紙の本
NHK番組スタッフによるドキュメンタリー
2010/07/18 23:03
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHK番組スタッフによるドキュメンタリーを新書化したものです。
10年ぶりに行われた宇宙飛行士選抜試験の様子を密着取材したもので、読み終わった後の感想は、「宇宙飛行士になるのは人類代表になるようなものだ」ということです。
本書では、第三次試験までで963人の応募者を最終的には3名の宇宙飛行士を選ぶまでの様子を紹介しています。
応募者は多士済々の若者ばかり。いわゆるエリートといわれる人たちばかりです。現在の職に留まっていれば、将来は約束されたひとたちばかり。
しかし、ひとりひとりが宇宙飛行士になる夢を追って、試験に臨んでいる姿はとても感動的です。
自分の志を遂げようとするさまは、現代の日本人に欠けていた何かを教えてくれます。
それにして凄まじい試験内容です。特に最終試験に残った10名に課されたものは、小手先の技術や知識でクリアできるものではなく、まさしく人間力が試させる内容となっています。
はたらく意義を自分に問いかけるきっかけとなる一冊でした。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
電子書籍
ワクワクが止まらない一冊!
2020/07/27 00:59
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投稿者:Yukinnko - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、この一冊に出てくる主人公の方々がなんと魅力的なんでしょうか!世の中にはこれほど面白い方々がおられるのか、と彼らの人生や人となりに感動の連続でした。
読み進めていく過程でも、ワクワクが止まらず、半ば興奮しながら一気に読み終えてしまいました。
最近刺激が足りていないなぁと感じた方には特におすすめです!
紙の本
久しぶりに面白い本に出会いました
2014/10/14 23:43
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投稿者:あぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙飛行士の選抜試験をテーマに、最終選考に選ばれた10人が宇宙飛行士になるための訓練や試験を通し、夢に賭ける強い思いや、宇宙飛行士として適性のある人間とはどのような人であるかが、とても興味深く描かれている。本書との出会いにより、世の中の大多数の人が簡単には経験することのできない宇宙飛行士選抜試験を知ることができ、これから生きていく上で、人として大事なことが何かをあらためて考えさせられた。
電子書籍
さすが、NHK。ドキュメンタリー
2014/08/06 08:50
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投稿者:chiikochiiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
直近では興味外の分野でしたが、ふと目にとまり、読んでみました。これが面白いのなんの、何度か感動して泣きそうになりました。そもそもの題材が知らない世界でとても興味深く、文章や構成も秀悦で、どんどんのめりこんでいきました。さすが、NHK。質の高さが尋常じゃありません。実際のテレビ番組も見たくなりました。色んな人にすすめています。ぜひ。
紙の本
読みやすく、どんどん引き込まれる。
2021/06/03 10:32
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投稿者:鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙飛行士選抜試験の最終試験。本書は単にその試験がどのように行なわれ、何が試されるのかといった事実以上に、様々な経歴や性格の候補者一人一人がいかして試験と向き合っていくのかに迫っている点で非常に魅力的なのである。そのため、現状で宇宙飛行士自身にさほど関心がない人にも、お勧めできる一冊である。皆の夢に挑む覚悟、勇気に心打たれ、読後にはつい宇宙飛行士について調べてしまう。
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年始にちょうどNHKでもドキュメンタリーをやっていました
既に宇宙飛行士の発表はされているのでどの方が受かるのかは分かっているものの
最終選考に残る方はみな魅力的かつ精力的
一番必要なものは人間力だなと思います
どんな場面でも前向きになれるのが凄い
今回残念だった方も
また再チャレンジしていつか夢を叶えてくれたらいいなと思います
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宇宙飛行士の選抜試験のドキュメンタリー。2010年。NHKの取材内容を、なぜかNHK出版が発行せずに光文社が出している。
特殊な環境の中で作業を行う宇宙飛行士に求められるのは、強靭な肉体でも豊富な知識でもない。ストレス下でも冷静に対処できる心や、チーム内で円滑にミッションを実行する為のフォロワーシップとリーダーシップ、そして、それを使い分ける能力が必要になる。また、宇宙飛行を夢であるとともに、多くの職業のひとつであると認識することが重要であり、家族のプレッシャーもあわせて考えなければならない。
非常に面白い特集で、平積みされている多くのビジネス書よりも学ぶべき点が多い。お勧め。
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宇宙飛行士と聞くと「ヒーロー」という単語が思い浮かび、選ばれし人間だけが就ける職業だと思ってしまう・・・そのことに、間違いは無かった。
内容は、選抜試験のドキュメントなのですが、そこには最終候補者10名それぞれの深く鮮やかな「人間らしさ」が書かれていて一気に読み終えてしまいました。
候補者の内訳は、パイロット4名、医師2名、物理学研究者と技術系サラリーマン3名。
一見、宇宙と関係なさそうな職業に就いているようでも、そこには深い関係性があり読んでいて頷いてしまいました。
最終試験は密閉された「閉鎖環境施設(直径4メートル、長さ11メートルが2つ繋がったもの)」における、10名で1週間の共同生活での模様を中心に書かれています。施設内にはカメラが常設され、プライバシーも無く、審査員から様々な「プレッシャー」をかけられながら、課題をこなしていく箇所は、読みながら緊張が走りました。
私が一気に読めた理由は他にもあり、宇宙飛行士最終試験を通し、上司として求められるスキルが幾つも実例を入れながら、散りばめられてあったからだと思います。
特に、リーダーシップとフォロワーシップの関係は、統率と従属の関係では無く、指導と支援であり相互でバランスを取ってこそ、大きな成果を生み出すということを改めて感じました。
印象に残る言葉は、
どんな状況下でも、諦めないこと。周囲を思いやり、言葉と行動で人を動かす力を持つこと。
私には無理!と諦めず、できることから始めてみようと思わせてくれた本です。
この本を紹介してくださった、K氏に感謝!
ぞう
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もう何年も積読になっていた本。
絶対にこの本は面白いでしょうという確信があって、
買っていたのですが、中々読む時間が作れず、ようやく読めました。
結果は、期待通り。たま~に、こうやって読む前から、ピンとくる本ってあります。
この本はブラックボックスになっていた宇宙飛行士になるための試験に
NHKが入り込んで、ドキュメンタリーを製作し、それを元に一冊の本にしたもの。
宇宙飛行士の試験って、それだけでワクワクしますね。
どんな試験なんだろうか?と思いながら読みましたが、
やはり想像を絶するようなプレッシャーを与え続けられ、
その中でのパフォーマンスや言動を見られる試験のようです。
最終選考に残った受験者もみな、尖がっていてとても魅力的です。
誰が選ばれてもおかしくない中、そして、周りは皆ライバルという状況で、
受験者は周りと協力しながら課題をこなしていきます。
受験者のバックグラウンドにまで言及されてるので、
読んでるこっちも気持ちが入って応援したくなります。
また、単に本のコンテンツを楽しむだけでなく、
試験中の受験者の言動やふるまいから、
リーダーとは、フォロワーとは、といった
一般の人たちにも関わる内容を改めて振り返ることもできる本の構成になっています。
ちょうど、本を読み終わった後に、
妻から「宇宙兄弟」の映画を見ようと誘われたので、
ちょうどよい本の復習にもなりました。
宇宙に少しでも興味があれば、間違いなく楽しめる一冊です。
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ドキュメンタリーに惚れた。どのページをとっても鳥肌がたったし、泣くのを必死にこらえないと読めなかった。
これはきっと何度も読み返す事になるだろう本。
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研修にて、テレビ番組の動画を見て興味を持ったため本も読んでみた。やっぱり宇宙は熱い。真摯にベストを尽くして生きないと。(図書館)
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宇宙と聞いてイメージするのは、青い地球や無重力空間、どこまでも続く星空。思い浮かぶは羨望の思い。けれども実際の宇宙空間は、壁一枚向こうは死の世界。そんな究極空間への旅を目指して集められた10人の最終候補者、FUTURE EXPLORER達に求められた資質とは何であったか。その選抜試験の模様が描かれている。2009年2月25日に流れた宇宙飛行士候補者決定ニュースを見たときは正直何とも思っていなかった。けれどこの本でその日を追体験し、自然と涙した。
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JAXAが実施した宇宙飛行士の選抜試験を密着取材したNHKの
クルーが書いた本。
いろいろな角度から選考して選ばれた10人それぞれに
ドラマがあり一気に読めた。
宇宙飛行士は決してスーパーマンではないと言う事が分かった。
しかし、選ばれた人は選ばれる理由がある事もよく分かった。
日本の宇宙飛行士は、NASAでもかなり評価が高いらしい。
JAXAの選考が良い事もあるが、優秀な日本人がいる事なので
やはりうれしい。
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正直大したことないと思っていた。経歴とかで選んでるだと。
能力や覚悟、ストレス耐性、リーダーシップとフォロワーシップ、語学力、ユーモア等々色々なものを見ているんだなと。
これは、民間企業もかなり参考になるのではないかと。
それにしても、医者やらパイロットやらの地位を捨て、決して高くはない報酬で、命の危険もあるこの職業に挑戦するその覚悟・やる気がすごい。羨ましくもある。
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宇宙飛行士になるための選抜試験。その最終選考に選ばれた10人の密着取材に基づいたドキュメンタリー。パイロットや医者、技術者に至るまで様々なバックグラウンドを持った志願者達が、選ばれれば今の仕事を辞めて宇宙飛行士になる。家族もいて、またいろいろなモノを背負って最終選考に臨む。
ある意味で、一つの目標に向かって努力する仲間であり、またライバルともなる。最初の方では、気負いや緊張もあったが、次第に抜きんでた人物たちは自分らしさと諦めない強い気持ちとこだわりを持っていることが分かる。仕事も同じであり、また辛い課題に取り組む仲間というものは、やはり一生の友人となり得る。乗り越えた時の喜びも、例え難いものに違いない。取材した人達のドキュメンタリー制作を超えた感動も伝わってくる良作。夢を持って、そして努力しこだわり続けることの大切さ。毎日を一生懸命過ごそうという勇気をくれる。