうなるか。
2019/02/21 22:57
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投稿者:ホンの無視 - この投稿者のレビュー一覧を見る
単に動物園の従業員の活躍を促すだけでなく、
そこで扱う動物の活躍を促すための取り組みも惜しまずに行うという記述を読んだ時は目からうろこが落ちる思いだった。
ある意味動物を従業員の様に共に働く一員として扱っているとも読み取ることができ、
動物をただの見世物として扱う動物園の運営とは一線を画している。
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著書の考える経営におけるフレームワークにあてはめてみました、という本に見えた。なので、ん?そうか?と思うところもあったりするけど、少なくとも、旭山動物園に行ってみたくなる(行ったことないから)。
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『これを読みきったとき、
あなたは真のリーダーになる』
そんな帯を贈りたい。
真のリーダーとは
自分にしかない働き方であって、
自分の使命を全うする生き方である。
自分らしい生き方・働き方です。
そこには6つの旭山動物園の『感動が利益を生む』本質的ビジネスのあり方があるように思います。
【常信念】
「どんな動物だってすごい!動物の命の価値に差がない」ということを伝える信念=存在理由。時代がどのように変化しようと、それはかたくなに守り続けなければならない。
常のない変は単なる根無し草。
【智恵】
効率的な組織運営は、人が足りないくらいがちょうど良い。逆に、人が余っているような組織からは、智恵はなかなか生まれない。
【原体験】
現場の使命感、責任感の強弱を分けえるものは何なのか。
動物園は、繁殖する動物より、死んでいく動物のほうが多い。目の前に死があるから、いまいる動物の魅力を伝えようという気持ちが自然に湧いてくる
【個】
活力ある職場とは、型にはめて「個性」を削ぐのではなく、その中に眠る能力や持ち味を引き出したほうがいい。だから、自主的な楽しい仕組みが自然発生継続する。
【価値フォーカス】
「来園者を増やすつもりがなかった」少しでも多くのお客さんに動物のすごさを伝えたい。
来客者を増やすことは目的ではなく、顧客満足に大きな関心を払う。
そして、それが来園者の「感動」を生み出し、来園者数の増加という「結果」をもたらした。
寒天メーカー 伊那食品工業 塚越寛会長が、『人は自然にウンチが出るでしょ。それと同じで、健粉企業からは自然に利益が出るものだと思っています』というようなとても自然に健康なプロセスがある。
商品やサービスに独自の「価値」があってこそ、顧客は商品やサービスに「満足」、「感動」し、それに対価を払い、利益が生まれます。
【プラトー型の成長】
「成功の復讐」~自分たちを成功に導いた考え方ややり方が、時代の変化とともに通用しなくなる。
ダーウィンは進化論で
「最も強いものや、もっとも大きいものが生き残るのではない。変化に対応できたものだけが生き残るのだ」といっているように、柔軟性をもって環境変化に対応していく。
これを遠藤功さんは「串団子」といっていますが、
もう一歩加えて
私は「個の串団子」といいたい。
全部草もちではなく、
全部磯部焼きではなく、
いくつもの味の団子が
信念という1本の串で
ズバッとつながっている。
私たち一人ひとりがここにいる意味=価値が輝く集団のあり方が語られています。
未来のスケッチという14枚のスケッチから始まった
旭山動物園の再生の出発ですが、
それはビジョンを掲げる土台~組織~のあり方があってからこそ。
感動をビジネスにしたい人へ、必読です。
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旭山動物園の将来像として描かれた14枚のスケッチから、現在までの成り立ちを、経営的な視点で考察したのが本書です。
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旭山動物園の経営の秘密が紹介されています。
個人的にはとても参考になる部分が多い本です。
「大きい、小さいはあるが、それは個性。一本の軸(串)に
刺さっていること」まさに串団子の経営とでもいえるでしょう。
入園者が爆発的に増えた、それは14枚のスケッチから
はじまったとか。
このスケッチのように、自分の職場においても、ぜひ思いを
具現化し、共有できるようにしたいですね。
そのほか印象的だったのは、個を活かす担当制と気づきの代番制、アウトプットの勉強会。
このあたりでしょうか。自分のいる組織でも試してみたい。
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本日ご紹介する本は
非常にいい本です。
点数を5点にさせていただきました。
内容的には、旭山動物園が旭川市のお荷物となり
廃園の危機まで行ったところから、
いかにして現在の人気動物園になったのか
という話しです。
しかし、これが単なるプロジェクトXの
ようなストーリを書いたものではなく
成功のためのポイントがわかりやすく
書かれており、
リーダーと現場の人間は何を考え
どう行動しないといけないのか
大変具体的で腑に落ちました。
(リーダーと言ってもある意味全員がリーダーなんですけど)
もちろん、動物園の話しなので
我々にそのままあてはまらないと思いますが、
そのまま使えるところは多いです。
当初の飼育員は20名
来園者数30万人~40万人
そこから上野動物園と肩を並べる
来場者数300万人まで行った
過程とポイントを経営視点で
書かれています。
ちなみに現在の飼育員数も
20人だそうです。
この辺の組織規模からしても
我々に近い感覚を感じました。
そうだなと思ったところは
「飼育するのが仕事ではなく
動物の凄さを伝えるのが自分たちの仕事」
そのために具体的に何ができるか?
~我々にも当てはまるなあ~
といろいろ考えさせられました。
ぜひ読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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まず夢が無ければ、その実現もない
「スケッチ」という目に見える形に落とし込むことが重要
「経営」=「価値創造」ほかと同じものを作ってもしょうがない
「差別化」=「現場」自分たちでアイデアを出し合い、試し、結果を分析、学習の繰り返し
何を伝えたらお客さんに興味を持ってもらえるのか
「勉強会」=講師に取って勉強してきたこと、試してきた結果のアウトプットの場
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◆目次◆
第1章 すべては「一四枚のスケッチ」から始まった(ビジョン)
第2章 本物の競争力はどこから生まれるか(意識)
第3章 ほかと同じものを作ってもしょうがない(戦略)
第4章 元気で強い「現場」を作る三つの要因(現場)
第5章 「串団子」で個を活かす(人材)
第6章 顧客の「感動」が最大のマーケティング(顧客)
第7章 大切なのはチャレンジャーであり続けること(変革)
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◆マインドマップ◆
http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/285db05f0803623c.png
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旭山動物園がなぜ成功したかを、ビジネス面で分析した書。未来のスケッチとは、将来の理想を14枚の絵にしたもので、ビジョンを掲げ共有したもの。串団子の串は理念で、それが揺るぎなければ、団子は個性があってもいい。
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私の勤める製造業の現場にもとてもよく当てはまる示唆に富む内容だった。
個人的には以下の3点が参考になった。
・新しい価値の種はいつも個人から生まれる
・旭山動物園の成功は「串団子(信念と個の力)」が鍵
・差別化は現場の創意工夫の積み重ね(ソフト力)から生まれる
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現場の声から、みんなで夢を描くスケッチ。その思いがしっかりしているから信念を貫くことができる。伝えること。本質とは?勉強になる1冊。
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動物園嫌いなわたしが、旭山動物園に行った時のあの感動。ついお土産を買いすぎてしまう感じ。あれは何なのか?どこからきているのか?「旭山動物園は、経営の面からも勉強になる」というお話を聞き、その秘訣が知りたくてたどり着いた一冊。
・個を生かす人材育成の考え方
・リーダーのあり方
・時代の変化と、ゆずれないもの。
一貫してぶれることのない、信念。その上に、今日の人気がある。けれどもこの本の面白いところは、「成功した後~これからが旭山動物園の本質が問われる時」とし、「まだ35%しか実現できていない」という園長の声を紹介する。
底知れないパワーを感じさせる“成功”をひも解きつつも、今日から自分の職場で取り組めるヒントが見つけられるのがうれしい。
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未来のスケッチ 経営で大切なことは旭山動物園にぜんぶある
を読みました。
最初、サーっと流し読みをして「うーん、あんまり。」と思い
一度は本を置いて他の本コーナーに行ってたのですが
....やっぱり気になる!!なんか気になる!
と思い再び手に取り読み始めました。
元々ぼくは動物好き(特に猫)なので動物が出てくる本は読んじゃうんです。
実はこの本は動物見て楽しむ本ではないのですが
それは下を読んでもらえば分かります↓
内容は
廃園間近だった旭山動物園が奇跡の現場力で再建するまでの道のり
と書かれてました。ブックカバーと本屋のポップには
違います。
書かれているのは
動物園で働くとは何か
何のために働くのか
旭山動物園の信念
意識改革の威力
これらを綺麗な言葉でまとめあげた本には
ありがちな自己啓発本から名著と呼ばれるような壮大な本まで数多くあります。
ただ、それが真に必要とされる場所で真に発揮された過程を描いた本は少ないのではないでしょうか?
旭山動物園の飼育展示員の方々の本当に純粋な信念から来る働く姿勢に、その言葉に、甚く感動しました。
決して、綺麗に読みやすくまとめられた本ではありません。
文章の中に巧みなカッコいい言い回しは無いかもしれません。
しかし、20才の大学生の男の子が涙を堪えながらTSUTAYAで一時間半、人目を気にせず一気に最後まで読んでしまう本です。
テクニックが先走った自己啓発本、華麗な言葉だけが頭に入ってくるビジネス本に疲れた方達には大切なものを取り戻すためにオススメの一冊。
こんなこと書くと「まだ20才でしょ!」と叱咤されそうですが
年をとると涙腺が弱くて困る(;_;)。
涙もろい方はハンカチ持参でどうぞ。
総合評価としては
★★★☆☆ 星3つ!
いま読む本無ければどうぞ♪って感じです。
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非常に読みやすく、2-3時間で読み終えました。
経営コンサルの方が書いた本らしく、
分かりやすく切り分けて編集してあるものの、
旭山動物園らしさ というか、ストーリー性も大切にされていて、
なかなか素敵な本だと思います。
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今の旭山動物園の原点は夢を語り合い、思い描いた14枚のスケッチ
夢を語るだけじゃない
スケッチに
目に見えるものに
わかりやすくすること
夢を個の夢にせず全の夢へ
『串団子』のように
個性ある団子をひとつのぶれない軸(串)でチームをつくる
この本はただの成功体験じゃない
夢が
熱い想いが
詰まっています
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一番苦しいときでも信念を曲げることなく、徹底的に自分たちで創り上げていった姿勢。何でも自分でやる姿勢には感動した。
タイトルどおりこの動物園のドラマには組織、管理、リーダー、やる気、現場力など経営に必要なエッセンスが盛り込まれていてとてもよかった。
串団子という考え方は面白かった。大きい、小さい団子はそれぞれ個性でそれを貫く1本の軸にささっていることが重要。
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市役所採用で、動物園配属となり、気づけば、動物の魅力に魅了された人たち。旭山動物園の進化は止まらないのだろう。