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紙の本
老いのかたち (中公新書)
著者 黒井 千次 (著)
昭和一桁生まれの作家が、自らの日常を通して“現代の老いの姿”を探る。同級生の葬儀を同窓会になぞらえ、男女の老い方の違いに思いを馳せ、「オジイチャン」と呼ばれて動揺、平均余...
老いのかたち (中公新書)
老いのかたち
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商品説明
昭和一桁生まれの作家が、自らの日常を通して“現代の老いの姿”を探る。同級生の葬儀を同窓会になぞらえ、男女の老い方の違いに思いを馳せ、「オジイチャン」と呼ばれて動揺、平均余命の数字が気にかかり—。冷静な観察眼と深い内省から紡がれる、珠玉のエッセイ五六篇を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】
男女の老いの違い、「オジイチャン」と呼ばれることの動揺…。昭和一桁生まれの作家が、自らの日常を通して「現代の老いの姿」を探る。冷静な観察眼と内省から紡ぐエッセイ集。『読売新聞』の連載「時のかくれん坊」を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
黒井 千次
- 略歴
- 〈黒井千次〉1932年東京生まれ。東京大学経済学部卒業後、富士重工業に入社。70年より文筆生活に入る。「時間」で芸術選奨新人賞、「群棲」で谷崎潤一郎賞、「カーテンコール」で読売文学賞を受賞。
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紙の本
老いは恐れるべきものなのか
2023/04/18 22:05
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投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
老いていく自分は確かに気にはなる。が、あまりに老いを拒絶し、若さにしがみつくのは良しとしない。抗わず生きる。ふとした時に気付く自らの老いにうろたえながらも、あえて逆らうことも嫌。そんなトーンの話題が綴られている。年齢が上と思われる人の軽挙に「ああはなりたくない」と思い、年下に見えるが自分よりも衰えを見せる人に「自分はまだまだ」と胸をなで下ろす。私自身にも見られるごく自然な感情。氏は理想とすべき「老人像」「老人らしさ」の喪失を感じている。かつてないほど寿命が延び、手本のない老人たちはどこを目指せばいいのか。