紙の本
示唆に富む本
2012/08/28 18:33
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とし - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビジョナリーカンパニー2が最も優れているが、3も示唆に富みます。
失敗するパターンは無限にありますが、この本では優れた企業が衰退に至る「罠」のようなものが浮かび上がっており、示唆に富みます。
「イノベーションのジレンマ」とあわせて読むと面白いとおもいます。
電子書籍
一線を画す経営学の本です
2018/05/09 12:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こぶーふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
経営学というと、教科書的な本、もしくはMBA何とかといった本が多く出てますが、この本はこれらとは一線を画す内容です。テクニックや定量分析と言ったものではなく、会社の根底にある、大切な何かがよくわかる本かと思います。
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書いてあることは理解できんだけど...結果論じゃないかと・・・ 5段階の説明は解りやすいけどね...
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いろいろな本に接してきましたが、やはり『ビジョナリー・カンパニー』は、特別ですね!
今回、3では、衰退の五段階がテーマ。
「どの組織も、いかに偉大であっても転落しうる。
とりわけ強大な勢力がかならず頂点にとどまるとする自然の法則はない。
誰でも転落しうるのであり、ほとんど誰でもいずれ転落する」
って、転落したら、それは「ビジョナリー・カンパニー」とは言えないじゃん。
◇当初、このテーマ(偉大な企業の衰退)には違和感があったことも確か。
しかし、読み終えて、このテーマを扱ったことにとてもしっくりきています。
「シリーズ総括の書」との宣伝文句も妥当かな。
ひとたびビジョナリー・カンパニーになったならば衰退しない、
というのは幻想でした。
いかにビジョナリーとはいえ、それが偉大を築くにあたって原動力となった
規律を忘れ、そこから外れた行動をとったならば、衰退の道を歩むのですね。
◇実は、ビジョナリー・カンパニーで取り上げられた企業のいくつかが、
さえない状態にあるのを目にするにつけ、心の奥底では、
口には出せない疑問を持っていました。
IBM復活劇の『巨象も踊る』(素晴らしい著書です)と、
ビジョナリー・カンパニーとの関係はどうなのか。
そんな、私の声なき声に、(見事に)答えてくれたのが本書。
衰退の問題を扱ってこそ、ストーリーは完結するのですね。
どんな組織も必ず衰退するでしょう。(これはほとんど間違いない)
その時、いかにして回復するのかを教えてくれます。
「一発逆転策にすがるサイクルから抜け出して
一歩ずつ再建を進められる資源が残っていれば、
進路を逆転させることができる」
結局、本質的には1で述べてきたことと同じですね
近道も魔法もない、ということですね。
◇ということで、来るべき衰退に備えて、本書は必読!と思うのですが、
そもそも、その前に、偉大を築かねば・・・
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変革を求める書籍が多い中、「変革もいいけど、落ち着いて考えてからにしようね」っていうこの本のスタンスは、自分にとって良い戒めとなった。
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ビジョナリーカンパニー&ビジョナリーカンパニー2飛躍の法則に次ぐ、第3弾。
当初発行を計画していなかったようだが、リーマンショック等の企業の倒産により、劇的な変化があり、衰退の法則」に着目し、衰退する企業を5段階に分け、調査結果を論じている。
第一段階 成功から生まれる傲慢
第二段階 規律なき拡大路線
第三段階 リスクと問題の否認
第四段階 一発逆転策の追求
第五段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
評価が率いのが、具体的な解決策が書かれていない点です。
読み終わってすっきりしなかった。次回作に期待します。
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ビジョナリーな会社の衰退していくさまを、5段階に分け、それぞれの特徴と、それから回復した方法を丁寧に分析。結論としては、ビジョナリー・カンパニーで著者が指摘していることと同じで、華美に走らず、正直な仕事をしなさい、と読み解きました。
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ビジョナリーカンパニー3というよりも原著のタイトルである
"How the mighty fall"の方に惹かれた。
繁栄を極めた企業がその後、落ちるということは多々ある。(企業に限らず国もそうであることは歴史が示している。)
すごいと言われた企業が衰退していく過程には何か特徴があるのではないか?という問いから企画されたのが本書である。
調査の結果、以下のの5点を経て衰退もしくは倒産することことが分かった。
1. 成功から生まれる傲慢
2. 規律なき拡大路線
3. リスクと問題の否認
4. 一発逆転の追求
5. 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
これらはこの順に起きるとも限らないし、短期間で起こることもあれば数十年かかることもある。
この本を読もうと思ったのは、日本の企業が衰退の道を歩むのではないかという懸念があったからだ。大企業と呼ばれる会社はいずれもビジョナリーカンパニーとまでいかないにしても成功している企業だ。しかし、世界的に見た際に魅力ある商品、サービスの提供をできているのか疑問に感じている。
1. 成功モデルに固執していないか?
2. 強みを活かした発展を目指しているのか?
3. 現状の問題点を直視しているか?都合のよい解釈はしていないか?
4. 根拠のない賭けをしていないか?
自らも含めてこのような視点で振り返りたい。
成功のコツの実践するのは難しくても失敗しないコツは実践しゃすい。
メモ
p44
企業は表面的にはまったく健全だと思えても、実際には衰退が始まっていている可能性がある。衰退の過程が何とも恐ろしいのはこのためである。
P101 パッカードの法則
偉大な企業は機会が少なすぎて飢える可能性よりも、機会が多すぎて消化不良に苦しむ可能性が高い。
不適切な人材と適切な人材の違い
前者が自分にこのような「肩書き」があると考えるのに対して、後者は自分にこのような「責任」があると考える。
書店で見ると厚く見えるが付録が多いため実質200ページ程度なので短時間で読めます。
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2010年28冊目。
自分の活動の具体例とリンクさせながら反省と共に読める良書。
「うちは衰退していないから大丈夫」
そう言ってこの本を読むことを拒否するのであれば、
すでに衰退の第一段階「成功から生まれる傲慢」・もしくは第三段階「リスクと問題の否認」に入っているかもしれない。
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衰退する企業が踏む段階を5つのステップで解説。
付録に、衰退したケース、衰退をいずれかの段階で感知し復活したケースを収録。とても興味深いケーススタディ。
■段階
1. 成功から生まれる傲慢
2. 規律なき拡大路線
3. リスクと問題の否認
4. 一発逆転策の追及
5. 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
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うぬぼれて、めたらやったら手を出して、悪いサインや前兆はなかったことにして、一発逆転ねらったら、最後はお金がなくなる。
本書では悪くなった会社はなぜ悪くなったのか、どう悪くなっていったのかを調べたもの。前書2冊に上げられたスッゴイ会社(ビジョナリーカンパニー)のなかでも執筆後に悪化した会社があり本書にも載っている。
会社は現金(キャッシュ)が大事で現金がないと何もできなくなるとのこと。
会社経営ってギャンブルに似ている気がします。
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・偉大な企業が衰退に向かう時、次の5段階を経ることが多い。
①第1段階「成功から生まれる傲慢」
衰退への第1段階が始まるのは、企業が傲慢になった時。成功したことにより、自分たちの長所と能力を過大評価し、その結果、当初に成功をもたらした真の基礎的要
因を見失ってしまう。
②第2段階「規律なき拡大路線」
傲慢から生まれるのが、規律なき拡大路線である。規模を拡大し、成長率を高め、世間の評価を高めるなど、経営陣が「成功」の指標と見なすものは何でも貪欲に追求する。
③第3段階「リスクと問題の否認」
拡大路線を続けていると、様々なリスクや問題が生じる。だが、外見的には業績が良いことから、良いデータを強調し、悪いデータを小さく見せたり、都合良く解釈したりする。つまり、問題を直視せず、リスクや問題を否認する。
④第4段階「一発逆転策の追求」
衰退が誰の目にも明らかになった時、問題は、指導者がどう対応するかである。一発逆転狙いの救済策にすがろうとすると、衰退への道を急速に進むことになる。
⑤第5段階「屈服と凡庸な企業への転落か消滅」
一発逆転狙いの方策に何度も頼るほど、悪循環に陥る。財務力が衰え、士気が低下していく。その結果、身売りを決める場合もあれば、衰退して凡庸な企業になる場合もある。極端な場合には企業が消滅する。
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第一章 静かに忍び寄る危機
第二章 衰退の五段階
第三章 第一段階 成功から生まれる傲慢
第四章 第ニ段階 規律なき拡大路線
第五章 第三段階 リスクと問題の否認
第六章 第四段階 一発逆転策の追及
第七章 第五段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
第八章 充分な根拠のある希望
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形あるものすべて滅びる、ただ、生き永らえることはできる。と考えるけど、実際続けることが一番難しい。毎度のことながら分析による法則化が著書の持ち味となり、読んだ人を納得させる。謙虚である、身の丈にあった、事実に目を向ける、そういった当たり前と思うひとつひとつのことを行う、それが大事。企業について語っているけど、人間(人生)にも同じこといえるなぁ、このシリーズ。
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■概要
シリーズ第三弾はかつて偉大だった企業の衰退の五段階。
1)成長から生まれる傲慢
2)規律なき拡大路線
3)リスクと問題の否認
4)一発逆転策の追及
5)屈服と凡庸な企業への転落か消滅
■活かせる点
ぐっときます。
対応策はビジョカン2に詳しいです。
(さわ)
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ようやく読みました。
やはりビジョナリーシリーズは、私の歴代ベストビジネス本の一つであると実感。
今回も期待を裏切らない内容でした。
シンプルで読みやすい文体ながら、事例に基づく圧倒的な説得力をもって語られる時に生まれるこのスリリングな読書感と来たらないですね。
「これが教訓だ。決して屈服してはならない。決して屈服してはならない。決して、決して、決して、決して、決して、相手の大小を問わず、強弱を問わず、決して屈服してはならない。名誉と良心の確信に対してでないかぎりは屈服してはならない。敵の力が圧倒的だと思えても、屈服してはならない。」(by チャーチル)
衰退は避けられる。衰退の目は早期に発見できる。決して屈服してはならない。
これは読むべき1冊だと思います。
(はっせー ☆☆☆☆☆)