紙の本
王道パターンだけど読ませます
2016/02/15 12:40
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投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学一年生の時に同じアパートの隣同士で知り合った二人。
受け視点で話は進みます。
攻めは、大柄で無精髭のむさ苦しいルックスですが、
さりげない気遣いが出来る優しくて、しかも懐の深い男。
現在、大学卒業後三年が過ぎ、
攻めはエロ小説家、受けは数学教師になってます。
ゲイの攻めは受けの事がずっと好きで、
卒業間際に手を出しかけますが未遂。
そのまま離れようとしますが、友だちでいたいという受けの気持ちを尊重して、
自分の気持ちを無かった事にして友だち付き合いを続けています。
待ての姿勢でずっと我慢してる大型犬攻めが健気で格好良かった・・・。
結局、ノンケの受けが攻めの周囲の人間に嫉妬して、
友情以上の気持ちに気付くという王道パターンなのですが
『またかよ』と思わせないのは高遠さんの文章力のおかげでしょう。
切なさとか焦燥感とか愛おしさとか、キャラの心情が胸に迫ります。
紙の本
じれったい
2019/03/31 15:04
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投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
真面目な数学教師・鮎川は、官能小説家の親友・不破の仕事を手伝うことになる。
自分を庇って利き腕を骨折した不破に口述筆記を申し出たのだが、彼の唇が快楽の世界を紡ぐほどに不破を意識してしまい、頭も心も大混乱!!不破視点の書き下ろしが良かった
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投稿者:NATSU - この投稿者のレビュー一覧を見る
高遠琉加『犬と小説家と妄想癖』
言葉の選び方が的確で、構成力もあって読みやすい文章。
ただもう設定が残念というか、個人的に合わないと言うか、自己中心的で子供じみて愚痴っぽい主人公の繰り言など心底興味が持てないのに、話は進まないまま延々垂れ流されても何一つ共感出来ない。
受けの良さが何一つ伝わらず、カプ成立後もシラけてしまった。
そもそも登場人物が高校生くらいにしか思えない。特に受けは、26歳数学教師なんて堅い職業とは思えぬほど幼稚。
後半、攻め視点に変わったものの、テンションは上がらなかった。ただ、一人称の順番が逆だったら、印象はもっと違ったかも知れないとは思った。
文章が上手さと作品の面白さって必ずしも比例しないと言うことを改めて再確認させてくれた作品だ。
紙の本
同級生の七年愛
2017/08/31 17:13
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
官能小説家という設定の割には堅実で焦れ焦れした親友BLでした。
無自覚・無防備な受を暴発した攻が押し倒しちゃう展開もよかったです。
性的な事を怖がる受への懇願&宥めプレイが…!
宥めながらなんだかんだ受にけしかける攻のスマートさが、官能小説の文章よりエロいですね。
ただ一方の受は、恋人になってからのグルグルにイラッとしました。
悩むのはわかるけど言葉が足りないし攻に癇癪起こすし、デレるまでが長く感じました。
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官能小説家(攻)×数学教師(受)
イラストの金ひかるさんが好きなので購入。
大学の同級生カップル。
これね、最初っから両想いだったと思いますよ。
受・鮎川が自覚してなかっただけで。
攻・不破は、散々気も使って、誠意も尽くして
鮎川を怖がらせないように手を出すんですが
拒否され気味で、それだけに可哀想になってくる(苦笑)
鮎川、ちょっといい加減に腹括れ!!と言いたくなります。
丁寧口調なのに、態度は強引な不破がよかったです。
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今までに読んだこの方の本が、すごく切ない感じだったので、これもそうかな?って思って手にとったけど、そんなでもなかった。挿絵の印象の所為かもしれない。
受がぐるぐるしちゃうとことかは、切ないっちゃ切ないのかもだけど、こう~胸がキュウ~ってのじゃなかった。
冒頭の、
《犬に噛まれたと思って忘れろなんていわれても、犬に噛まれたら痛くて怖くて絶対に忘れられない、と俺は思う。》
に思いっきり共感した。この一節だけで、この本は充分に面白い。
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シチュエーションもストーリー展開も王道なんだけど、細やかな心情描写で読み応えたっぷりでした。小心者の鮎川の慎重すぎるぐるぐるにじれったくなったりイラついたり、はたまた、そんな鮎川の言動に振り回される不破が不憫だったり(笑) でも本来ノンケの男が、男との恋愛にのめり込むためにはこれくらいの葛藤があって当然なのだろうなと気づかされました。書き下ろしの不破視点、鮎川への真摯な愛情が感じられて幸せな気分になりました。不破の『鮎川ラブ』がダダ漏れなのもイイ!
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受けの子のぐるぐるっぷりがもどかしい。
そこはもう流されちゃうだろーって所で逃げるのも新鮮だったなぁ。。。
まぁしかし、ほんっと不破はよく頑張ってたよね。
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学生時代の事件のところが一番萌えたかも。後は普通。まぁ主人公の我慢強さに拍手。次巻の沖屋さんのお話に期待。
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新装版。確かノベルス版は中古で買いました。今回、不破視点での新作が読めてとても嬉しかったです。
そして、続編(スピンオフ)があったことを初めて知りました。
高遠さん、コメディ風もいけるんですねぇ。
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ちょっと引き気味大型犬攻?
もうちょっとぐいぐいいって欲しかったような気がしないでもないけどそこがこの攻のいいところ…。
官能小説の口述筆記は高度なプレイだなぁと思いました。
ただそのネタをもうちょっと引っ張って欲しかったような…!
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文庫化作品・書き下ろしあり
犬と小説家と妄想癖
(2004年ビブロス刊『犬と小説家と妄想癖』収録作品を改稿)
猫と数学教師と独占欲
(2004年ビブロス刊『犬と小説家と妄想癖』収録作品を改稿)
手の中の瑠璃
(書き下ろし)
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攻め:不破明良
受け:鮎川智久
大学時代からの友人、不破は官能小説家。階段から落ちそうになった鮎川を助けようとしてケガをしてしまった為に不破の口述筆記をすることになり。
実は大学卒業時に不破に迫られた時にそれを冗談にした過去が鮎川にはあった。今回官能的な言葉を不破から聞くことになりどうしてもそれを思い出してしまい…。
気持ちが付いていかない鮎川の悶々とする切なさが延々とぐるぐるしてる話でした。
不破、もう違う男にしちゃえば、と思うくらい(笑)。
とはいえ、鮎川も“好き”な気持ちをLOVEとして認識できたし良しとしよう。
この先生は恋愛は壊すもの、壊されるもの、そして再生されるもの という考えがあるらしく、私はこれで3作目(愛と混乱のレストラン→楽園建造計画→)と読んできたけど、全て、壊されるのを怖がる受けがそれを認知するまでを書いてるみたい。
Hは標準的でした。
蛇足ですが、私はこの挿し絵師さんはあまり…。
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真面目な数学教師・鮎川の親友は、官能小説家の不破。
鮎川は、酔って階段から落ちそうになったところを、不破に助けられ、その不破が利き腕を骨折したことから、不破の仕事を手伝うことになる。
それは、不破の小説――もちろん、官能小説の後述筆記であった。
やってみるまではなんともないと思っていた鮎川だったが、実際にやってみると、不破の唇が快楽の世界をつむぐたびに、不破を意識してしまい、叫びたくなってしまう。
おまけに、不破はこんな行為が好きなのだろうか? などと考えてしまい、頭も心も大混乱。
そんな鮎川の脳裏によぎるのは、数年前のきわどい記憶――不破から不意に施された口づけと、触れた熱い指先。
鮎川は、ずっと不破の傍にいたいがために、その出来事をなかったことにしたけれども……。
という話でした。
不破は、ずっと鮎川のことが好きで。
けれど、鮎川と「絶対にしない」という約束をしてしまったから、鮎川と離れたくないがために、その約束を守っている、かなり忍耐強い男。
鮎川は、次第に不破を意識しているけれど、そんなことは認められなくて、ぎこちなくなっちゃって、でも最後は鮎川がぶっつんしちゃって、ハッピーエンド。
自分の気持ちがわからなくて、ぐるぐるしてしまいがちな受けと、余裕がありまくりに見えるけど、実は全然、そんなことがない受けのカップリングがお好きな方にはオススメです。
告白した後は、鮎川の方があんまり何も考えていない……というか、素直にまっすぐで、時々どっきりするようなことを言い出すから、とても愛おしくなりました。
特に、最後の結婚のくだりなんか、とってもよかったです。
普段、割とそんなこと言い出して、実際にどれだけ大変だと思ってるの……ってリアリストなので思ってしまうんですが。
鮎川の性格ならきっと頑張って、本当にそうしちゃうんだろうなー……と思わせてくれる辺りがとってもよかったです。
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めっちゃキュンキュンしました〜!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
この本、賛否両論ですが私は好きっっ!!!
溢れそうな水や亀、小鳥などに喩えた美しい文章が秀逸でした (*^ ^*)
☆ケガしたエロ作家・不破の代わりに口述筆記で執筆のお手伝いをする教師の鮎川。そこから二人の微妙な関係が変わっていくというお話し☆
にぶい上に亀のごとく遅い恋愛スピードの鮎川。
そこにイライラされる方もいるみたいですが、忍耐強く待ち続ける不破が私にはツボでした(笑)
不破のふところの大きさはハンパない。
不破の一途さもハンパない。
怖がりながら気持ちに寄り沿おうと頑張ってる鮎川のぐるぐる具合が可愛かったぁ〜!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
比喩や言い回しが素晴らしくて高遠さんの文章力がすごいんだなと実感☆
暖かい目で見守りたくなるカップルの
もどかしいステキな恋模様でしたよ〜!!(*^ ^*)