紙の本
おなじみの著者であまり新鮮さがない
2010/09/28 01:06
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子書籍の本は最近,急にふえた. そのなかには著者がかさなっているものもすくなくない. この本もおなじみの著者陣であり,内容にあまり新鮮さがない. ただ,クリエイティブ・コモンズやウィキペディアがとりあげられているのは他の本にあまりないところだ.
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PadやKindleだけが「本の未来」ではない。
この先にある「本」のかたちをめぐる、俊英たちからの提案集。
これからの出版の基礎が学べそうな気がします!
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本と本がある環境が今後どうなるのか、どうなっていくといいのか、ということを「大局的な」視点から示唆した一冊と感じました。したがって、ブックビジネスというタイトルながらも、出版社や取次、書店の人が書き手にいなかったというのは正解だと思います。
これらの業界はどうしても実際的、現実的な部分が論じられることになってしまうわけで、作り手の意図はそこにはなかったような気がします。
それが本書を、現在数多ある電子書籍や本の未来を考察した書籍とは一線を画したものとしています。
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今後の本のありかた、今後の知のありかたについて。
電子書籍化の流れも見つつ、もっと大きなところを。
各論云々はともかく、これからをどう見るか。どう進むか。
様々な立場の方からの論考が読めるので、よかった。
単純に面白いので、おすすめ。
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2010 7/31読了。有隣堂で購入。
第1回ARGフォーラム(http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090818/1250572542)のスピーカーを中心に、新たに数人の著者を加えてまとめられた本。
ARGフォーラムスピーカー以外の論考で肝になるのはやはり岡本真さん(司会はされていたけどプレゼンは未実施)の「未来の図書館のためのグランドデザイン」だろうか・・・というか他はネット上なりリアルなりどこかで聞いたことはある話、というか(まあ自分が足突っ込んでいる業界なので当然だが)。
OS、ミドルウェア、アプリケーションの3レイヤーから図書館を考える、というのはかなり面白い・・・と思った一方で、そもそもOSが統一できるのか、って点で特にNII-大学図書館系とNDL系の関係をどう考えたものか、とか。
あるいは県立図書館に公共図書館のミドルウェアたることは求められても、旧帝大に大学図書館のそれを求められるか、まして私立大手に、とか。図書館がそれを認めても大学がうなずかないところ多いだろとか、まあ考えだすときりがないわけだが。きりがないが、考えないとしゃあないところもあるので考えながら研究していこう。
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昨今の電子書籍の議論によって、欠落している視点が二点あるのではないかと思う。一つは、書き手の視点による議論が少ないということ、もう一つは、ブログをはじめとするネットメディアからの視点で考える議論が少ないということだ。
本書はジャーナリスト、起業家から、図書館関係、弁護士にいたるまで、読者とは反対側の視点において”本のこれから”について語られた一冊。変革に対する姿勢が非常にポジティブであり、津田大介氏、橋本大也氏らによって提示される”本の未来”は、本の送り手側にとっての大きな可能性を示唆している。
・編集の縦軸と横軸の広がり
本を送り届ける側にとって、紙の本ありきで物事を考える必要がないというのは、非常にポテンシャルを大きくしてくれる。送り届ける読者の形を土台から考えることによる負荷は大きくなるかもしれないが、選択肢が増えることによる編集の横軸の広がりは表現の多様性を引き出すことになるだろう。また、送り手側でのパッケージをどこまで行い、読者の参加感をどのようにデザインするかという、編集の縦軸の広がりも、新しい世界観をもたらしてくれる。
・溶けていく境界線
電子書籍を、紙の本とネット・コンテンツの中間に位置付けて考えてみる。電子書籍の登場による影響は、紙の本とは反対サイドにいるネット・コンテンツも同程度のインパクトを受けることであろう。例えば”体系化されたストック情報”のポジションに電子書籍が位置どることになると、隣接するネットメディア、ブログメディアはよりリアルタイム感のあるフロー情報に特化していき、TwitterやFacebookとの境界線があいまいになっていくかもしれない。また、短文の電子書籍、長文の有料メルマガなど定義をあいまいにする表現物の登場も予想される。そして電子書籍の登場は、その誰にとっても出版することへの敷居を今までより格段に低いものにしてくれるのだ。
今後想定される、本の送り手数の増加というものを考慮すると、送り手側の視点こそが、今後の電子書籍の命運を握るのではないかと思う。
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こちらに→書きました。ちょっと長い感想になってます。
http://esk.blog9.fc2.com/blog-entry-782.html
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書籍の電子化が行われるなかで、公共図書館の役割が見直される必要性あり。従来では書籍という有形物の貸し出しであったために、同時に貸し出しを可能とする量には限度があった。しかしデジタル化が進展すると、データの貸し出しとなり、わざわざ人々が出版社にお金を払わなくなる。そうすると、電子化した場合には公共機関であっても有償にならざるを得なくなる。
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これから出版業界はどうなるのか、希望と心配が入り混じった読後。あらためて図書館の今後の姿を考えるのにヒント。岡本さんの「図書館は公共的な場であり、公共的な役割を担う存在」橋本大也さんの「情報による救いと癒しの場として、地域コミュニティの場として図書館には頑張って欲しい」
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本を作って売る、だけの範囲ではおさまらない。未来への可能性が広まるヒントが散りばめられていると感じた。
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www.dommune.com
堀江氏の有料メールマガジン年間一億
www.archive.org/web/web.php
1960年までに刊行された本のうち国立国会図書館が所蔵する本はすべてデジタル化
OPAC on-line public access catalog
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国立国会図書館長・長尾真さんをはじめとした7名の電子書籍、電子出版に関わる考えをまとめた一冊。
今年、iPadの発売前後から一気に芽が吹き出した電子出版の流れの中で、複数の視点から「どうあるべきか」「こうあって欲しい」を知ることができる良書。
特に公共図書館が果たすべき役割については得るものが多かったと思います。
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国立国会図書館や別の公的機関が版権レジストリの役割を一括して担い、それをベースとして国内の出版社らが日本初の電子書籍出版ビジネスモデルを構築する、という構想。
ただ、プラットフォームを日本が独自に作るのか、既存のもの(アマゾン・グーグル・アップル)を利用するのかは考えどころ。
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岡本真さん、仲俣暁生さん編著『ブックビジネス2.0』(実業之日本社)読了。気鋭の執筆陣が「この先にある本のかたち」を提案した論考集。副題「ウェブ時代の新しい本の生態系」を考えるためのスタート地点となりうるテキストです。
@tsuda さんは著者の立場で電子書籍とのかかわりかたについて述べています。面白かったのは、ソーシャルメディアを通じた「先払い方式」。映画と同じで「こんな本を書きたい」という著者に対して興味のある人が先行投資すれば、取材などの経費が出る。著者と読者の親密なコミュニケーションによって、従来、出版社がはたしてきた役割の一部を、読者が肩代わりする可能性があるという発想です。
電子書籍のプラットフォームとなりうるのは国内勢では国立国会図書館かも。デジタルデータで納本して全文検索の対象とし(検索結果が見られるのは本の一部)、全文読みたい人はその場で購入手続きに入るという「長尾モデル」はグーグルの路線と張り合う可能性が。
オンデマンド印刷についてのコメントもちらほら見えたが、ネットで注文してわざわざ紙に印刷するメリットというのが私にはわからなかった。ネットで注文してコンビニで受け取るみたいに、あったとしても、おそらく一時的な現象に終わるのではないでしょうか。
むしろ個人的に学びが大きかったのは、野口祐子さんの著作権やライセンスに関するパート。クリエイティブ・コモンズやフェアユースなど、複製可能なネット時代ならではの著作権のありかたについて、基本的な知識がわかりやすくまとまっています。
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出版形態がネットによる情報改革によって1998年から大きく変化した背景を元に描かれている。前半部は「本の未来」を予測。電子書籍による出版社との関係、印税90%が可能なシステム、未来の図書館像、ディジタル時代の本・読者・図書館など、また後半部は「ブックビジネス」として多様化する著作権問題、ウィキペディアから考える出版、などいずれもその分野の専門家が時代変革を捉えた深い内容となっている。