紙の本
ニューストピックスとして、ヤフーのそれはなかなかの
2010/05/15 21:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニューストピックスとして、ヤフーのそれはなかなかの出来栄え。
というのも、一つのニュースを13文字で説明しているからです。
俳句でも17文字なのに、そこから4文字も落として、内容を伝えることができるのは職人芸ともいえるでしょう。
本書は、ヤフートピックスを作っている舞台裏を紹介してくれています。
ニュースというと、古い媒体からいうと新聞が思い浮かびます。
しかし、ネットでのニュースの見せ方は、主体的に情報を入手できるという点から様々な工夫がされています。反対に、一般の人には分からない新聞の情報の裏側には捨てられるたくさんの情報がある、というのも理解できます。
ネットでは、従来捨てられていた情報を、見る側の選択によって入手できるという点が明らかに違います。
また、本書の指摘であった、読まれるニュースと価値のあるニュースのところは、報道の本質を考える上でとても難しいと感じました。
ニュースを配信することは、ただではできません。それなりの経費がかかることです。これを購読料や広告や配信料などで賄うため、多くの読者を集めようとすると価値はないけれども面白い記事を集めたくなるもの。
ここにジレンマがあります。
新聞は、そういう点から考えると、優れた課金システムであったと言えるでしょう。しかし、今の時代には、モデルが古くなりつつあるのも事実。
ニュースの価値を考え直す機会に読むとよいでしょう。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
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結構、内容は期待してなかったが、実際よむとかなりよかった。
報道、ニュース、ブログなどについて、きちんと意味や立ち位置をわからせてくれる一冊。
そして、ヤフトピの現場のリアルな数字や雰囲気も惜しみなくかかれてる一冊。
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ヤフートピックスの中の人の話。
ヤフートピックスがどのようにつくられているのかだけでなく
ネットニュース、報道についての考察が
日本最大のニュースサイト編集者、元大手新聞記者の
両方の立場で書かれている。
広報・PRに携わる人には必読の本
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おもしろかった。
サイトの運営裏側、13文字への搾り出し、
既存ニュースとの対比。信頼やコスト意識。低俗ニュース。ニュース価値の判断。ソーシャルニュース。
まともな判断基準にて運営されているんだ、と感じた。
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(2010/6/13読了)ヤフートピックス、どういう基準なんだよソレ!ということがけっこうあるので、どんな人達がどういう思いでやっているのか分かってとても面白かった。しかし広告依存経営は危険だね・・・
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2012年05月 06/39
ワークショップのタイトルづけに興味があって読んでみました。読む側の気持ちに立って考える、表示可能文字の13文字に収めるために読む側の文脈に沿った内容にするなどは少しだけ参考になりました。
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Yahoo!のトピックスがいかにして作られているかが綴られた本。
前半はどのようにトピックスを作っているか、労働環境、どういった経歴を持った編集員が働いているなど。
また、なぜトピックスは13文字の見出しなのか、またそれはどのように決めているのか。
こちらの方は少し冗長だけど、充実した内容。
後半は現在のメディアについて。
twitterやblogの登場、それによる既存メディアの存在価値の変遷などが書かれています。
ネット媒体が優れているということではなく、それぞれのメリットデメリットを述べる感じ。
後半は前半に比べ内容が薄い印象。
著書はYahooトピックスでネット記事の配信で、既存メディア(主に新聞)の価値の変遷を体感した人。
最近は電子書籍の登場によって従来の本の価値が変わる時期。
読むとなかなか面白いと思います。
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うーん、なぜY!トピがこんなに成功したのか、そこが外部の方にはわかりにくいのかなと。どういう方針なのかはよくわかるのですが・・・(2010.05.08読了)
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ヤフーニュースのトピックが13文字にしてる理由や、そこにおさめるための努力が伝わってくる。
ヤフーニュースとかほとんど見ないのだが、なるほどねぇ、と思わさせられる。
新聞やほかと違うことを扱うことや、視聴率でなくPV数などで計られるなど大変だな。
新聞の国際面なんて5-7%くらいしか読まれていないらしい。
(回答者の見栄もあるだろうから、実際はもっと少ない)
ネットでのニュースは新聞やテレビで扱わないこともたくさん扱うらしい。
朝、昼、夜の社会人行動にあって、閲覧数も伸びているらしい。
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ヤフトピの編集力を感じさらに好きになった。
人の手とコンピューターによる部分をバランス良く使って行こうと思ったけれども、事業立ち上げ期にはリソース的になかなかできない事なので羨ましくもあった。
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ヤフーのトップページにあるニュース・トピックス。これって、報道機関からタイトル付きで流されたニュースが自動的に貼り付けられていると思っていた。が、実際はヤフー社内の編集部が365日24時間、ネットからニュースを拾い集め、13文字のタイトルを付けて公開しているのだった。
一流ネット企業のヤフーがそんな泥臭く、マンパワーに頼ったことをしているのに、ちょっと驚く。
そのトピックス編集の責任者である著者が、タイトル作成やニュースの選択のノウハウを語った本。
著者の前職は新聞記者。そのときの著者にとってのやりがいは自らの足で情報をかき集め、どこよりも早く報道すること。一方、現在のヤフーではネット上の情報をかき集め、わかりやすく編集して、発表する。どちらもニュースに携わっているが、その差は大きい。
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本書のタイトルである「ヤフートピックスの作り方」自体は、そうなんだ~としか思いませんでしたが、そこに付きまとうネットメディアの問題点には興味深いものがありました。
クリックしてもらうことで広告収入を得ているネットメディアは、利益の最大化を目指した場合、報道機関としての社会的責任や意義は二の次になってしまう。つまりニュースが大切なことを伝えるための手段ではなくなってしまう、という問題があるようです。
確かにネットサーフィンをしていると、思わずクリックしたくなるけど社会的には全く重要じゃないなっていう記事が溢れてる印象を受けます。
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まさにタイトル通り、スタッフの観点からヤフー・トピックスがどのように作られるかを解説する本。
元読売新聞記者で、現在はヤフートピックス製作班の著者。ヤフー・トピックスの成り立ちから編集部の1日まで事細かに描かれている。そこから、報道論・ネット社会のメディア論にまで話が発展していくが、いずれもおもしろい。
Yahooが人間味にあふれている一面も発見でき、Googleとの対比についても考えが深まった。単純に勉強になる部分も多々あった。○段抜きとか。
新宿紀伊国屋で購入。一緒に買った本がすべておもしろいということは滅多にないことだ。
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最近人に薦める機会があったので久しぶりに再読。出版から8年以上経ってるけどヤフトピの基本は変わらないし、「ニュース」や「メディア」、「情報発信」について今読んでも示唆に富む指摘が多い。おススメ。
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通常のニュースサイトにおいて収益を上げるために必要とされるのは、とにかくページを見てもらい広告をより多く表示する事。それは同時に、ニュースが芸能ネタ等クリック率が高いものに偏ってしまう事を意味するのだが、彼らは社会的な使命感により、クリック率が低いものでも必要と思えば掲載する。時にはニュースと呼ぶにふさわしくないようなネタも掲載する。著者はそれを「ニュースの内容にグラデーションを付ける」と言う。また、エディターシップの介在によって、見る人の興味を引くキャッチを次々と作り出し、見る人の思考を先回りした情報提供(リンク表示)をきめ細やかに行ってくれる。それがヤフートピックス。
長きにわたり膨大なペジビューを誇るヤフートピックの人気の秘密がこの一冊の中に!