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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2010.6
- 出版社: ヴィレッジブックス
- サイズ:20cm/238p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86332-255-4
紙の本
ハルムスの世界
著者 ダニイル・ハルムス (著),増本 浩子 (訳),ヴァレリー・グレチュコ (訳)
ナンセンスでアヴァンギャルドで滑稽で、ときに残酷—。スターリンの弾圧下で闇に葬られ、20世紀後半に再発見された作家ダニイル・ハルムス。彼が遺した数多くの作品の中から代表作...
ハルムスの世界
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商品説明
ナンセンスでアヴァンギャルドで滑稽で、ときに残酷—。スターリンの弾圧下で闇に葬られ、20世紀後半に再発見された作家ダニイル・ハルムス。彼が遺した数多くの作品の中から代表作『出来事』+38篇を収録した傑作短篇集。【「BOOK」データベースの商品解説】
ナンセンスでアヴァンギャルドで滑稽で、ときに残酷…。スターリンの弾圧下で闇に葬られ、20世紀後半に再発見された作家ダニイル・ハルムス。彼が遺した作品の中から代表作「出来事」と、38篇の短篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
出来事 | 9−79 | |
---|---|---|
ひとりの男がいた | 92−94 | |
交響曲第二番 | 95−96 |
著者紹介
ダニイル・ハルムス
- 略歴
- 〈ダニイル・ハルムス〉1905〜42年。ペテルブルク生まれ。ロシア・アヴァンギャルドを代表する作家のひとりで、不条理文学の先駆者。詩人らとオベリウ・グループを設立。著書に「ハルムスの小さな船」など。
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書店員レビュー
ロシア文学といえば長...
ジュンク堂書店秋田店さん
ロシア文学といえば長くて退屈、といったイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしこのダニイル・ハルムスはそんな先入観を見事にぶち壊してくれます。
歴史上の人物のニセのエピソード、考えれば考えるほど気分が悪くなる寓話、立て続けに起こる不条理な出来事の数々・・・。
スターリン政権下でアヴァンギャルド芸術が弾圧を受け、20世紀後半に
「発見」された彼の作品は今読んでも新しく、文学として認めていいのか?
とすら感じてしまいます。
それでもドイツを初めとする欧米諸国ではカルト的人気を誇り、劇場版DVDまで発売されているというから驚きです。
本書を初めとするハルムス作品には大げさなキャッチコピーがつけられていますが、読み終えると妙に納得してしまいます。
超短編かつブラックな作風のため読んでいて飽きることがありません。
国や時代を問わない前衛作家の世界、一度入ったら病み付きになること請け合いです。(文芸書担当)
ナンセンスバンザイ!...
ジュンク堂書店三宮駅前店さん
ナンセンスバンザイ!
怒涛のようなナンセンスのため、一気に読むと現実世界に戻ってこれないんじゃないかと思ってしまうくらい。(まあ、合間にコラムがちょいちょいありますので、その心配はないんですけど・・・)
起承転結とか理路整然とか因果応報とかいう四字熟語とは完璧に無縁の世界です。一度ハマれば抜けられないかも。
ただし、頻繁に首がとれたり腕がもげたりしますので、痛いのが苦手な方にはお薦めできません、悪しからず。
三宮駅前店 文芸書担当
紙の本
「不条理文学」の傑作
2010/11/03 19:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヴィレッジ・ブックスは気になる出版社の1つである。
『家族の終わりに』という小説をヴィレッジ・ブックスは翻訳本として出版しているが、これはとてもいい小説である。映画化もされた。
『ハルムスの世界』は『家族の終わりに』とはまったくテイストが違うが同じように興味深い小説集だ。
「不条理文学の先駆者」と書かれているがそのとおりだと思う。
簡単に人は死んでいくし、コミュニケーションというものはいっこうに成立しない。
そういう短い短編がいくつも入っている。
そこに、旧ソ連という影絵が見え隠れする。
ドイツやフランスなどで人気がでるのも分かると思う。
「名誉回復」という短編はひどく残忍で人をぞっとさせるが、
それ以外はどこかユーモアを秘めている。
作品自体は楽しめたが、
なんだか、解説文がおもしろくなかった。
21世紀に入り、あるいは、「ポスト・モダン」と言われるなかで、
新しい長い「物語」への希求みたいなものを僕は感じているのだが、
そういう感じを訳者はまったく感じていないみたいだ。
そのほかに、解説の言葉が硬くて教科書を読んでいるようだった。